強く美しく
先日、花屋さんの前を通りかかると、ギフト用の花束や、花でいっぱいに埋め尽くされたお洒落な花籠がたくさん並んでいました。
その日はちょうど『母の日』。
母といえば思い出すのが、ヘッダー画像のイラスト。
これは、以前読んだ漫画『闇のパープル・アイ』より抜粋したもの。
生後間もない娘の麻衣を抱いている、16才で母親になった主人公の倫子です。
ヒョウに変身する特殊体質の倫子。そしてその血をひく娘の麻衣。
少し甘くて優しくて、儚げな印象の倫子でしたが、母親になってから浮かび上がってきた強く逞しい一面がとても印象的です。
それを表しているのが、瀕死の重症を負っているにも関わらず、付け狙う敵から全力で幼い娘を守る倫子の姿。
おっとりした倫子のどこに、これほどの強さがあったのかと思わせられる、切なくも美しい場面です。
倫子に守られ、とりあえず助かった麻衣。
けれどこの後、倫子と麻衣は離れて暮らすことになるため、母娘が一緒に描かれている数少ないイラストがとても貴重な作品です。
花屋さんで、たくさんの花を眺めているうちに思い出したシーン。
目についたカーネーションを1本購入しました。