光学メカ設計
光学メカ設計者とは
聞き慣れない言葉かも知れないが、カメラの撮影レンズの鏡筒設計者のことである。
撮影レンズと言うと、光学設計が中心に語られることが多い。
だがしかし、光学設計の出来栄えを作る前に評価し、出来る限り設計通りの性能を出すのは、メカ屋である光学メカ設計者次第なのだ。
光学設計には、学術的な知見、センスやアイデアが求められるものである。しかし、最終的に答を出しているのはパソコンだ。
こういうことを言って、光学屋とよくケンカしたものであるが、光学メカ屋は、出てきた光学設計を見極め、修正依頼を的確に出来る知見とシミュレーション技術を持っている必要がある。
さもないと、鏡筒のお絵かきはできても、性能を出すのに相当の苦労が付きまとう。下手をすると製品にならない場合だってあり得る。
だから、光学メカ設計者が本当の一人前になるには10年かかる。大袈裟に聞こえるかも知れないが、光学設計者に的確にモノが言えるには、それくらいの修行と創意工夫が必要です。
技術の伝承
私はすでにリタイヤしたが、これら技術を伝えていかないといけないという思いが強くある。
訳あって後輩たちに十分な教育ができないまま早期退職してしまい、心残りである。
そこで、ネットで不特定多数になるが、技術記事を書くことが、せめてもの社会貢献になるのではと考える。
noteはそういう意味で良い媒体でもあるので、ぼちぼち始めようかと思うが、いかんせん、フォロワーもほぼいないし、読んでくれているかも、よくわからない。
要望されるのだろうか
ということで、もし、読んでくれている光学メカ設計仲間や、興味のある方は、「スキ」なりコメントなりのアクションをお願いしたいと思う。
実際始めると、膨大なテキスト作成が必要になるだろう。また、価値ある内容になると思うので、有料記事も発生するだろう。
どうだろうか?
このまま技術をドブに捨てるには、ちょっと悲しいと思い、お尋ね記事を書いてみました。
✳︎写真はドイツのライカカメラ新社屋に展示されているバルナック