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僕とゼリ→

JELLY→(ゼリー、Jelly)は、かつて活動していた日本のパンクロックバンド。2019年7月16日、ゼリ→メジャーデビュー20周年を記念し、「YAFUMI単独反抗」として2020年末までの1年間、期間限定での活動再開を発表した。2020年5月23日、新型コロナウィルスの影響により活動期間の延長を発表。(Wikipediaより引用)

正直に言うと、YAFUMIさんの単独反抗の情報を初めて知った時は、震えるほど嬉しかったのと同時に、

(単独…1人なんだな…)

と寂しい気持ちにもなりました。

「STAY DREAM」を聴くまでは。


初めてゼリ→に出会ったのは高校2年生の頃。

当時、同じ軽音楽部だった親友から、色々な曲をオススメしてもらっていました。

その中に混じっていたゼリ→の1stアルバム『RODEO GANG』。

「俺は青春パンクも良いけど、こっちの方が好きかな。『イナズマ』って曲が好きだから聴いてみてよ!」

的な事を言って貸してくれた記憶があります。

当時、青春パンクやメロコアが人気だった時期。

その中でゼリ→は少し異端で、

鋲付きの革ジャン着て髪の毛をツンツンにし、中指立てる怖い兄ちゃん達…そんなバンドでした。

所謂、昔からあるパンクロッカーのイメージを地で行く風貌、だけど歌は暴力的、過激なだけでなく、どこか優しさ、弱さも同居するような感覚がありました。

当時僕は、軽音楽部でベースを弾くこととなり、そのベースを買うために、初めてのアルバイトを始めた頃でした。

ピザ屋のビラ配りのアルバイト、CDウォークマンで音楽を聴きながら、チラシをポスティングしていました。

(今思えばよく怒られなかったな…)

その時にヘビロテしていたのが、『RODEO GANG』と『NO NEED』。

ゼリ→を聴くと当時のロックに、バンドに飢えていた自分を思い出します。

ゼリ→はそこからなんだかんだ4thアルバム「BE SILENT FUCKIN’ RIOT」まで聴いたと思います。

でも初期に比べて彼らの音楽性が変わっていき、自然と聞かなくなってしまいました。

そんな中、メンバーの不祥事、そこからの解散。

こんな終わり方アリかよ…とショックでした。

「何に中指立ててくれてんだよ…」

親友の言葉を今でも覚えています。


あれから10年以上。

メジャーデビュー20周年を記念して、ゼリ→が動き出しました。

YouTubeで「STAY DREAM」を聴いて、ボロボロと泣いて、「キミのヒビ」でもボロボロ泣いて。

純粋に嬉しかった。形はどうであれYAFUMIさんがカチッと終わらせる為にまた始めてくれたゼリ→。

高校生当時から10年以上経って、大人になって、色々経験して、またこうやってゼリ→の音を聴ける、突き付けられるとは思ってもいませんでした。


今からゼリ→を聴くならば、とりあえずベスト盤の『ROYAL JELLY→』がオススメです。

個人的には更に、『RODEO GANG』と最近のEP、『+×(plus times)』は聴いてほしいです。

特に『+×(plus times)』はYAFUMI単独反抗後の新曲だけのEPで、ゼリ→解散後に始めたバンド、LAID BACK OCEANとは違う、ちゃんとゼリ→のYAFUMIが聴ける名盤だと思っています。

もちろんゼリ→のメンバーは演奏で関わってはいませんが、当時一緒に戦っていた仲間達で作り上げた今のゼリ→。ここからどんな形で終わらせていくのか、寂しくもワクワクする期待を持たせてくれました。


コロナの影響で、期間限定活動の予定が無期限延期となり、実はまだゼリ→は終われていません。

何かにつけて僕の琴線に触れる、突きつけてくるゼリ→。

コロナが落ち着いて、いよいよ終わらせるよ、って時には是非、最初で最後になりますがゼリ→のライブに参戦して、終わる瞬間を見届けたいと思っています。

それまでは僕は、鬱々とした世の中、生活に、何処かしら中指立てながら「世界と自分の本当の距離」を感じながら、生きていきたいと思います。

だからそんな夜にはもっともっと あなたを愛したい 壊れたおもちゃ箱のピストル抱いて 未来を愛したい 世界と自分の本当の距離 確かめに行こう




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