個人賠償責任保険は準備していますか?
先日、毎日新聞にこのような見出しの記事が掲載されていました。
中学生に対して790万円の賠償命令を下した判決が出たということです。てっきり、中学生が自転車、79歳の老人が徒歩でぶつかったのかと思って記事の内容を読み進めたところ、両方徒歩で歩いていたところでぶつかった、とのことでした。
登校時、狭い道路を歩いていた女子中学生が、前方に歩いていた生徒を抜かすときにあやまって老人とぶつかってしまったようです。新聞記事を読む限りでは、中学生の前方不注意だったようです。
正直、この記事を読んだときに、危険行為(猛スピードで自転車を漕いでいたなど)をしていないのに関わらず、この結果というのは、少し厳しいのではないだろうかと思ってしまったのですが、この事故を取り上げた以下の記事で納得がいきました。
民事訴訟の場合、その行為が悪質かどうかは関係なく、被った被害に比例して賠償額が決定するとの事でした。確かにその通りです。刑事事件の場合の裁判ではなく、民事訴訟なのですから、被害がいくら出たのかで賠償額が決定するのは当然のことでした。
その記事の続きで、個人賠償責任保険の重要性についても書かれており、日常生活における損害をカバーする上では、大変役立つものという事がわかります。
私は現在、セミリタイア状態なので、もし何か自分のミスで相手に損害を負わせてしまった場合のことを考えると、想定していたライフプランにも影響が出てくる可能性があります。
通常、保険といえば、自分の身体に対する保険のみを考えてしまい、高額医療費支給制度があるからという理由で、民間の保険には加入しないということを結論づけてしまうのですが、自分ではなく相手の身体、もしくは相手の資産に何か損害与えた時のことはあまり考えていませんでした。
クレジットカード、火災保険等でどこまで個人賠償責任保険がカバーできているのかということを確認した上で、早々に別途加入が必要かを検討した方が良さそうです。