より良く、より新しく。プロダクトを磨き、ファンを増やしたい。CAMPFIRE Startups、PdM 石墳 拓海
株式投資型クラウドファンディング(以下、ECF)でスタートアップによる事業創造を加速させる。
「CAMPFIRE Angels」はCAMPFIREグループの新たなブランドとしてローンチし、1周年を迎えました。
今回のストーリーでは「CAMPFIRE Angels」の立ち上げメンバーであるプロダクトマネージャー(以下PdM)を特集。プロダクトがローンチされるまでの苦悩や今後の目標をお伺いしました。
石墳 拓海(いしづか たくみ)
プロダクトマネジメント本部 システム開発部 プロダクトマネージャー
東京都豊島区出身。大学卒業後、並行輸入/OEM商品のEC事業会社にてWebディレクターとしてキャリアをスタート。その後、医療・美容関連の事業会社にてBtoC/BtoBサービスのPMとして従事する。
CAMPFIRE Startups社(旧DANベンチャーキャピタル社)の株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」立ち上げメンバーとしてジョインする。
ゼロイチから挑戦したフィンテック
ーーこれまでのご経歴をお話しください。新卒でアパレルECサイトの運営会社に入社しました。デザイン、マークアップ、内部オペレーションフロー構築と幅広く経験し最終的にはディレクターとして従事。ECサイトの運営を経験し、より専門性のある環境でプラットフォーマーになりたい気持ちが増しました。そこで次に入社したのが医療ポータルサイトの事業会社です。医療や健康に紐づく分野はアパレル業界より格段に規制が厳しいものでした。この会社でイチからプロダクトを作る楽しさを経験しました。
ーー前職でのご経験がCAMPFIRE Angelsに生かされているのですね。プロダクトの立ち上げはいかがでしたか。
僕の入社は旧DANベンチャーキャピタル社(以下DAN社)がCAMPFIREに参画した時期でした。間も無くして新型コロナウイルスが蔓延。新メンバー同士の新規事業立ち上げにも関わらず、フルリモートでのプロジェクトとなり不安がありました。そんな中でもスムーズに作業を進めるために、PdMとして意識したのはコミュニケーション量。毎日数時間のオンラインミーティングを重ね、メンバー間での認識の齟齬をなくし、足並みを揃えていけるよう意識しました。その中で各々の得意分野もわかったので、役割分担もうまくできましたね。自分もプロダクト開発に注力して、タスクを丁寧に消化していけました。
これ程のプロダクトを短期間で作れたのは、こうした連携と、皆がプライドを持って各々の仕事に取り組めたからこそです。本当に良いメンバーに恵まれました。毎日忙しかったですが、とても濃密で楽しい思い出です。
ーープロダクトを作る上でどのようなことに苦労されましたか。
大きく分けると2つあります。
まず1つ目に、金融の会社(DAN社)+ITの会社(CAMPFIRE)の融合により、お互いの共通言語がなかったこと。DAN社のメンバーはweb知識が無く、僕は金融の知識が無いのでお互いの専門知識の擦り合わせが大変でした。
2つ目は金融商品を扱う規制の厳しさです。
ECFは業法書や金融法などの多くの規約に縛られています。厳しい金融の規定を守りつつ、ユーザーにとって使い勝手の良いプロダクトにしたい。1つ1つ確認をし、細心の注意を払うとても根気のいる作業でした。メンバーからの良いアイデアを生かせるよう、僕は法律上NGなことは全て理解する立場であろうと努めました。最終的には、エンジニアやデザイナーから金融メンバーの要望を汲みとった、良い提案を得られるようになりました。僕のポジションは金融メンバーとエンジニアを繋げる立場でありました。
大切なことはブレないこと、決断力、楽しむこと.
ーーPdMのとしての業務内容をもう少しお聞かせいただけますか。
当社のPdMの立場は、エンジニア、デザイナー、マーケターをまとめるポジションです。プロダクトを作る上で全てを調整し、決断を下し、目標に向け解決していく責任者。決定権がある一方、小さなチームでの限られたリソースを正しく使う必要があります。必要性や優先度を常に考えプロダクトへ落とし込んでいく。プロダクトが良くなるなら何でもする、何でも屋さんですね。大切なことはブレないこと、決断力、楽しむことでしょうか。
ーーどういった時に仕事を楽しいと感じますか。
難しいですね、、。仕事は99%辛い事が多いかもしれません。残り1%の楽しさが辛い99%をチャラにしてくれる。この1%を目指すことにやりがいを感じます。
このプロダクトはBtoC向けのサービスなのでユーザーの声をダイレクトに実感できるのが嬉しいです。また子供に自分の作ったプロダクトを見せられるのもやりがいの一つですね。
ーーCAMPFIRE Angelsがローンチして1年が経ちました。心境をお聞かせいただけますか。
最近は僕らの存在意義について見つめ直しています。この1年でサービスとしてのpmf(プロダクトマーケットフィット)は出来上がってきました。これからはより良いサービスの価値づくりをしていきたいですね。それは新機能の搭載だけでなく、例えば新たなユーザー体験の提供やこれまでに無いプロダクトの見せ方など、全てにおいて新しい価値を作り上げていきたいと考えています。そしてプロダクトのファンをどんどん増やして行きたいですね。
まだ僕たちは走り始めたところ。これからは飛ぶ為にはどうしたら良いか探求していきたいです。
CAMPFIRE Startupsは良い意味でカオス
ーーCAMPFIRE Startupsはどのような会社でしょうか。
CAMPFIREグループの中で一番面白いと思っています。グループ内で一番のダイバーシティー。専門分野、年齢層、男女比全てにおいて良い意味でカオスですね。ただ、多様性があると同時に全員が共通認識を持つ難しさもあります。僕はPdMとしてプロダクトの方向性を全員が理解するように努めていきたいですね。この1年でメンバーが急増しているので、また改めて皆でCAMPFIRE Startupsの理念を共有する場を設けていきたいと思います。
ーー1児の父でもある石墳さん。ワークライフバランスはいかがでしょうか。
この会社は子供や家族に対して非常に柔軟です。フレックス制度を上手く使い、急な子供の体調不良にも対応できています。子育てにおいて女性だけでなく、男性も休みやすい風土がある点がとても良いですよね。現在はリモートワークですし、家族の時間は圧倒的に増えました。
また我が家は犬を飼っていますが、メンバーでは猫を飼っている人も多いですね。子供とペットに癒されながら仕事に邁進していける環境ですね。
※今回のインタビューは新型コロナウィルス感染対策として検温や除菌を徹底した上、撮影時のみマスクを外しております。