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思い出デジカメ『キヤノン EOS Kiss DN』
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こちらは2005年の発売機種キヤノンEOS Kiss DNのレビューです。
現在でこそキヤノンのEOSシリーズは押しも押されぬデジカメ界の雄でありますが当時のエントリー機種からもその優れた性能の一端が垣間見ることができました。
それでは当時の感想と実機で撮影した作例のレポートをどうぞ!
みなさんは今までに何回恋をしましたか?いくつも恋して、順序も覚えて、キスは上手になりましたか?
キヤノンさまはもう2回目のキスです。フィルムカメラから数えるとざっと8回目のキスになりますです。
8回といえば、もはや手練たもんですキス。
最初の頃に、とまどいながらも愛を確かめ合うフレンチなキッスを通り超し、お互いをまさぐりあいながら熱い息を絡めて、固い抱擁からはあはあと、おぉう今やモーレツなキスになりましたぞkiss Digital N(以下kissDN)。
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軽量なkissDNに軽量なEF-S18~55mmズームを装着すればなんと更に軽量!
には残念ながらなりません。ちゃんとレンズ分190gばかり重くなります。
それでも485g+190gでまだまだ675gです。十分に軽いですね。しかもコンパクト。やんちゃな坊っちゃん嬢ちゃんを撮るのにカメラを持って駈けずりまわるヤングミセスには最適です。写真は心臓破りの階段を上らなくてはならない展望台から眺めた房総は富津岬です。軽量コンパクトなkissDNだからこそ撮れました!
実売価格25000円
おっと、カメラの話だ。
新型は更に小さくなって800万画素。
困りますね。
こう矢継ぎ早やに新機種が登場するのは。
実際、買うほうの身にもなってもらいたいもんですな。
そうやたらと10マンエンものカメラをほいほい買えますかってんだ、このやろう。あら、ちょっと言い過ぎましたねごめんなさい。
先代kissより1年半の期間を経ての発売ですが、その間に20Dを買っちゃったもんでとても月賦が終わらないのですよ。ワタクシ事で恐縮ですが。
ぶっちゃけ言えば、失礼、ありていに述べますに、あまり書くことがないんですよ新型kiss。
つまり先代のkissをすべてにおいて上回ってます、以上。
すこし足しときましょうかね。
入魂の8メガCMOSセンサー、0,2秒の高速起動。旧型よりぐっとコンパクト&軽量化。ああ、それから連続撮影ですが秒間3コマ、バッファは記録画質ラージ/ノーマルで36枚になります。
結論を申し上げますと、圧倒的パフォーマンス。
さらにEFレンズ軍、おっと変換ミス。もといEFレンズ群は14ミリから1200ミリ、お年段は1万2千円から980万円の消費税はいったい幾らになるんだという受注生産レンズまで実に57本(2005年4月12日調べ)のラインナップがございますので、ご予算に応じたシステムが構築できるのでございます。
ご予算ご資産の潤沢なお客さまは特にLレンズをおすすめしておりますといわんばかりの豊富なレンズ・アクセサリーの数々。
完全無欠の一眼レフシステムです。ぜんぶそろえると身代をつぶしかねない危険があります。
まだこのような運動はおきてませんが近い将来「買いすぎに注意しましょう、撮影マナーをまもりましょう」とパッケージ横に書かれるかもしれませんねえ。あ、たった今煙草の横の注意書きからパクリました。すいません。いや吸っていますが、すいません。
奇しくもkissDNの発売と同時にタムロンのAF18-200mmF/3.5-6.3XR Di Ⅱ(長えから以下18-200)も登場しました。
いや、別に「奇しくも」っていうことないですね。大人の世界の都合ってヤツですね。このレンズは、つい狭くなりがちなデジタルカメラの画角の悩みを解消しました。
35ミリ換算で28ミリから300ミリに相当するそうとうなズームレンズでございます。これさえあれば他のレンズなんか要らないやと思わせるマルチなレンジのレンズです。そもそもレンズ交換が出来るのが一眼レフのメリットなんですが、そんなことはお構いなしの許容範囲の広さを誇ります。
実際、付けっぱなしでたいていオッケイです。ぼく借りて使ってみましたもん。
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200ミリ側だと35ミリカメラ換算約300ミリになるのでけっこう離れた被写体も大きく撮ることができるのだ。まあ、動物などは接近するための技術もなくては撮影できないが・・・決して私がフィールドにおいて卓越した技能を持っていると自慢したいワケではないのよ。自分で言うのもアレだし。
このレンズはフィールド撮影にもおすすめといえる。実売45000円
フィルム時代には確かにテレ側F6.3は暗かったです、そのために手ぶれなども社会問題化しました。いやそこまでではなかったか。
しかし、現在では非常にノイズレスな高感度のデジタルカメラ、つまりkissDNのようなカメラに使用するとISO800で撮影できてしまうので、暗いレンズを使ってるからと悲観せずにすむのである。
「どうしてなのか僕わかんなあい」というウスラ素人に、もとい、ビギナーさまに説明すると感度100のフィルムを使用して絞りがf6.3、シャッター速度1/125秒だと300ミリレンズでは多分ブレるのね。
が、感度800だとシャッターがいっきに1/1000秒になんだよ、わかったか。おっと、それでいいんだっけな。
今回はこのズームレンズ18-200ミリを開発したタムロンさまに伺ってみました。(2005年時)
タムロン宣伝部係長さんが穏やかな笑顔で対応してくれるなか早速、レンズを手に取り吟味。
しかるのちにボディに装着して試写再生してモニターを覗き込み、ハッと顔をあげると宣伝部長氏と目が合う。
ぼくの目がこう問いかけた。「やりますね」
部長の目はこう答える。「おや、わかりますか」
プロ同士は目で会話が出来るのである。写真を撮る側と写真を撮る道具を造る側の立場の違いはあるが、共に目指すは「いい写真」なのは一緒なのだ。
レンズメーカーとカメラマンは、言わば刀鍛冶ともののふの関係なのだ。 例えば純正レンズが最高のロックウェル高度を誇るガーバーのハンティングナイフならば、タムロンは鍛え抜かれた玉鋼の懐刀といった所なのだ。どうだい、非常にわかり難い揶揄だろう。
今度はキヤノンさまに参拝、もとい取材へ。(2005年時)
笑顔で迎えてくれたのがカメラ商品企画部の担当者さんです。
「今回のkissNDの開発ポイントは?」
「また、今回800万画素CMOS、画像エンジンにDIGICⅡなど搭載しましたが、次期開発カメラへの意気込みなどは?」
などなど、いかにも聞かなきゃならないことは聞きそびれました。
終始雑談で終わってしまいましたが1歳半のおちびちゃんのパパさんという担当者氏の「わが子の成長をこのkiss Digital Nと共に見守ります」
こういう言葉を語る方々がカメラの誕生に携わっておるわけですね。
さあて、アナタはどんなカメラでわが子の姿を写真に収めてゆきますか?
kiss DNそれとも・・・