預けるから共に過ごす時代へ
コロナウィルスの影響による休校で、子供達の居場所についての話題を日々、耳にします。
大阪に放課後の子供達の居場所づくりの為に『宿題カフェ』という活動をしている友人がいるのですが、コロナの影響で実施できなくなり子供達がどう過ごしているのかとても心配しています。
今回の様な緊急事態ではなく、通常でも保育所の待機児童問題や小学一年生の壁、学童保育不足など子供を安心して預けられる所を確保できるかどうかは常に課題となっていて、小さな子供を持つ親の最大関心事と言っても過言では無いと思います。
そんな中で最近、子供を『預ける』から『共に過ごす』人達が増えてきている様に感じています。
もちろん、保育園に預ける事ができない為に一緒に過ごしているという人も多いと思いますが、積極的に自ら子供と共に過ごす様にシフトしている人が増えた様にも感じます。
どちらの選択肢が良い、悪いという事ではなく時代の流れと共に親を始めとした大人と子供達との過ごし方はこれまでも変わってきたし、これからも変わっていくんだろうなと...
家内工業や農業が主だった頃には、家族が仕事をするすぐ側に子供達がいて、生活と仕事と子育ては一緒または近い空間で行われていました。
その後、工場や会社等に主に父親が働き手として出勤し、家で母親が家事・育児を担当する様になりました。核家族化が進み、子育て中の親の援助が受けられない家族も増えました。
そうして仕事と生活の場は分かれ、主に母親が子供達と過ごし育児を担う様になりました。
現在は、母親も会社等に出勤する事が多く、昼間の育児は主に保育園等で集団で行われる様になりました。都市部では、保育の需要が供給に追いつかず待機児童問題が発生し、政府も対策にのりだしています。
しかし、そんな中で会社等に出勤せずに仕事をするリモートワークも確実に拡がってきています。
リモートワークなので、子供と一緒に過ごしながら仕事ができる。と単純にはいかず、引き続き仕事をする場の近くで子供を一緒に育ててくれる人達の存在(昔はこれを同居の家族や隣人が担っていた。)は必要不可欠です。
そんな中で、今後はどの様な形の子育てが主流になっていくのか?または主流はなく、多様な形が生まれていくのか?その様な中で、全体的には少子化となっているのに保育園の開設に国の予算を注ぎ込んでいて良いのか?等など
子供達が何処で、誰と過ごすのかというテーマで色々と考えてみるのは面白いなぁと最近、感じています。
※リモートワークとは、他にも在宅勤務や在宅ワーク、テレワーク等の呼び方がある。テレワークは、テレ(tele=離れた所)・ワーク(work=働く)が語源。共通しているのはオフィス以外で勤務する働き方であるということ。