ガンになったぁ~???③(セカンドオピニオンの事)
私の癌は当初組織採取をして検査(組織診)に回す前、
担当医師は
「ガンと言っても、ひと月やふた月で一気に大きくなるとかそういうことはないので今2月ですがもう3月の手術予定が埋まりつつあるので、早くても4月半ばかG.W.開けの5月頃の手術になると思いますよ。」と言われていた。
が、
3回目の検査及び診察の際に組織診断結果が出ると…、
『あなたのガンはステージで言うと「1のA」で一番早期のものですが、ガンのタイプが「未分化」の為このステージに関してはあまり関係ないということになります。なにぶんにも進行の早いガンで、時には抗がん剤を投与している間にも2-3か月程で転移があることもあります。そして術後には抗がん剤治療を行う予定としています。こちらに関してはTC療法を行っていこうと考えています。ただ、この治療はあなたのガンのタイプに有効かどうかというとそういうエビデンスはないです(子宮体癌にはTC療法を使うことが多い)。ですが、一切抗がん剤治療を行わないというのも危ういということだと思います。ですのでこちらとしてはがん剤治療を受けていただくことをお勧めします。
然しながら、抗がん剤を行うか否かは患者さんの意志のもとにあるのでやらないという選択もあります。」と言われた。
えっ、じゃ、やらなくてもいいじゃん、髪の毛が抜けて体はボロボロになるのに…。と思うよね。当初私は抗がん剤はやりたくなかった。だって全摘するのに、ほかに転移がないのに、やる必要ないじゃん。そして私のタイプのガンに有効だというエビデンスもない・・といわれてるのに…。だけど、医師の説明だと、「今現在、目に見えなくて、検査した画像にも映らない細胞レベルのガンを叩く。」らしい。
これって、人体実験じゃないの?たまたま入院時の担当医師(若いお兄さんに見えたが、この病院に来る前に他の病院で手術等も担当していたらしい)は、またまた怖いことを言い出した。
「僕が今迄やってきた中で子宮体癌で「未分化ガン」だったという患者さんを見たことがない。手術したことがない。稀です。」と…。
なぬ?そんなに居ないの?と思ってまた暇を見てググってみた。
そうなんだよね。ググっても大体「甲状腺がん」や「胃がん」等が殆どで子宮体癌っていうのは殆どなくて、あったのはもうステージも末期で僅か3週間もしないうちに亡くなった…。とあった。なんか暗ーくなるよね。
たまたま普段内科でお世話になっているかかりつけ医にもこの件を相談してみた。
すると、
『あなたのガンの状況だと抗がん剤治療を行うのが「標準治療」となっているんだと思う。恐らくセカンドオピニオンを受けても同じ事を言われると思いますよ。』、『でも、自身が納得行くまで検討するのも良いことなので病院を調べたうえで、担当の医師にセカンドオピニオンを受けたいと相談してみるのも良いです。』とも。
なので、とりあえず調べるだけ調べてみた。セカンドオピニオンを受けるにはどういう手順が居るのか?これがまた面倒で、現在かかっている医師の診断等を書面にしたものやその他のデータを入手(2-3万かかる)、その後今度セカンドオピニオンを受けたい病院へその旨を伝えて申請する。これが私の現在の病院より上の病院でないと意味がないわけで、一応どれくらいかかるのか調べたらなんと6万位かかるようだった。もう、この時点でアウト!
実際にセカンドオピニオンを受けるのには何だかんだで書類をそろえるのに早くて2週間はかかり、その後次の病院でもおそらく直ぐには予約が取れなければあっという間にひと月かかり…。転移が早い質のガンの私にはリスキーなのは明らかであった。それでもうセカンドオピニオンを受けることを諦めたのだ。
ただ単にお金だけの問題ではなく、仕事もフルで働いていて実際手術するための検査の為に仕事は半日出て早退、病院の後に遅く出勤して仕事、又は仕事中に抜け出して検査に行きその後会社に戻り仕事…。そんなことをしていながら更にセカンドオピニオンを受ける時間はなかった。
だから、セカンドオピニオンを受ける人というのは、時間に余裕があって、ガンの種類がさほど進行がんではなくて、今すぐ!というタイプではない人ができることになる。そう考えると私には全然マッチしないものだった。
セカンドオピニオンを一つとってもガンになって、その種類がどんなものかわからなければ容易くセカンドオピニオンを受けるなんて出来ないんだわ。
なんか単純に簡単に行くもんでもないんだね~。
そして、自身の仕事や会社や同僚との関係や、家族があれば家族の協力があるのか?独り身なら全部自分でやらなければならない。私なんか独りなので人は頼れない。でも、とてもラッキーなことに会社も同僚も近所の友人もとても良くしてくれたのでとても助かったのだ。
やはり、「遠くの親戚より近くの他人…。」というけど本当にそうだよ。
皆さま、本当にありがとう!