大手証券会社からECF業界へ。 新たな金融市場での資金調達に挑戦したい。
事業創造への挑戦に、応援と資金が集まる社会をつくりたい──。
日本最大級の購入型クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」を運営するCAMPFIREグループの中で、「あらゆる事業創造=スタートアップ」をクラウドファンディング(以下、ECF)の力で加速させる存在となることを目指し「CAMPFIRE Startups」は誕生しました。
今回のストーリーでは「CAMPFIRE Startups」のキャピタリストを特集。
まだ新しいマーケットであるECF(株式投資型クラウドファンディング)の魅力、そしてそこへの挑戦について語っていただきました。
いつかは自らも起業したい。経営者に寄り添い、芽生えた熱い想い
佐藤利洋
1992年生まれ。兵庫県出身。関西大学経済学部卒業後、野村證券株式会社に入社。ファイナンシャルプランナーとして資産運用等に関するコンサルティング営業に従事。株式・投資信託・債券を中心に、保険・M&A・信託等、金融商品全般に関する提案を行う。
2020年11月CAMPFIRE Angelsにキャピタリストとして、参画。
得意分野はエクイティファイナンス、市場リサーチ。
ーー佐藤さんのこれまでの経歴を教えてください。
大学を卒業するまで関西で過ごしてきました。父親がテニスコーチで家の前にはテニスコート。幼少期から大学までテニスに打ち込み続けてきました。厳しい練習の毎日を通して、目標達成のためのストイックな精神力が養われたかもしれません。
新卒の時はまだ自分自身のビジョンが定まっていませんでした。金融知識と営業スキルはどの業界でも必要で学んでおいて損はないと感じたことから、野村證券に入社を決めました。リテール部門に所属し、主に富裕層の方の余裕資金を活用した資産運用や税金対策など、金融に関するコンサルティングに従事しました。毎朝4時に起きて日経新聞の読み込みから始まり、夜はお客様へのお礼の手紙を書く。ハードな生活ではありましたが、専門的な金融知識を基本からを学び、金融のプロフェッショナルとして成長できたと実感しています。
ーー非上場企業の資金調達に特化したCAMPFIRE Startupsとは顧客層が異なりますが、野村證券から転職されたのはどのような考えからでしょうか
理由は大きく分けると3つあります。
1つ目は、経営者の事業を根本的に支援できるということ。多くのコンサルティング業務を経験し、経営者の悩みの大半が資金面の不足であることが分かりました。そこで、「より一層会社の根幹を支え、事業を本格的にサポートできる仕事がしたい」という気持ちが自分の中で増しました。それと、CAMPFIRE Startupsでは非上場企業ならではの驚くような事業の相談が来ます。実際、これまでの環境では出会えなかった企業様と多くやりとりができており、とても楽しいですよ。
2つ目に新しい金融市場「ECF」に挑戦できるということ。ECFは2015年の金融商品取引法改正によって解禁された、国内ではまだ新しい資金調達の仕組みです。今後も市場規模の拡大が予想されており、自身もそこに挑戦していきたい思いがありました。
3つ目は将来、自らが起業する際の助けにもなるということ。日々の業務で、経営者と時間を共に過ごし、「自分のビジネスを拡大し、やりたいことをやって生きていくこと」に憧れを感じ始めました。起業家支援を主な業務とするCAMPFIRE Startupsは、起業に関するノウハウを学ぶには最高の環境です。また、CAMPFIREグループは社長の家入さんの影響もあり、起業についての理解が深い印象です。社員には起業家が多くいて、私も挑戦しないといけないのでは?とより一層思うようになりました。
ーー確かにCAMPFIREグループでは副業も可能ですし、社員の起業にもウェルカムな風土がありますよね。では、現在の具体的な業務内容をお伺いできますか
キャピタリストは主に事業計画の作成やバリュエーションの算定・ビジネスモデルの整理など、企業の成長計画や数字面のサポートを行います。まず募集企業との面談時にその企業の成長ストーリーや現実性のある数字を作っていきます。そしてマーケティング部とともにビジネスモデルの構築やマーケティング施策を練っていき、各審査へ進めていきます。審査と並行しながら各審査資料の作成・株価算定・定款の変更や総会の手続きなど、プロジェクトの募集開始へと繋げるサポートをします。その後、新株発行に関する概要書や締結前書面等の作成、財務局へのコンタクトやウェビナーを行い、募集に向けて万全な体勢を整えていきます。募集開始直前まで一瞬たりとも気は抜けませんね。
ーープロジェクト募集開始までの長い道のりを募集企業と共に歩んでいくのですね。キャピタリストは募集企業のバディのように感じます!
数ヶ月かけて共に準備するので、仲間意識は強くなりますね。無事資金調達に成功し募集企業に喜んでいただけた時は、なによりのやりがいを感じます。ECFの醍醐味は、こうした「企業と一丸となってプロジェクト成功までのプロセスを作り上げる」ところにあると思います。
私が仕事をしていく上で最も大切にしているのは、経営者の想いです。企業によって異なる想いや方針を尊重し、ビジネスモデルを作るよう心がけています。そのためにも、社長の人柄や企業の特性を理解し、相談しやすい関係作りが大切ですね。
また、ECFは経営者が主体となり、投資家の応援を乗せた投資を集められる唯一のスキームだと思っております。
ーースタートアップの資金調達というとVCが一般的だと思いますが、「経営者が主体となって資金調達できる」点がVCとECFの大きな違いですね
そうですね。一般的な資金調達はキャピタルゲインを求めて投資を行うことが多いです。一方、ECFでは単なる資金調達ではなく、もっと人間らしい・想いが詰まったものだと感じます。「経営者の想い」を尊重し、全国から応援株主という仲間を集められる。これは企業にとって大きな支援になりますし、VCにない魅力だと思います。また、応援株主が多数いれば、リスクを多くの投資家に分散できます。
こういったECFの特性に魅力を感じていただいた、多くの企業様から面談依頼をいただいております。業界やマーケットに関わらず幅広い企業から引き合いがあるんですよ。
経営者の思いをしっかり伝えた上で、ご投資いただけるようサポートする。こうした仕事は金融市場でも他にないと誇りに思っています。
経営者の想いを尊重した資金調達。ECFを世に広めたい
ーーでは佐藤さんの今後の目標をお聞かせください。
ECFの認知度を高めていきたいと思っております。現状ではECFはVCとの競合という立ち位置での認識が強いかもしれません。しかし本質的にはVCと共同でスタートアップを支援できる存在です。ゆくゆくはECFの追加支援や、逆にVC調達後のECF活用で企業を支援していきたいと思います。
また、CAMPFIRE StartupsをECF業界でNO.1の存在にしたいです。CAMPFIREグループは「購入型・寄付型・融資型・株式投資型」といった4つのクラウドファンディングサービスを提供しています。これらをラウンドやフェーズによって組み合わせることで、スタートアップの事業成長を加速させることが可能です。この点は他社には無い大きな強みであり、今後も包括的な企業の支援をしCAMPFIRE Startupsを世に広めていきたいです。
ー最後に、CAMPFIRE Startupsの職場の雰囲気はいかがですか。
とても仕事がしやすい環境です。皆本当に温厚で仲が良く、人間関係はたいへん良好です。また各々がプロ意識を持ち、使命感を持って仕事に取り組んでいます。前職では他部署の方と仕事をすることはほぼありませんでした。CAMPFIRE Startupsではデザイナー、プランナー、マーケター、と幅広い職種の人とタッグを組んで仕事ができ、とても楽しいです。証券会社では経験でき得なかった新たな知見に触れ、自身もたいへん勉強になります。
CAMPFIRE Startupsでは現在、リモートワークとフレックス制度を導入しており働き方の自由度が高いです。自身に合った働き方ができる点は非常にありがたいです。
また、大企業とは違った風通しの良さがあります。組織が大きいと承認フローが多くあり、変革に時間がかかることや、効率化が難しいことがあります。一方、当社では自分たちが変えた方がいいと思うものであれば柔軟に組織を改善できます。裁量権を持って仕事をしたい方にとっては、個々の能力を存分に発揮できる、良い環境だと思いますよ。
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