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思い出デジカメ『ペンタックス K100D』
2006年発売のペンタックスK100D、いいカメラでした。
…それでは当時の感想と実機で撮影した作例も合わせてどうぞ。
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「頭文字K」の巻
K100DのKはなんなのK?機能向上?乾坤一擲?捲土重来?
ときあたかも戦国の様相を呈しているのが現在のデジカメ一眼レフ市場である。(2006年当時)
さらに戦火をあおるようにソニーα100が登場し、今回はペンタックスのK100Dが前線投入されたのである。
まるで新兵器が続々と実戦投入されたヨーロッパ戦線の様ではないか。この新型2機種、いずれも実売10万円以下のボディに手ぶれ補正機能(注1)も付いている多機能な一眼レフであり、それぞれに特徴的でわれわれカメラファンにはたまらない魅力がある。
ソニーα100は1020万画素だが、ペンタックスK100Dは610万画素と控え目なCCDを搭載して値段を抑えた。実勢価格約8万円以下である。
ホントにこれで儲けがでますか?ダイジョーブっスか?よけいなお世話だが気にかかります。
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球場を球状に撮ってみました。このレンズのずるいところはどんな被写体でもそれはそれは面白い構図に撮れる点です。はまりますよ、フィッシュアイ。値段も手頃で寸法も手頃、ボディも手頃なお手頃揃い。
ちなみにわたしが3年前(2003年当時)に某社の600万画素機を購入した際にはたっぷり20万円ちかくしました。
それがなんと現在では半値八掛けでしかもボデイ内手ぶれ補正までもれなく付いてくるのです。
良い時代です、あとは中東近辺が安定してガソリンが安くなれば言うこと無しです。
辛辣だが愛に包まれた意見と事実を深く掘り下げるインプレッションを旨とするこのわたしにも*istDシリーズはたいへん気に入ったカメラでありました。
さらに進化し強化された新星K100Dに寄せる期待は大きい。しかし、この「K」っていったいどこから出てきたの?なんの略?
ところで、きみたちはカメラの重さにきちんと目をむけていますか?
たいていの人が目方を気にせずにカメラを選んでいると思う。
せいぜい、大手量販店のデモ機を手にして「お、コレいいじゃん」と安易に選んではいまいか?
カメラ単体ではそれほど重くは感じなくても、いざ撮影の段になるとあれこれ色々モノが増えてゆくものです。すくなくとも、故障に予備電池、雨対策に手を打つだけでも相当な重さになりますよ。
おのずと増えるカメラバックの重さ、肩への加重負担。負荷による疲労、ほとばしる汗・・・萎え。
こんなんではいけません。
その点、このK100Dでしたらボディ質量たったの560g!え?「先代の*istDシリーズよりも重くなってる」ですか。良いトコロに気が付きましたね!
その細やかさがどうかアナタの出世の妨げになりませんように。
この些細な質量増加はボディ内に手ぶれ補正機構が組み込まれた事によるものです。
そのわずか何十グラムの機能のおかげで場合によっては嵩張る三脚を持たなくてもシャープな写真を撮ることができるのです。
いいですか?たとえば断崖ゼッペキに咲く可憐な一輪の花があります。
それを愛するあの人がとってきてくれとアナタにせがみます。
当然オトコとしては「とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけさ。見ていてくれ愛する人よ」とにわかビックウォールアルパインクライマーになった貴男は断崖に取りつくことになりますね。
そんな時に三脚を持っていけますか?重いフラッグシップ機を持ち込みますか?
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「望遠レンズは携帯に不向き」そんな認識をくつがえすのがこの50-200mm。風景を切り取る楽しさを再認識させてくれます。もちろん手ぶれ補正で三脚いらず。つい、あちこち足をのばして健脚にもなれます。
不安定なバットクリフでもグッドグリップのK100Dと手ぶれ補正で安定した写真が撮れます。
ふたりの愛も壊れずに済み、貴男のオトコ前もアップ間違いなし。
さあ欲しくなったでしょう?
「ボディがナイスなのは判った。レンズはどうなっているのだ?どうだどうした?」と口角泡とばしつつ読み進んできた未来のK100Dユーザーの為にイチ押しレンズの解説に参りましょう。
smc PENTAX-DAレンズシリーズのニューリリースレンズをこのたび2本も借りてきました。
DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5EDフィッシュアイズームとDA21mmF3.2ALパンケーキレンズです。
DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5EDは魚眼レンズの歪曲の面白さとウルトラワイドな撮影画角が自慢の新レンズです。
値段も大きさも手頃ではありますが、気軽に使うとたいていオノレの足もとも写してしまうというワイドなレンズであります。
使いこなしてくると映像の面白さに取りつかれてしまいますよ。
私ですか?ええ、すっかりトリコになりました。ちなみにAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したデジカメで10㎜からのフィッシュアイズームがあるのはペンタックスだけです。
もう一本がペンタックスの自慢のDA21mmF3.2ALパンケーキレンズです。角度によってはボディキャップに見えますがレンズです。ちゃんと写真も撮れますし絞りだってあります。
写りもシャープでクセのない美しい描写のキャップです。じゃないレンズです。K100Dに装着した姿はまさに軽快。
行楽へ、旅のお供に最適な組み合わせとなりました。旅するカメラといえば気になるパワーソースですが、CR-V3リチウム電池が2本、あるいは単三電池を4本なので電池を切らしてしまっても大丈夫。
文明さえあれば何処でも何時でも誰にでもカンタンに手に入る点もトラベルライクな設計。
もう一本、わたくしのお気に入りレンズを紹介させてください。
標準ズーム並のサイズで35㎜換算76mm~305mmの望遠撮影が可能なDA50-200mmF4-5.6EDです。
とりたてて尖った性能とは思えないこのレンズ、ボディとの相性がいいので撮りやすくて困ってしまいます。
廉価なズームならではの暗いF値もISO3200まで感度が上げられ手ぶれ補正まで付いているK100Dなら気になりません。むしろ薄日歓迎薄暮上等感度増々気分上々いつだってどんとこいの常用望遠レンズになります。ペンタックスさま、DAシリーズの望遠をもっと出して下さいな。
K100D、いいカメラができました。
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どこまでつづくのか判らない海中設置電柱を発見。軽いカメラはいつでもどこでも首からさげて持ち歩けるのでチャンスに強し。銀塩32㎜に相当する自然なパースもこのレンズの魅力。ペンタックスのデジタルカメラは青空をよく再現しますね。