あの子になりたかったけど、あたしに会えてよかった

私は、ずっと自分以外の誰かになりたかった。

昔から内向的でおとなしい性格でした。
みんなよりできることといえば勉強だけ。
常に何かを他人と比べて生きていましたが、その最たるものが外見でした。
母親に似て面長な顔と、父親に似たくせ毛が10歳くらいからとても気になって、周りの男子から嫌なことを言われたこともありました。
さらに発育も早く、小学校の頃からやけに大人っぽい顔と身体をしていました。
それを必死に隠して学校に行っていました。

同じクラスには可愛い子がたくさんいました。
目がぱっちりで髪もサラサラ、背も小さくて守ってあげたくなるような、分かりやすい「可愛い」子が、とても羨ましかった。
勉強なんてできなくてもいいから、可愛く生まれたかった。
その時のストレスでできた吹き出物の痕が今でも残っています。
自分の外見が本当に嫌いでした。

高校に入ったら縮毛矯正をして、
大学に行って髪を染めたり、パーマをかけたり、
お洒落な先輩の真似をして古着を着てみたり、
それはそれで楽しかった。
でも、何かが垢抜けないままでいました。

イメージコンサルティングというものに出会ったのは、大学4年生の頃
パーソナルカラーの簡易診断を受けました。
社会人になってから、本格的にパーソナルカラー診断を受け、自分が似合う色を知ってから、私の服選び、化粧品選びは大きく変わりました。
たくさんの商品から自分に合うものを見つけられることが楽しくなり、周りの人が自分を見る目が変わったことを実感しました。

でも、幼い頃から蓄積された「自信のなさ」は、私をそう簡単には解放してくれませんでした。

自信のなさ、自分なんて…という気持ちのせいで、間違った方、本当は望んでない方を選んだり、他人を優先してしまう癖がついていました。
わかりやすい幸せ、わかりやすい成功がほしかった。自分がいま本当に幸せなのかどうか、よくわからなくなっていました。
それを考えることも怖かった。
結果的に自分の人生に対して正しい判断ができなくなり、適応障害を発症しました。
当時結婚していた方ともお別れすることになり、結婚のために異動しましたが、結局地元に戻ることになりました。

地元に帰ってきてから、私と同じ職業からイメージコンサルタントのお仕事に転職された方に出会いました。
衝撃でした。
私の現職は、福利厚生が充実した安定の職場であり、そこから離れるという考えが私の頭にはありませんでした。

でも、その方はとても楽しそうでした。
「もったいないとは言われたけど、今幸せです」とおっしゃっていました。
私に新しい生き方を示してくれた方でした。

そして、運良く近くでイメコンの講師をされている方を見つけることができ、その方の元へお話を聞きに行きました。
1ヶ月後には、もう顔タイプアドバイザーの講座を受けていました。
先生から、やりたい気持ちが伝わってくる、あなたはもう十分頑張った、まじめな性格に隠れてしまっているけど本当は楽しいことが好きでしょう、その気持ち大事にしなさい…という言葉があったからです。

自信のなさは、人を孤独に追い込んでしまうと思います。
私は自信がなく、なるべく強い自分でいようとするところがあります。
弱みを見せたくなくて、親にも友達にもなんにも話してないことが多いし、一人で解決できないことを解決しようとして、病んだのだと思います。
でも、もう大丈夫。
講座を通してたくさんの人生の先輩が、仲間になってくれました。

講座の中で、先生に「あなたは可愛いところがたくさんある」と言われて泣いていた生徒さんがいました。
私も涙しました。
分かりやすい「かわいい」の基準が自分になかったばかりに、心ない言葉で自信をなくしている人
自分はブスだから…と言ってしまう人
本当は自分に合わないキャラを演じている人が、世の中どれだけいるでしょうか。

わかりやすい幸せ、わかりやすい美醜の基準、わかりやすい成功が、SNSで簡単に見られる分、比べてしまうことも多いですが

それに当てはまらなくたって、みんなそれぞれの良さがあるはず

わかりやすい基準に無理やり当てはめようとしている人が、たくさんいると思います。


私は、自分で自分をもっと素敵にして、良さを見つけて、欠点も許してあげたい。
前の私と同じように、自分の良さがわからなかったり、欠点だけに気を取られて苦しんでる人が、自分を知るお手伝いがしたい。
そして1人でも多くの人が自分を好きになって、笑顔で過ごしてもらいたい、と、心からそう思いました。



私が幼い頃から苦しめられている「自信のなさ」は、他の人の助けになることで消えていくかもしれない。
そうすれば、自分に起きたつらい出来事にも意味があったと思えるかもしれないし、自分も癒すことにつながっていくかもしれないと思いました。
誰よりも自分のために、人を幸せにしてあげたいと、初めて思えた瞬間でした。

これから先自分の軸がわからなくなったら、今自分が思っていることに戻ってきたいなと思います。

お仕事にできるのはまだ先だけど
少しずつ、手探りでも進んでいこう。
そう思ったので、今日ここに初心を残しました。


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