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「かぞくごと」でみえた景色

2022年4月から「かぞくごとアンバサダー」「かぞくごとパートナーズ」として活動した1年間。
ひとりの人間としてだけでなく、母としての役割も持って生きていくなかで、心の支えになっている「かぞくごと 」
いまの私にとって「かぞくごと」は欠かせない思想であり、文化であり、つながりです。
家族の時間を楽しむって、母である時間を楽しむってこういうことなのか!という気づきをたくさんもらいました。
第2子が生まれて、家族と向き合う時間が長かった1年間、「かぞくごと 」で見えた景色を残しておきたく、筆をとりました。

「かぞくごと 」とは

家族との何気ないじ時間を楽しむためにNEXTWEEKENDが作ったSNS上のコミュニティ「#かぞくごと 」
家族との小さな野心を達成した瞬間を切り取って、ハッシュタグをつけて楽しんでいただけたら嬉しいです
NEXTWEEKEND かぞくごと 特設ページより
季節の行事、家族の記念日、何でもない日。
毎年変わっていく家族それぞれの年齢。
どんなときも楽しみ尽くすために、大切にしたい #かぞくごと 
おなじみのレシピや、季節ごとに挑戦したいD.I.Y。
少しずつ、宝ものみたいな想い出が増えていきますように。
NEXTWEEKEND かぞくごと 特設ページより

公式サイトから引用した通り、「かぞくごと 」とは家族と過ごす日々や季節を楽しむためのハッシュタグ。ハッシュタグ投稿の他に、株式会社ガルテン社員さんの「子育て交換日記」(毎回涙と深い頷き無しには読めないほど。子育て世代には是非読んでほしい)、家族のチーム化を目的に「育て方」「楽しみ方」「残し方」「働き方」の4つの視点から毎月のテーマに沿ってかぞくごとを楽しんだ投稿とまとめた「パートナーズ記事」が主なコンテンツです。

コンテンツの内容はもちろん、私はこのハッシュタグからつながる出会いにとても助けられています。
#かぞくごと  の投稿は「何気ない日常と感情をメモ」で、なかなか外に発信できない家族への想いや悩みを気軽に発散できる場でもある思っています。そのメモをインスタに置いておくことで、共感してくれる人と繋がりの、輪が広がっていく。この発信と繋がりのサイクルが本当に大好きです。

我が家を構成するメンバーと私について

2023年2月現在、我が家の構成メンバーは 夫(教員)、私(育休中の33歳)、娘(保育園に通う4歳)息子(0歳9ヶ月)
私はIT・広告会社の教育関連部署で営業職として10年働いています。2018年に第一子を出産し1年の産育休を取得。2022年4月から産休に入り、5月に第二子を出産、この4月から復帰予定です。
1人目の育休中は、育休者が集うコミュニティに参加したり、インターンに参加したりと今後の自分の働き方を見据えた活動をしていましたが、今回は特に何もしませんでした。というより1人目復帰後の働き方ですり減り、何かしたいという意欲も沸かず何もできませんでした、という方が正しいのかもしれません。2人目育休中は母である自分を楽しもうと思い、かぞくごとアンバサダー・パートナーズに応募しました。
かぞくごとを意識しながら生活してくなかで、何でもない日常からこどもと一緒に暮らしてくことの尊さと、大切なことを学んだ出来事があったので、シェアさせてください。

#いつか思い出す日 大雨と猛暑の徒歩登園

大変な道のりを歩き切る3歳娘の成長

弟に優しいしっかり者の姉

息子が生後1ヶ月を過ぎてからの、娘の保育園送迎がミッションインポッシブルでした。普段は自転車で10分足らず送迎でしたが、乳児と一緒に自転車は乗れません。大人が歩くと片道15分の道のりも子どもと一緒に歩くと30分、しかも季節は梅雨から夏。産後1ヶ月を過ぎたばかりで、大雨か猛暑のなかを乳児と4歳を連れて歩く…産後メンタルも相まって、二人を死なせずに行き帰りができるか、それだけで心が折れそうでした。
でも実際に始めてみると、娘がとっても頑張る。大人でもしんどいだろうなという状況で文句も言わず、泣かず、抱っこもベビーカーに乗りたいとも言わず歩ききる。しっかりしている方ではあったけど、いつの間にこんなにお姉さんになったのだろう、と娘の成長にただただ驚き。親が何も言わずとも、「お姉ちゃん」になってくれているのだなぁと感心しました。
お世話フェーズを抜けて、寄り添いフェーズに入ったのだと娘の成長を感じることができました。

子どもの目線で、子どものペースだから見えた世界

いつもは自転車で風のように駆け抜けていた通園路。徒歩登園になって季節の移ろいをたくさん感じられる道であることに気づきました。
雨が降ると水の量が増える小川、朝と夕方で聞こえる蝉の声の違い、蝉の声が聞こえなくなると虫の声が聞こえてくる、青かった柿が橙色に染まりたわわに実る…
大人になって、なんとなく見過ごしていた季節の景色が、子どもの目線で、子どものペースで歩くことでより鮮やかに見えました。
せっかくなら登園の時間も楽しみたいと、その景色から思い出される季節の歌を歌ったり、おかあさんといっしょで流れる大好きな曲を一緒に歌ったり。


「そして、バトンは渡された」という小説の中で、子どもと一緒にすごすことでもう一度子ども時代を経験できる、それってラッキーだよね、というような台詞があるのですが、この経験がまさにそうなんだなぁと思いました。

登園途中に鯉のいる池を発見!知らなかった
雨でもカッパと長靴で登園


きっと何年経っても、季節の移ろいを見るたびに、歌を耳にするたびにこの夏のことを思い出し、愛おしい時間だったと、いつか思い出す日になるのでしょう。

「育児には効率化できない大変さと楽しさがある。」どこかで聞いたことのある言葉がストンと腑に落ちた出来事。子どものお世話はタスクが多くて、どうやって早く終わらせるかばかり考えてしまうけど、効率化できない今だけをしっかり見つめることも大切にしたいと思いました。
(と言いつつ、現実は時間内にいかにタスクを消化するというテトリスのような日々。復職したらより加速してしまいそうだからこそ、この気づきは覚えておきたい。)

#かぞくごと  は揺れる心のメモとシェア

今しかない大切な時間を、幸せな時間を楽しみたい!と思いつつも、いい時ばかりではなくて。子どものとの関わりで悩んだり、自分のキャリアや働き方との両立で悩んだり。進んだり、立ち止まったり、チームで動くからこそ楽しくて大変で。
そんな気持ちを、自分目線で編集しながらメモしてたまに見返して。他の人のメモを見ながら自分だけじゃないと励まされたり、先人の知恵を借りたり。そんなつながりを作ってくれる、#かぞくごと 。私の日々に欠かせない存在です。

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