Ceftriaxone to prevent early ventilator-associated pneumonia in patients with acute brain injury: a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, assessor-masked superiority trial

フランスの8つの大学病院の9つの集中治療室で実施された、multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, assessor-masked superiority trial。
Acute brain injury受傷後に48時間以上人工呼吸を必要とする昏睡状態の成人患者(GCS≦12)の18歳以上の成人患者に対して、気管挿管後12時間以内にセフトリアキソン2gまたは生理食塩水を1回静脈内投与する群に無作為に割り付け。Primary outcomeは人工呼吸管理開始2日目から7日目までに早期VAPを発症した患者の割合。

Secondary outcomeはICU退院時、またはICU滞在28日目に評価。
・後期VAP(気管挿管後7日以上)またはVAPを発症した患者の割合
・人工呼吸器および抗菌薬への曝露
・ventilator-associated events(VAE)の発症率
・死亡率
・有害事象の割合
など。

2015年10月14日から2020年5月27日まで、2230例の患者をスクリーニングし、セフトリアキソン投与群(171例)またはプラセボ投与群(174例)に無作為に割り付けられた。15人が割り付けられた介入を受けず、無作為化後に除外された。
患者背景はTable1の通り。めちゃくちゃ若いな。年齢の中央値56歳。基礎疾患もあまりなくて、ほとんどがAlchoholismと喫煙。脳出血7割、外傷3割。

Table 1. Patient characteristics at baseline

メインアウトカムはFig2。セフトリアキソングループの方がVAPの発症率が低い。セフトリアキソン 23/162(14%)、プラセボ 51/157(32%)。

Figure 2. : Cumulative incidence of (A) early and (B) all cases of ventilator-associated pneumonia

Late VAPには差がないから、セフトリアキソンの単回投与によって、気管挿管時に押し込まれることによって生じるVAPが予防されたのではないかと思います。ただVAPの発症率32%って高くないか?

気管挿管がへたくそだったら、セフトリアキソン入れもいいかも、くらいな感じに思いましたが、どんなでしょうね。

Table 2. Primary and secondary outcomes

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