独身こそ、お小遣い制の導入をオススメします
お小遣い制と聞くと、結婚されている家庭で実施されている制度みたいに感じられるかもしれませんが、私のような独身こそが導入すべきものではと常々考えています。
私の現在の状況は、一番最初のnoteにも書いたとおりです。
就職活動も何もしていないので、セミリタイアというよりアーリーリタイアという状態です。「だから小遣い制なの?」と思われるかもしれません。その辺りも含めて少し説明いたします。
小遣い制の始まりは約20年ほど前
私は、給料が振り込まれる口座(以下、メイン口座)とは別に同じ銀行で別の口座を持っていました。メイン口座のキャッシュカードを財布に入れるというのが少し嫌だったので、手軽に使える口座(いわゆる小遣い口座)を作り、そのキャッシュカードを財布に入れて使っていました。
小遣い口座のキャッシュカードで現金を引き出し、現金がなくなりそうになれば、またカードで引き出す。もし口座の残高が少なくなれば、メイン口座から振り替えて小遣い口座の残高を増やす。これの繰り返しでした。
ふと、現金を引き出した時、「ん?なんかおかしい」という事にやっと気づきました。そうです。このやり方だと際限なくお金を使ってしまうのです。その時は老後の事などはさほど考えていませんでしたが、お金が湯水のように消えていくことに少し恐ろしさを感じました。
その月の給料から、月に〇万円という金額を決めて、それ以外はメイン口座から小遣い口座への振替はしないという自分なりの小遣い制を導入して何とかお金を際限なく使ってしまうということを防ぐ事ができるようになりました。
小遣い制を導入すると、必要ないものはやはり買わないという事になりました
小遣い制を導入した結果、一番最初に現れた効果は必要のないものは買わないという当たり前のことができるようになりました。そうなんです。独身であるが故、物欲に任せて欲しいと思ったものは誰にも相談することなく買えていたのですが、小遣い制を導入してから限られた金額の中で購入しなければならないため、本当に必要なもの以外は購入しなくなりました。これにより、手を伸ばしたものが本当に必要なものなのか、今必要なのか、など考えるようになりました。
小遣い制は窮屈では?
おそらくここまで読まれた方のなかには「小遣い制は窮屈ではないの?」という疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
その疑問に対しては、窮屈にならないように事前にどれぐらいが適切かを調べてから小遣いの金額を決めました。
一番冒頭に書いたとおり、小遣い制と聞くと結婚された家庭で実施されている制度と思われているところがあり、特に旦那である夫が少ない小遣いで何とか1ヶ月をやりくりするというのがあるから窮屈ではないのだろうか、という疑問が出てくるかと思います。
独身があるが故、少ない小遣いで何とか1ヶ月をやりくりするという必要もないので、事前にどれぐらいあれば十分だろうと考えた上で決めることができます。ちなみに私の場合は、最初8万円から始まり、最終的には6万円で落ち着きました(有職中)。無職となった今は5万円です(一度3万円もチャレンジしましたが無理でした)。
また、ボーナスがでた場合は、手取り額の20%を特別な小遣いとするようにして小遣いそのものを楽しめるような制度にしていました。無職になった今、ボーナスによる特別な小遣いがないので、どのようにするかを現在思案中です。
小遣いの中でやりくりするものとしては、食費(内食、外食)、趣味(Netflixやエンタメ系など)、外出した際の交通費等。
病院の治療費や薬代、日用必需品(トイレットペーパーなど)は小遣いで立て替えるものの、あとでメイン口座から振り替えます。さすがにこういったものまで小遣いから出してしまうと無理が出てしまいます。
小遣い制にした結果、どうなったの?
上の方にも書いたのですが、必要のないものは買わなくなり、自然と倹約生活に入る事になりました。倹約生活と聞くと眉をひそめてしまう人もいる事でしょうが、そんなに無理な金額を設定していないので、生活をする上では無理のない生活ができているのではと考えています。
その結果どうなったかと言えば、お金が貯まりました。
当たり前と言えば当たり前の結果です。今までは銀行口座の残高=自由に使える小遣い、としていたものを小遣い制として制限をかけたのですから。
現在の私は、最初のnoteにも書いたのですが、富裕層までいかないもののそれに近い準富裕層という資産がありますが、これのほとんどが現預金です。実は、投資を本格的にやり始めたのは、ここ最近のことでアーリーリタイアしてからです。会社勤めをしていたときは、企業型確定拠出年金が制度としてあったため、何となくやっていました。ちゃんとやっていた人の運用実績を聞くと利回り6%とか7%とかという実績があったようですが、私の場合、最初に何となく設定したもののまま運用してしまっていたため、利回り3%程度です。今考えると情けないものがあります。
つまり、資産のうち、少ししか企業型確定拠出年金がないため、そのほとんどが現預金ですが、その多くを小遣い制を導入してから築き上げたものです。確か小遣い制を導入する前は、500万円も貯金はなかった状態でした。
やはり、小遣い制は独身の人にこそオススメします。
独身の人は、途中でも書きましたが、銀行口座の残高=自由に使える小遣い、となってしまっていることがほとんどではないでしょうか。
貯金を貯めるために、貯蓄用の口座を作り、毎月幾らかそちらに移すという事をしている人もいるかと思います。それでもやはり、貯蓄用口座以外の残高=自由に使える小遣いになってしまっている可能性があります。
私のやり方が一番いいとは思っていませんが、実績のある方法として一度チャレンジするのもいいかと思います。まずは無理のない小遣いの金額を決めて、1ヶ月試してみてください。その小遣いが余るようであれば、少し金額を低くするなどしながら自分にとって一番いい小遣いの金額を決めていけばいいと思います。
あと最後に、私のようにぼんやりと企業型確定拠出年金を運用していると非常に勿体ないので、小遣い制と合わせて、投資の勉強をして投資にもチャレンジしましょう。