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思い出コンデジ『シグマDP1』
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メインを張れる隠し玉!シグマDP1(2008年発売機種)
今回紹介するのはデジタルカメラ業界注目度たびたびナンバー1のメーカー・シグマがリリースしたコンパクトカメラDP1であります。
シグマといえば一眼レフ交換レンズシリーズで数々のヒット商品を発表している事で知られたメーカーであります。
また、おんなじような焦点距離でしかも価格も近いレンズを破竹の勢いで発表するカオスなラインナップが好きモノにはたまらないメーカーとしても知られている。
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現在、世界最高最大のレンズラインナップを持っているシグマの地位を脅かすメーカーが現れるのは今世紀中は無理だ、と言われております。
いや、未来永劫現れないだろう…との見方を示す関係筋もあると聞く。
そのレンズ王・シグマが満を持して発売したデジタルコンパクトカメラである。さぞ多機能高機能テクノロジーの粋を集めたに違いなかろうと思ってカタログを眺めてみると・・・
「DP1には、世の中で喧伝されているような派手な付加機能などは付いていません(以下略)」
(DP1カタログP04より抜粋)
となんとまあ潔よい断り。
しかしこの後に、
「(略)他のどのカメラにも負けないと自負しています。」
(DP1カタログP04より抜粋)
と断言している。
このゆるぎない自信はいったいどこから来るのかさっそく検証してみよう。
まずはデザインは「カメラっぽいカタチのいいところにレンズを配置しました、以上終わり」と説明すべき研ぎ澄まされたボディ。
APS-Cサイズの大型撮像素子搭載ながら113.3×50.3×59.5mmのコンパクトさ。質量250gも小型で軽量。
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背面は23万ドット2.5型液晶モニターとボタンが11個ばかりあるが、どれも当たり前の機能を与えられたボタンでこれも問題ない。
コントラストAFの測距点は9点でその中から好きな1点をあなたがチョイス。
セレクトが面倒なので通常は中央1点で使い、どうしてものっぴきならない場合にのみほかの測距点を選択するという使い方になる予感がしますね。
問題は背面左後ろカドのストロボ展開レバー。
これをスライドさせると「ジャスピン!(注1)」とストロボが飛び出します。
思わず「コニカ!」(注2)と微笑んでしまうのであります。
この力強いストロボの上下運動が健気。
このスプリング張力からもシグマのDP1への熱い思いがひしひしと伝わります。
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ここで気になる背面右肩カドのマニュアルフォーカスダイアル。
「まあ、そういうことならマニュアルフォーカスでも・・・」
と何気なく浮ついた気持ちで気軽にマニュアルフォーカスせんといてや。
シグマは「アーティストのためのカメラ」としてDP1を開発したのぞなもし。ディスプレイボタンを押っぺすとフォーカスエリアがどえりゃあ拡大するだでよ。これでピントの合わせにくい被写体にもがっぷしピントが合うけんのう。
と、各地域から好評の声が届くマニュアルフォーカス拡大ピント合わせ機能。
さらに驚くべきことにこのDP1のコンパクトなボディにはAPS-Cサイズのイメージセンサーが搭載されており、一般的なコンパクトカメラのちっぽいイメージセンサーにくらべ面積比でモノによっては約12倍もの大きさなのであります。
何はともあれ絶対的な画質の高さは折り紙付き。
DP1に搭載された撮像素子は、同社のSD14に搭載しているFOVEON X3センサーとサイズを含め基本的には同一。
CCDもしくはCMOSセンサーに比べFOVEON X3センサーはひとつの画素でRGBの各色を取り込めるのが大きな特長。
DP1は約460万画素のデジカメですが、その記録画素数とは思えない高い解像感を感じるのです。
実際、画像は非常にシャープでこれはレンズが非常にキレる描写力を備えているからゆえなのであります。
巨大なフォビオン三層CCDをコンパクトなボディに収めた1,400万画素高画質デジタルカメラDP1はすべてRAWで撮りたくなるカメラでありました。
注1 「シャッキン!」と聞こえることも。感じ方には個人差があります。
注2 覚えていますか?ジャスピンコニカ(77年Konika社)
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