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Camp Inc. Notes
2019年3月27日 12:11
階段をのぼって二階に上がると、ダイニングでは新田さんがひとりテーブルに座っていた。「もうね、ほとんどできてるから」僕の姿を確認するなり、新田さんはそうつぶやいて静かに席を立つ。「もうできてるからって、まさか……」新田さんと入れ替わるようにテーブルに着く。鞄を下ろし、着ていた上着を椅子にかけて居住まいを正したところで、小皿に盛られた料理が目の前に運ばれてきた。「とりあえず、なめろ