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巡礼3日目ズビリSTART

9月6日
モデルルートでは大きな街パンプローナに到着する日で私もパンプローナを目指します。

朝から雨が降っていて雨具のない私はピレネーでの反省を生かし事前にウルトラライトダウンを着込み寝袋には袋を被せて7時30分に出発しました。

この日はどうやら大雨警報が出ていたようでもうそれはそれはびしょびしょです。ポンチョ買えば済むのに買わないことにこだわります。でもウルトラライトダウン効果でそれほど寒くはありませんでした。

そこそこ歩き続けると途中でこれまでの巡礼路とは違う街に着き、そこには巡礼者が浮くくらい普通の世界がありました。ちょっと大きめの街だったのでもしかしてこれがパンプローナ?と思いましたが巡礼者が立ち止まることがなかったので私も街を通り過ぎます。

通り過ぎて程なくすると橋があってなんとなく写真を撮っていたら後ろからジャパニーーーズ!!と言われ、例の謎に助けてくれる男性に出会いました。
男性は友人と歩いていて僕ら2人ともイタリア人だよ〜と教えてくれて、ここでやっと繋がりました。
初日巡礼事務所の入口で振り分けててくれた人だ!だから私のことジャパニーズって知ってるんだ!と。笑

例の男性は赤のバックカバー、友人の男性は黄色です

このあとパンプローナに着くまでにもう一度イタリアーノに声をかけられました。歩くのが遅い私と途中でカフェ休憩しているイタリアーノ達はペースが合うようです。

のぼって…
のぼって…
のぼって…

ついにパンプローナ到着です!!
今までのどの街より遥かに大きく人の数もレベルが違い圧倒されました!

ヨーロッパって感じです

着いて安心したあとはすぐに宿を探したいのですが、手当たり次第行くよりも絞る方がいいのかな?と思いとりあえず街の観光局?に行ってみます(buen caminoのアプリにその街に観光局があるのかが分かります)
職員のお姉さんに英語で空きのあるアルベルゲを探していますと言うと、何個かリストアップしてマップに印を付けて安いほうがいい?と聞かれたので、はいと言うとそれなら公営アルベルゲのここに行くといいわ!と名前と場所を教えてくれました。
グラシアス!というとHave a nice trip!と返してくれました。優しい。
観光局にはこの日以降も何度も訪れましたが親切な人ばかりでした。本当に感謝しています。


そして教えてもらったアルベルゲを探すこと10分…

なんと日本語!巡礼路では韓国語の方が多かったので珍しい

見つけた!と思い中に入りレセプションに向かいました。
そして順番待ちをしていると、なんと例のイタリアーノ🇮🇹と遭遇してお互いめちゃくちゃびっくりして嬉しくて抱き着いてしまいました笑
受付を終えて自分のベッド番号に向かうと、なんと!隣がイタリアーノ!
こんな偶然あるんかぁと感心していたら向こうが名前を教えてくれました。イタリアーノはステファノー、友人はファビオ。忘れないようにすぐにメモしました。
さらに隣にいたアメリカ人のヤンも会話に加わり一緒に洗濯をしようと言ってくれました。

さすがイタリア人と思ったのがお金は出さなくていいよ、洗濯できたら呼ぶからゆっくりしておいで、洗剤は俺のを使おうと言ってくれて優しすぎーー!と涙出そうになりました。笑

あとステファノーは去年も歩いていて交流した人にメッセージを書いてもらうノートを持っていて私も書きました、次歩くなら私もノート持っていこうかな!と思ったのですがそんなコミュ力ないかと断念。笑


洗濯も無事に終わりベッドでゴロゴロしていたらステファノーが、20時になったらみんなでご飯いくけど行くか?と声をかけてくれてこんな機会はもうないかもと思い、私も行きたい!と言いました。

20時になり、行くぞ〜!と声をかけられ外に出ると韓国人のヘオ🇰🇷と中国人のサマンサ🇨🇳がいてはじめましてと挨拶しました。この時の印象としてはヘオはおしゃべり陽気おばちゃん、サマンサはクールビューティーでした。
ファビオももちろん一緒でみんなでステファノーおすすめの店に向かい到着したらイタリア人とその他ヨーロッパ諸国の若者がいて合計15人ほどのもはやパーティでした。笑

アジア人であるヘオとサマンサとずっと話していたのですが、ヨーロッパ人よりもアジア人の英語の方が遥かに聞き取りやすく会話が簡単でした。
ヨーロッパの人たちとも話してみたかったのですが、アジア人の自分は下に見られているんじゃないか…という劣等感もあり上手く会話をすることが困難でした。勿体ない。

いかのからあげ
ナチョス!この下にはミートソースパスタ


ほどほどにニコニコして分かる会話には参加しているうちにパーティは終了しました。
最後にファビオが集合写真撮ろう!と言って全員で撮ったのですがそれを貰う機会はなく。勇気出して言えよ自分。


最後に店の前でこっそりみんなを撮影
夜の街の雰囲気もとてもいいです、ヘオと一緒に帰りました


宿に着いたらもう眠たくて仕方がなかったので歯を磨いたらすぐに寝袋にはいりました。

気を抜いたら落ちそうなベッド


このアルベルゲは水回りもそんな綺麗ではなく写真のように私物の置き場が限りなく狭く2段ベッドが横に50個ほど並んでいてプライバシーは皆無でした。笑
環境がいいとは言えませんでしたがこの日出会った人たちとはこのあとも声をかけあえる関係になりました。
そしてこんなに大勢でご飯を食べたのは3日目にして最後でした。
英語ができず積極的に行動することもしない私に対して声をかけてくれたステファノーには本当に感謝しています、出会えてなかったら私のカミーノはもっと寂しいものだったでしょうから。

映画星の旅人たちで見たのと同じように世界中の誰かと共にご飯を食べることが私にもできるなんて…寝袋に入っても嬉しくて嬉しくてカミーノに来てよかった!と心から思いました。

喜びの反面、股関節と腰や肩の痛みもじわじわときていて明日は歩くのをやめようかな…休んだらみんなとズレてもう2度と会えないのかな…なんて考えながら眠りにつきました。

【今日のまとめ】
・ズビリ→パンプローナ
26km 42374歩
・宿 11€
・イタリア人はまじ紳士

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あふろ
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