![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163654933/rectangle_large_type_2_8f36b6f8ea9618686ea31ebbf22b0e2e.jpeg?width=1200)
思い出デジカメ『ペンタックス *ist DS』
![](https://assets.st-note.com/img/1732835935-k1xPO36ecEz87InVvDb9FAdK.jpg)
今回は2004年11月に発売されたペンタックス *ist DSのご紹介です。
約610万画素のデジカメ黎明期の一眼レフです!
…それでは2004年当時の感想と実機で撮影した作例も合わせてどうぞ。
ペンタックス*istDSのカタログの表紙には「Friendly」と書かれている。
このカタログを眺めると全体に「親しみ易い」「身近に」というのが感じる事ができる。
とくに7,8ページのオートピクチャープログラムの説明は秀逸である。
飲み込みの悪いオレでもすぐに判った。
さらに素晴らしいのは4ページ目の右隅に「~たかがカメラじゃないか。ちょっと性能のいい。」と、まったく好きなように書かれている点に着目したい。この投げやりな姿勢は一体なんなのだ。素晴らしい!
自らの製品カタログに「~たかがカメラ」と謳えるフトコロの深さ。トップの決断力、優秀なブレイン、優れた技術力、そしてこの包容力。カメラも株も買っておけ!成長間違いなし!
…カメラの話に戻そう。ボディは小柄で非常に使い易いインターフェイスである。ボタンの位置も悪くない。とくに優れているのはファインダーである。クリアで倍率も高い。
カタログには「像が大きく、明るくクリア~」と表記されている。つまりアフリカ象でもアジア象でも大きくクリアに見えるのね、と思った人は違うぞう。オレも一瞬だがそう思った。もう少し漢字の勉強もしとけば良かったかな。
ファインダー倍率は0.95倍である。リアルな数字を書くとアレなので、あいまいに言うと、よそのメーカーのカメラよりも結構大きく見えるのだ。
この差は撮影時に良く判る、見えるファインダーと見えにくいファインダーでは、なんといってもシャッターを押すふんぎりの尽き具合が違う。「よおし、今だ!」というのと「ええと、今かな?」こんな感じ。
ボデイ本体の価格も安くていい。89,800円くらいが実勢価格である。激安とはいかないが格安くらいは思ってもいいのではないだろうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1732836601-jSZIKkLPU9qwoHyvfeAuaCpN.jpg)
おすすめは新発売のDA40ミリF2.8誰が言ったか通称パンケーキレンズである。
とはいってもパンケーキには似ても似つかないサイズである。しかもペンタックス側では正式に「パンケーキレンズ」とはアナウンスしていない。多様性万歳。
さて、このレンズは*istDSに装着すると35ミリ換算60ミリになるのでありますが、この60ミリという焦点レンジは中途半端そうで実は非常に心地良いもんであります。適度な距離感が友達以上恋人かしら?これからいったいどうなるのあたしたち?という表現では伝わりませんか。
ドキがムネムネしますね。しませんか。
![](https://assets.st-note.com/img/1732836673-ochDnF2UbC870PIlvWBxJdjw.jpg?width=1200)
ボデイにレンズを取り付けたバランスもグー。
うっかりすると「レンズ忘れた!」と思う程のバランスの良さである。交換レンズというより写真の撮れるボディキャップである、少々高価なボディキャップではありますが・・・
で、カメラ本体なんでありますが標準ズームや先の40ミリ(仮名称 プチ・パンケーキレンズ)を装着して首からぶら下げて携帯すると、あら不思議。ぜんぜん重みを感じないのですね。毎日仕事やなんかでカメラぶらさげてるからある程度の重みに馴れてしまってるのかもしれませんがそれを差し引いても軽い上にバランスが非常によくできています。
小さくてバランスが良いとカメラってこんなに持ち歩き易いものなのですね。
昔から、小さいつづらと大きいつづらではもちろん小さいほうをチョイスするのが吉なのはみんな知ってるもんね。大きいつづらにはお化けが入っており、小さい方には大判小判がざっくざっくだもんね。つまりなんでも小さいほうを選択しとくほうが長い人生シアワセになれるという先人の知恵ですな。
![](https://assets.st-note.com/img/1732836706-GRP9ECNVcwiFsZ0yzrMenJDB.jpg?width=1200)
とにかく、この*istDSは現時点ではデジタル一眼レフ中世界最小なのであります。
キヤノンのNkissDが発表された今(2008年時)では重さ的にはナニかもしれないので、「レンズ(40ミリ)を装着した撮影できる状態のデジタル一眼レフカメラとしては世界最小最軽量」なのだ。すごいだろ。
実際、このカメラはいままで見てきた一眼レフの中でも飛びぬけてコンパクトである。
伝統的一眼レフカメラのスタイルを踏襲しつつ、タテヨコを縮めてみました。いかがでしょう?という感じで、まったく結構な出来栄えなのである。
それと、起動もすばやい。
ファインダーもクリアで倍率が高く非常にピントの山が掴み易いファインダーである、しかも視度調整機能付きである。これなら多少、老眼の進んだじじ・・・もとい紳士でもラクちんであろう。
とんがった性能や多機能を売りにしていない、トータルバランスに優れたデジタル一眼レフカメラ。とくにDA40ミリF2.8(仮名称 プチ・パンケーキレンズ)との組み合わせは風情がある。
最後に実勢価格表を入れときますね。
ペンタックス*istDSボディ(銀・黒)・・・89,800円
DA14mmF2.8 ED・・・79,000円
DA18~55mmF3.5~5.6AL・・・28,000円
DA40ミリF2.8・・・42,000円
FA★200mmF2.8・・・108,000円
イストで撮った傑作写真・・・プライスレス
![](https://assets.st-note.com/img/1732836907-JvRQOE4A0w8BmkT1HbM6I3YW.jpg?width=1200)
「記事に付けるキジの写真」と言いたいだけに血眼になってキジ探し。うたかたな三月の一日を費やしましたが、FA★200ミリはチャンスを逃しませんでした。捜索時間4時間で一枚ゲット。