ガイド研修での街歩きで発見!増田町の魅力!
【街歩きをしてきました】
2月の末、(一社)横手市観光推進機構主催の十文字の隣町「増田町」の魅力を発掘し発信するガイド研修があり、CAMOSIBAスタッフ2名で参加してきました。その報告レポートといったら難しく捉えてしまうかもしれませんが、もっとラフに増田にはどんな魅力があるのかを紹介していこうかと思います。
私たちが実際に訪れたのは、増田町の町並みと「内蔵」、そして横手が誇る「まんが美術館」です。本当はもっともっと深掘って紹介したいところですが、ガイド研修の町歩きで訪れた内蔵の歴史やちょっとした小話、まんが美術館でお話しいただいた箇所のみになってしまうのはご了承ください。
もしこの記事を読んで、ここの蔵にはぜひ行ってほしい、他にもこういう魅力があるよねという方は、ぜひコメントお待ちしております。
【内蔵(うちぐら)】
皆さんは、内蔵をご存知ですか?
内蔵とは、主屋の中にある土蔵のことで、戸口が家の中にあるのが特徴です。内蔵が建てられた始まりは、物品を収納するための「文庫蔵」がほとんどだったとされていますが、増田地区では明治に入ってから、中に床の間を配置した座敷をもつ「座敷蔵」の数が格段に増加したそうです。
こうした座敷蔵は、1階の入り口を入ると手前に板の間、奥に座敷間を配する2室構成になっています。2階は、板の間の1室構成で、什器類を収納する「文庫蔵」としての機能を持っています。
増田の街並みは、重要伝統的建造物群保存地区に選定されていますが、これは内蔵の存在より、江戸時代から変わらない町割りで、区画整理がされていないことが重要要件だったそうです。
増田町の中心部の中町七日町は、間口が狭く奥行きのある短冊型の敷地になっています。間口が狭いのは、税金対策であるとされています。
「増田蔵町通り」では、内蔵をもつ民家が蔵を解放しており、見学できるようになっています。基本的な家の構造は、入ってすぐに商いをする場があり、その奥にリビングやキッチンなど、生活する場があります。さらに奥に進むと内蔵があり、その裏には庭があります。
内蔵の特徴の一つとして、蔵からは庭が見られるような構造になっていて、昔は裏庭を眺めながら蔵でゆっくり過ごしていたそうです。
家の奥にある内蔵や裏庭比べて、表構えが質素であり、それが蛍のようであったため、中七日町通りは「ホタル町」と呼ばれていたそうです。増田の街並み案内所の名前の由来もここからきているそうです。
【街歩きで見学した内蔵】
増田町では、「内蔵」が観光地として有名です。ガイド研修の街歩きでは、「山吉肥料店」と「増田観光物産センター蔵の駅」の2つの内蔵を見学してきました。
ー山吉肥料店
山吉肥料店は増田の中で一番新しい蔵を持っています。天井が高く、南側の水路空間があるので、季節問わず家に光が入る構造になっています。
ー増田観光物産センター蔵の駅
蔵の駅は、明治中期に内蔵がつくられていて、増田地域の古い商家の典型的なつくりを見学することができます。また、地域の特産品なども購入することができます。
【まんが美術館】
横手市増田まんが美術館は、1995年に「増田ふれあいプラザ」という地域の公民館機能を集約した複合施設の一角に、「マンガ原画」を展示する美術館を併設したのが始まりとされています。そして2019年にリニューアルオープンし、「マンガ原画の保存」を核とした文化施設として、専用の収蔵庫や、アーカイブ作業を可視化した「マンガの蔵展示室」が新たに設置されました。
まんが美術館の原画収蔵数は、おおよそ439,000点あり、今でも多くの作家さんから原画を保存してほしいと言われているそうです。
【各コーナー紹介】
まんが美術館は、基本的に入場無料ですが、特別展示室への入場は、有料となっています。コロナウイルスの影響もあり、入館者数は大幅に減少しましたが、より目的意識を持って訪れる人が増えたために、有料入場者数が増加し、経済的な効果が現れているそうです。
ーマンガ文化展示室
まんが美術館の核である「原画保存」について、秋田県出身の漫画家や大規模収蔵作家のコメントを原画と共に紹介しています。
※横手市増田まんが美術館提供
ー常設展示室
74作家の原画を展示しており、毎月部分的な展示替えを行なっているため、1年を通して来館すれば、全作家の原画を鑑賞することができます。
※横手市増田まんが美術館提供
ー名台詞ロード
リニューアルしてから設置されたコーナーで、スタッフや来館者の好きな名台詞を貼り付けているそうです。2〜3ヶ月に1回のペースで展示替えを行っており、お客様と一緒に作っていく楽しい遊び場となっています。
ーマンガライブラリー
常時2万5千冊のマンガ単行本を無料で閲覧することができます。「マンガ大賞」や「このマンガがすごい!」などの発表があった際には、特設コーナーを設け、新しい作品も積極的に紹介しています。
ーマンガの蔵
まんが美術館の取り組みの核となる「原画アーカイブ」を行う場所となっています。全てガラス張りで、アーカイブ作業の可視化が実現されています。収蔵部分は24時間の温湿度管理されています。
※横手市増田まんが美術館提供
他にも、「マンガカフェ」や、「コンベンションホール」などといった様々なコーナーがあります。
【小話〜升川商店〜】
増田蔵町通りには、着物屋さんもありました。数えきれないほどの着物や帯が置いてあり、とても感動しました!着物好きにはたまらないですね!今回は時間が限られていたため、サラッとしか中を見ることができなかったので、次回はじっくりと色々な着物を見てみたいです!
【終わりに】
増田町には、内蔵をはじめとした様々な魅力が沢山詰まっていました。また、町の人もとても優しく、とても温かい所でした!皆様も是非増田町へ足を運んでみてください!
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