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巡礼5日目プエンテラレイナSTART
9/8
アルベルゲはチェックアウトが8時なので自然と早起きになるのですがホテルに泊まっていたので目覚ましを遅めにかけてのんびり支度をして11時過ぎに出発しました。
前日のシャワーのときに服を手洗いして部屋に干してましたが全く乾いていなかったのでバックパックにぶら下げながら歩いていたら、突然雨が降ってきました。
雨が降るだけで気分が下がるのにせっかく綺麗な場所で洗濯できた衣類が濡れてしまうということにもうんざりしてすっかりモチベーションをなくします。
カミーノは一定の区間ごとに進路方向を示す矢印がありスマホが必要がないので、いつもは機内モードにして電力消費を抑えていましたがこの日はスマホを無意味にいじりながらだらだらと歩いていました。何してるんだろうなぁこんなとこで…なんて思いながら。
しかしこの日の雨は長く続かず次第に晴れ間が見えてきました!
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晴れてから気分も上がってきて今日泊まれそうな宿を先に予約しておきました。
途中ですれ違った人たちはおそらく私と同じで疲れが出てきているのかな、どこか痛めたりしているのかな、ゆっくりでいいよね。
そしてたどり着いたアルベルゲが街に2軒しかない小さい町ロルカ、アルベルゲの中にレストランはありましたがそれ以外のお店はありませんでした。
予約していたアルベルゲの1階のレストランで働いていたおばちゃんにI have a booking てきなことを言ったらは?って顔をされたので予約完了のメールを見せました。
そしたら理解してくれた顔であぁ16.50€ね、ご飯はいる?みたいなことを言われたので、ご飯はいらんし予約時に半額の8.25€をすでに払っているからここで払うのは8.25€だけでいいでしょ??と英語で必死に伝えましたがおばちゃんの顔が????で、ようやくここでスペイン語しか話せない事に気付きました(遅い)
Google翻訳した画面を見せてふーんといわれ下の紙を渡されて、ちょっと待っとけと言われます
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離れたところで待ってたらスペイン語で「おい8.25!2階が受付や!」と言われ2階に上がります。(スペイン語全く分かりませんが何故か分かりました)
おばちゃんふてこいなぁと思いながら2階に上がっても電気は暗く誰もいませんが靴箱があったので靴を履き替えて、メールにルームナンバーが書いてあったので部屋に向かうとすでに数名いたので空いているベッドに荷物を置いたりしていたら、さっきのおばちゃんの「どこいったんや!!受付しとらんやろが!!」という怒声が聞こえます。
クレデンシャルとパスポートを持って部屋を出るとさっきはいなかった男性もいて、おばちゃんが「お前やお前!金払っとらんやろ!!勝手に部屋に入るな!靴履き替えたんか?!さっきの紙は持っとるんか?!」とめちゃくちゃ怒られます。笑
靴は履き替えたしお金を今から払うつもりと意思表示するとおばちゃんがふーん。と黙ると男性がパスポートとクレデンシャルと8.25の紙を受け取ってくれて追加で8.25€を払い無事に手続きが終わりました。
男性が私のパスポートを見て「JAPON…」(スペイン語の日本はハポンと読みます)と呟くと、おばちゃんが急に「ハポン?!え?ハポン?!」と何故か急にテンションが上がります。
「あんたハポンやったんか!他にもハポンおるで!〇〇と▲▲!1階でスープ飲んでるで!え〜なんや〜ハポンかいな〜!コンニチハ〜」とスペイン語と英語混じりでニコニコして話しかけてきます。
最後には「ほなもう行くわ!アリガトウ〜」と手を振って階段を降りていきました。すごいです、清々しいまでの変わりようです。
そして話し終えた私は部屋に戻りシャワーを浴びて洗濯をしてスマホを充電する間、外に出ることにしました。
スペインに来てから巡礼事務所の日本人女性の方以外の日本人と会っておらずスープを飲んでる日本人が気になったのですが、現地に馴染んでるであろう人をわざわざ探して話すこともないか…と思いスルーしました。
アルベルゲのすぐ近くにあった自販機でコーラとお菓子を買って少し濡れた髪のまま青空の下、涼しい風に吹かれながらベンチで座ってぼーっとしたのですが、とても穏やかな気持ちになれました。何も無い小さい小さい街でしたが今でも心に残っています。スマホが手元になかったので写真を撮れなかったのですが街の景色は鮮明に思い出せます。
モデルルート通りに歩くほうがなんとなくレールに沿ってみんなと同じで安心できたのかもしれませんが、この日を境に私は自分のペースで歩くことへの抵抗がなくなりました。
ロルカは目に見えないやすらぎがある街でした。
他の巡礼者も気のいい人ばかりのように見えました。
【今日のまとめ】
・プエンテラレイナ→ロルカ
13km 24341歩
・宿 16.50€
・自分のペースで歩くこと…
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