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セラピストの原点

今でこそ精油を気負うことなく、困ったことがあればサッと使えますが、私が実際にアロマを暮らしで使い始めたのは自分の病気がきっかけでした。ですが《アロマセラピー》というものの存在は小学校6年生頃に本屋さんで知っていたんです。なので2002年くらいでしょうか。日本にアロマセラピーが入ってきたのは1980年代後半だそう。昭和の終わり頃から徐々に広まってきたんですね。(その頃はイギリス式がブームになったそうです。)そして平成が始まる1990年にはフランス式のアロマが入りだし一部の医療現場でも利用が始まり今日の統合医療にも繋がっています。

元々香水が好きだった私は、植物の香りにとても興味を持ちました。素直に、匂ってみたい!!と思ったことは今も記憶に残っています。当時はネット販売もないし、生活の木の様な実店舗も今のようにたくさん存在していませんでした。ましてや校区外に出るだけでも色々言われていた時代(笑)電車に乗って梅田に行くなんて、そもそも梅田なんて場所があることは小6の私は知りません(笑)余談だけど、当時お店では1滴から量り売りをしていたそうなので、もしかしたら柑橘系の精油なら小学校の私でもお小遣いで買えたかも。

そういうことがあったので、病気になってから色々調べだし、約14年振りにアロマに再会した時は、記憶の中の掘り出し物を見つけた感じがして、懐かしさとあの時の好奇心が蘇ってきた感覚になりました。

そして次の心療内科の診察のついでに、無感情・無表情で梅田の生活の木とハーブ専門店のenharbに立ち寄ってペパーミントとセントジョンズワートを買って使い始めました。

人は体感することが1番記憶や印象に残りますよね。私はこの時に植物療法の効果、可能性を体感しました。それまでは大学病院に通って合わないお薬を無理して飲んで、副作用なのか、ふわふわ浮いている様な、お酒に酔っている様な感覚でしっかり考えることもできなくて、お薬の力がなくなると現実に戻って、私ってなんのためにここにいるのかなって思ったり、それのくり返しでした。

私はこの負の連鎖から抜けたかったです。私の場合は、まずお薬を卒業する。そのためにハーブティーとアロマを使いました。幸い私には相性が良かった。徐々にではあるけれどマイナスに考えることが少なくなり、以前に好きだったこと(ガーデニング)をすると楽しいとまではいかないけど、落ち着きや満たされる感覚を感じられるようになりました。

結果を言うと、職場には元々いた営業のポジションで復帰することができました。(会社のために言いますが、モラハラ、パワハラ、セクハラがあったわけではないんです。)そこから自分の気質、性質と上手に付き合うために、会社員を続けながら自分のメンタルケアのために専門学校に通って植物療法の勉強を始めました。これが私のアロマセラピストの原点です。

当時はその分野をお仕事にするとは思っていなかったです。ただ純粋な興味、知りたい、学びたい気持ちに素直に従っただけでした。そして学んでいくにつれて次第にセラピストとして自分らしくキャリアを積みたいと思う様になり独立することになったんです。

お世話になった上司先輩に、退職することを伝えるのもとても勇気が入りました。今までのキャリアが全く関係のない未経験の業界であること、営業スキルも高くない、販売経験もない、何か特筆できるスキルも何もない、ナイナイ尽くしの私のただただやりたい!と言う若い勢いだけで安定の正社員を退職することを、周りはなんと見るんだろうかと怖さもありました。夢見がちな夢子ちゃんと思われているんだろうと、思っていました。

ただ私の唯一の武器は《上手くいかなくても自分が決めたら続ける》が1番の強さだと思っています。そのおかげ、もちろん家族の協力もあってこの活動を続けることができています。手を変え品を変えで2024年11月でカモミラナチュレは5年目に入ります。まだ5年前の私に胸を張って自慢できる状態ではないですが、この期間で得られた経験を土台に、次の5年で私に関わってくださる方に還元するという形でしっかり収穫していきます。ぜひ活動をフォロー&いいねで応援してください。


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shizuka.herbalist
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