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(後編)地域を元気にするスタートアップ10社が登壇!「第1回 地域貢献スタートアップ・イノベーション・アワード」       イベントレポ

2021年12月15日、CAMPFIRE Startups主催、SBプレイヤーズ株式会社特別協賛のもと『地域貢献スタートアップ・イノベーション・アワード』が開催されました。
前回に引き続き、今回のnoteでは登壇した後半5社のご紹介と受賞されたスタートアップを発表します。

6社目:株式会社キリンジ/スピーカー:天川洋介さん

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「“変な”宿泊事業者」と自社を説明する株式会社キリンジ。その説明の通り、活用されていない不動産や古い建物を、宿泊施設に再生させる事業を行っています。
完成した宿泊施設は自社で運営。その際、DXを最大限に活用することにより、ローコストでのオペレーションを可能にしています。

現在では、レトロな駅舎をホテルにした「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」、廃業した温泉施設をグランピング施設にした「温楽ノ森 」など地方各地の5施設の運営を行っています。

注目ポイント
・地方では不動産が安く、活用されていない案件が数多く存在
・一級建築士を開発リーダーにし、変な案件を一気通貫でプロデュース
・予約から宿泊まですべてオンラインで完結。運営コストを大幅に削減
・今後は直営からプロデュース、運営受託へと展開予定

一度は泊まってみたいユニークな宿泊施設。今後もどんな"変な”施設が誕生するのか楽しみです。

7社目:株式会社Agnavi/スピーカー:玄 成秀さん

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缶入り日本酒「ICHI-GO-CAN(いちごうかん)®」を通じて、酒類の詰替え、販売を行う株式会社Agnavi。
缶は充填技術が必要なため、中小が多い酒造では缶専用ラインを導入できず、現在まで缶の利用が進まなかった背景があります。これをAgnaviが充填から販売までを行い、一合缶を普及させることで、日本酒消費の新たな価値を生み出します。

注目ポイント
・缶は環境にやさしく、酒の大敵であるUVをカット、割れないなどのメリットが
・小容量の一合缶で販売することにより、より知ってもらう仕組みが可能に
・来年には100種類の一合缶の販売を目指す
・充填工場は埼玉でテスト稼働。4拠点1充填カーで全国の1/3の酒造をカバー

酒飲みでなくても思わず買いたくなるほどおしゃれな見た目の一合缶。多くの人に日本酒の魅力を知ってもらうきっかけとなりそうです。


8社目:株式会社キッチハイク/スピーカー:山本雅也さん

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地域の食文化、暮らしを起点に、地域との関係を生み出すサービス「ふるさと食体験」を運営する株式会社キックハイク。1児を持つ山本さん自身の体験をもとに、2021年にスタートした「保育園留学」事業についてお話いただきました。
「保育園留学」とは1〜3週間の短期間で親子で地方暮らしをしながら、食育体験を楽しめるワーケーションプログラムです。

注目ポイント
・幼少期に非日常体験をすることで子どもの豊かな成長につながる
・共働き夫婦にも嬉しいワーケーション環境を提供
・過疎化が進む地域には、地域経済に貢献をもたらす
・都市圏の教育熱心な層にフィット。来年度に留学を検討する家族が60以上

地域の豊かな資産を官民連携で推進するキッチハイク。今後、留学地域との連携を拡大し、地域ごとの特色を活かした留学先の提供が期待できます。

9社目:バナナの神様株式会社/スピーカー:高橋英樹さん

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バナナを軸にエンタメ、商品開発などのユニークな事業を展開するバナナの神様株式会社。ベースとなるのは、国産バナナの製造です。日本の環境化でもバナナ栽培ができる技術により、全国26箇所で無農薬の国産バナナ農園をサポート。買取保証も行っています。
また、バナナの栽培・販売だけに留まらず、バナナを使ったあらゆるビジネスを展開しています。

注目ポイント
・栽培する国産バナナは輸入バナナと比較して栄養素、糖度が共に高い
・バナナスムージーを販売する「banana no kamisama」を13店舗を運営
・店舗内でダンスパフォーマンスやオリジナル音楽をもとにミュージカルを開催
・食×エンターテインメントを融合した事業を拡大していく

私たちの身近なフルーツのひとつであるバナナ。バナナをビジネスのプラットフォームにした面白い事業が今後も期待できそうです。

10社目:AGRIST株式会社/スピーカー:高橋慶彦さん

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AIと自動収穫ロボットで農業の人手不足を解消し、誰もが再現可能な儲かる農業の実現を目指すAGRIST株式会社。
日本の農業は高齢化・労働力不足、収益率の低下などの課題に直面しています。この課題に対し、空中を走る安価な収穫ロボットを開発。ピーマン、きゅうり、トマトのビニールハウスにロボットを導入し、労働力を補うことで収穫量を増加させます。

注目ポイント
・全体の20%をロボットが収穫。労働力を補い収穫量を増加させる
・レンタルでロボットを提供。導入費+収穫売上の10%を請求
・2022年10月サービス開始。個人農家、農業法人と契約締結済み
・収穫により得たデータを生育調査、収量予測などに活用

日本から農業革命を起こし、世界展開を目指した成長を視野に入れている同社。100年先も続く、持続可能な農業の実現が期待されます。

表彰式


魅力的なスタートアップ10社のピッチが終了し、いよいよ結果発表です。各受賞者のコメントと共にご紹介します。

投資家賞:AGRIST株式会社
「私たちのこの事業を社会的意義のあるものとして、地域経済・人類の未来に貢献できるものとして、しっかりと成長させ、そのうえで社会にも還元していきたいです。」
優秀賞:トラベルドクター株式会社
「貴重な賞をいただき大変自信になりました。今後も、より多くの人にビジネスを広めていくために、ご指摘いただいた金銭面について詰めていき、さらなる成長につなげたいです。」
最優秀賞:リージョナルフィッシュ株式会社
「ゲノム編集は品種改良とはいえ、消費者の理解が必須だと思っています。そのため、クラウドファンディングなどを通じてファンを増やしていき、社会実装していきたいです。これを励みにがんばります」

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大盛況のうちに終えることができた「第1回 地域貢献スタートアップ・イノベーション・アワード」。審査員・ゲストの皆様、スポンサー企業様、ご応募いただいた企業様、ファイナリストの皆様、ご協力誠にありがとうございました!

どの企業もとても素晴らしいピッチでした。今後の地方経済、さらには日本を豊かにしていく希望に満ちたビジネスプランを聞いて、訪れる未来がワクワクするものになりました。
当社も株式投資型クラウドファンディングを通じてスタートアップと投資家を結び、地方創生を盛り上げていきたいです。

第2回の開催もお楽しみに。

株式会社CAMPFIRE Startups について
名称:株式会社CAMPFIRE Startups
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3000号
加入協会:日本証券業協会
契約紛争解決機関:証券・金融商品あっせん相談センター
投資者保護基金:未加入
代表取締役:出縄 良人
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目22-3 渋谷東口ビル 5F
資本金:1億円
事業内容:第一種少額電子募集取扱業、適格機関投資家等特例業務、コンサルティング事業、教育研修事業
URL:https://campfire-startups.co.jp/



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