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思い出コンパクトデジカメ『オリンパスSP-570UZ』

2008年発売、本格志向オールインワンコンパクトSP-570UZ。
ぶっちゃけ中途半端。
でもなんだか楽しい気軽なカメラ。コンパクト未満一眼レフ以上の実力や如何に!

 新緑が目にまぶしい今日この頃。山々を伝う風に誘われてトレッキングに行ってみたくなりますね。この私、人後に落ちぬアウトドアフリークと自認。それはもうしょっちゅう山へ。ついこないだも・・・いや去年の・・・確かあれは夏?だったかな?・・・
 まあ気持ちの上では相当な山好き。(2008年当時)
そして私のようなアウトドアズマン風情はグッズが大好き。
道具はスペックが命。
軽量化は至上の喜び。
口癖は「山ではなあ・・・」
そして道具道楽ワールドへ。
このへんまでくると花より団子。山より道具。地図よりながめる商品カタログ。
 イメージトレーニング・エア登山のキャリアを積んでおりますこの私、良さげな道具には鼻が利きます。
今回ピピッときたのが「オリンパス キャメディア SP-570UZ」
空想仮想これ良さそう。
 やや地味、かつインパクトに乏しい感じのネーミングなのでいまひとつと懸念される方も多いでしょうが、このSP-570UZは広角26ミリから迫力の光学20倍ズームで超望遠520ミリまでカバーしておるのです。
 これは沢山のレンズを持ち運べない山岳・辺境・極地写真愛好家には朗報っス!
 しかも有効画素数1000万画素の大画像。しかし軽量445g。パワーソースは旅人ライクな単三電池4本使用で放浪放逐破門逐電のお供にも最適。
「どこから流れてきたんだい若いの」
「そいつはカンベンしておくんなさい・・・」
ワケあり風来坊に入手の容易な単三電池使用はありがたい設計であります。
 さらにSP-570UZが実践的と思う機能は最高感度がISO6400もあるのです。
ちなみに「ああ、ここは暗い部屋だなあ」と思うシーンならISO1600もあればだいたいOK。
それがシャッター速度にして2階級特進のISO6400!感度と権力はいくらあっても困るものではありませんので、この高感度はひとえに喜ばしいことです。
 その高感度機能と光学20倍35ミリ判換算26ミリ~520ミリズームが組み合わさり、その上手ぶれ補正機能まで付いたもんだからさあ、たいへんだ。

ワイド側26ミリ相当 プログラムオート(+0.7補正) ISO200 JEPG撮影
キャメディアSP-570UZのワイド側は35ミリ判換算26ミリ相当から始まる。1000万高画素の画像サイズと組み合わせ、シーン全体をくまなく撮るのに最適。充分シャープで一眼レフと同等に張り合える画質。


 余分な荷物を少しでも減らしたい旅派&自然派カメラマンにうってつけのここにカメラが完成したのであります。
コンパクトデジカメからのステップアップはもちろん、デジタル一眼レフユーザーが機材のダウンサイズを計る場合にもオススメしたい徹底したオールインワンデジタルカメラになりました。
 それでは実際にアウトドアへ撮影に出かけてみましょう。
 小型軽量445gのこのカメラ、首から下げて野山を歩いてみてもまったく気にならない質量および寸法。
 充分なボリュームを持ったグリップ形状は掌にすっぽりと収まりぶんぶん振り回しても手に吸い付くような安心感。これは特筆すべきですな。
 それにしても超望遠520ミリは楽しいなあ。そのへんの普通のカメラでは見ることのできない超望遠の世界。引き寄せて見る快感。
ほらあんなに遠くのお家の中も・・・って、そうゆうのはおやめあそばせ。


テレ側520ミリ相当 プログラムオート ISO100 JEPG撮影
どきどきするほど風景を引き寄せられる望遠ズーム520ミリ側。こちらも実用上充分な解像感をもっており望遠撮影が楽しくなる。しかし水を注すようで悪いが、やはり超望遠域520ミリで撮影する場合はブレ、ピントに充分な心くばりをせねば充分なポテンシャルを発揮できない。


 せっかくこんなに楽しいレンズがついているのですから普通のカメラでは撮影は難しい撮りでも鳥ながら・・・じゃなくて鳥でも撮りながら自然を満喫してみましょう。
「うーん、35ミリ版換算520ミリを誇るSP-570UZを持ってしても遥か蒼穹を舞うあの鳥はいささか遠いな、いやはや・・・」
なんて場合には「100倍デジタルズーム」を併用ください。
そりゃ、デジタル処理ですゆえ、画像はちょびっとわずかに多少の劣化はいたしますが視覚効果大。なにせ100倍。
高倍率双眼鏡替わりにもオススメできます。
 望遠撮影の際、心に暗い影を落とす「手ぶれ」のブレブレ写真。これはかえすがえすも口惜しいものです。
 ここで威力を発揮するのが先に述べた高感度ISO。ならびにCCDシフト式手ぶれ補正機構。ダブルの効果で被写体をシャープに結像。ありがとうSP-570UZ!
動きの速い被写体では合わせて秒13.5コマの高速連写もどうぞ。
画像サイズは2048×1536の3Mサイズの写真画像になりますが連続30枚撮れます。もう「あ、シャッターチャンス逃しちゃった」と言い訳させません。
 または撮影10コマ前から映像を記録しているプリキャプチャー機能もぜひご活用ください。その代わり「あ、またまたシャッターチャンス逃しちゃった」とも言い訳させません。
このように一眼レフでは搭載が難しい機能もSP-570UZには完備されておりクラスを超えた写真映像をとらえる事も可能です。
ツワモノぞろいのハイアマチュア層にも満足できる高機能オールインワンデジカメです!

 「・・・やっぱりオジサン向けの小難しいカメラなのね・・・アタシよそうかしら・・・」
と踏みとどまった娘さんがいらしたらゴメンなさいね。
 ママさんお嬢さん向けのオススメ機能を追加紹介しますと笑顔を自動的に検出する「スマイルショット」。
 顔を検出後、被写体の明暗に応じて部分ごとに適正露出に補正し、お顔背景を含めた全画面内を美しく写真にするフェイス&バックコントロール。
 撮影する場面ごとにシーンを選びカメラにお任せ撮影「シーンモード」23種。
 画像再生時に写真をイタズラ&加工できる「ファニーフェイス」機能など、小手先・・・おっと失礼、楽しくラクラクな機能も付いておりますから娘さんたちも存分に楽しめるっぺよ。
 さあ、映像ハンターたちよ、家でくすぶってはいないだろうな。
 田植えの後の寒の戻りがきつくて「デンキ毛布また出そうかなどうしようかな・・・」なんてネガティブ思考になってはいないだろうな!
 よし!キャメディアSP-570UZを引っ掴んでいざ、野へ山へ!


スーパーマクロモード使用 プログラムオート ISO80 JEPG撮影
被写体にレンズ前1センチまで肉薄できる「スーパーマクロモード」はレンズ脱着を考えなくていいコンパクトデジカメの特権。バリエーション豊かな表現を可能にした魅力の機能のひとつである。「重い一眼レフはちょっと、でもいい写真が撮りたいな」と思うユーザー層にぴったりのカメラであります。


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