あの子の子ども

最終話読了。

理解しない人からは理解されないまま
関わろうとしない人とは関りのないまま
救いようのない人は救われないまま
後悔した人はその後悔をぬぐえないまま

少女漫画特有の予定調和的な展開は一切なく
話は淡々と、まるでドキュメンタリーを観ているかのように進んでいく。

でも読者は……
この物語を読んだ人たちはきっと、
この物語を通して何かを感じ、
読む前とは違う価値観が芽生え、
考え方や視野がすこし広がり、
いつか自分が何かを「選択する」ということに直面したとき、
あきらめずにその何かについて、
ちゃんと考えられるのではないかと思う。

周囲の意見やSNSなどの情報に左右されることなく、
自分で考える。
ただひたすら、考えて考えて考え続ける。
その結果でた答え=選択が、正しいとか正しくないとかは、大したことではない。だって「正解」はその人にとってだけにあるものであり、その人だけが感じられるものだから。


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