ワンランク上の精油の楽しみ方
アロマセラピーってなに?と聞かれたら、あなたならなんと答えますか?
小瓶に入っている、いい香りの?オイル? それだけでしょうか。
アロマセラピーの仕組みを知れば、あなたも絶対使いたくなる。そんなアロマの魅力を少しずつ紹介します。
アロマセラピーを楽しむには精油が必要。色々なメーカーが取り扱っています。有名どころだと無印良品や生活の木ですよね。ドロッパー付きの小さな遮光瓶で販売されています。
エッセンシャルオイル、精油は同じ意味で使っています。100%天然の植物から抽出された香り成分(芳香成分)です。エッセンシャルオイル同士をブレンドしたブレンドエッセンシャルオイルもあります。注意が必要なのは、合成香料のフレグランスオイルは別物ということです。
日本では精油は雑貨扱いなので、メーカーによっては雑貨屋さんで販売されているものもあります。(ちなみにヨーロッパでは治療法として認められていたりと、国によってアロマテラピーの立ち位置はかなり異なります。)価格も様々なので、何を基準で選べばいいの。と迷われている方や、手頃な価格のもので選ばれている方が多いのではないでしょうか。当然のことながら、徹底した生産管理を行っているメーカーのものだと高価になります。あとは大量の植物からほんの数滴しか抽出できないお花の精油やオーガニックで育った植物の精油も高価です。
だからと言って高価な精油=品質の高いもの、安い=粗悪とは言い切れません。ご自身の目で精油を見分けられるようになれば、香りを楽しむ幅も広がると思います。
注目ポイントは、小瓶に表記されている学名を確認することです。
日本ではラベンダー、ローズマリー、カモミールという個々の精油の名前があります。ですが日本語を知らない人は分かりませんよね。逆も然り。そこで登場するのが学名です。学名とは世界共通の種の名前のことです。例えばラベンダー。一口にラベンダーといってもいくつか種類があります。真正ラベンダーの学名はLavandula angustifolia、スパイクラベンダーの学名はLavandula latifolia、ラバンディンの学名はLavandula hybridaといった具合です。Lavandula は属を指します。その後に続いているのが種。同じ属でも種が違うと香りも芳香成分も異なります。自分が探している精油の学名をきちんと把握できていることが、アロマセラピーを楽しむ第一歩です。
それぞれ含まれている成分が微妙に違っているので、物によっては妊婦さん、授乳中、高齢者、乳幼児は使用を控えた方が良いものものあります。ラベンダーの場合だと、スパイクラベンダー、ラバンディンはそれに該当します。
また人によっては真正ラベンダーはあまり好きじゃないけどスパイクラベンダーの香りは好き。といったこともあります。面白いですよね。「真正ラベンダーはこの成分とこの成分がどれくらい入っているから好きじゃない。」そんな面倒な思考回路は全くなくて、何も知らなくても脳が瞬時に判断します。
さらにいうと昨日は真正ラベンダーが好きだったのに、今日はラバンディンの方が好きだな。そんな日もあります。特に女性は約28日周期でホルモンバランスが一周するのでこんなことが起こりやすいです。言い換えると、より多くの香りを楽しめるということです。素敵ですね。
また同じ学名でも、その植物の産地や取れた時期によっても香りに違いがあります。もちろんメーカーによってもその差はありますし、同じメーカーの同じ精油でも若干の違いはあるものです。香りも個性があって生きているんですね。そう思うと、今手元にある精油が愛おしく感じるのは私だけでしょうか。
いつもはこのメーカーの精油を使っていたけど、少し冒険してみようかなという気持ちは、新しい香りと出会うとても大切なきっかけです。ぜひ色々な精油をお試しください。その際は学名に注目してみてくださいね。