僕とSUPERCAR
SUPERCAR(スーパーカー)は、日本のロックバンド。1997年にデビューし、2005年2月26日に解散。
(Wikipediaより引用)
解散から16年以上たってしまっているとはビックリ…
時の流れは早いものですね。
僕が初めてSUPERCARを知ったのは2005~2006年頃 。
僕が彼らのことを知ったのは解散してしまった後なのです。
映画ピンポンの主題歌で起用されたりと、僕の耳にも入っては来ていましたが、当時は
「なんかピコピコしてて同じ歌詞をリフレインしてるなぁ」
ぐらいの認識であまりピンときていませんでした。
それが数年後、大学の講義で聴いて衝撃を受けるとは思ってもいませんでした。
僕の通っていた大学では当時、
「サウンドイメージ」
と言う普通じゃない講義がありました。
(担当していた講師の方も普通の人じゃないと後々知った…打ち上げと称した飲み会でもっとお話ししとくんだった…)
その講義は講師の方が毎週何かしらの、
「音楽」
について映像や音を、爆音で観せてくれたり、聴かせてくれたり、お話してくれる今思えば夢のような講義でした。
だがその授業は午後。
食後と言うことと暗がりな講義室ということも相まって、時々うっかり昼寝…なんてこともありました。
(爆音の中する昼寝はそれはそれで乙なものでしたけども…今思えばもったいなかったな…)
そんなある日、
今日も変わらず音楽のお話をしている講師。
それを聞いていたら気付いたら眠りの世界へ…
何分寝ていたかわかりません。
まどろみの中で耳に刺さるように聴こえてきたのは
SUPERCARの「Hello」のライブ音源でした。
映像は荒く、演奏も決して上手いものではない、けどとにかく衝動的で爆音。
いつの映像かも説明してくれていたみたいでしたが、僕は夢の中だったので聞き逃してしまいました。
けど、
今でも当時の衝撃は忘れられないほどセンセーショナルでした。
講義後、
僕は帰り道にCDレンタルショップに走り、
さっき聴いた曲が入ったCDを探し即レンタルし、
即帰宅、爆音で聴き続けました。
この時はベスト盤の「A」と「B」を借りたと思います。
「Hello」以外も好きな曲は見つかりましたが、「Hello」ばかりを聴いていました。
今でも「Hello」は大好きな曲です。
次点で「Easy Way Out」、「FAIRWAY」あたりが好きですね。
大学生だった僕は当時サークルで沢山のコピーバンドをやっていました。
その中の1バンド、ボンバーズでSUPERCARをコピーしたほど急速にハマってしまいました。
ボンバーズのメンバーの1人もあの講義を受けていて、一緒に聴いた後、一言二言、
「かっこいいね…」
的な会話をした記憶があります。
初期衝動そのままにかき鳴らす、でも自信はないから下を向く。
派手さだけが音楽、表現ではない、秘めた思いをぶちまける。
当時の僕に物凄くドンピシャな感じで、今でもこの気持ちは持ち続けています。
『HIGHVISION』が一番だと言う意見もよく見るし、確かに名盤だと思いますし、好きなアルバムです。
アルバムとしての完成度、バンドとしての音楽の完熟度がハンパない。
けど個人的には、
初期のシューゲイザー感強めなギターロックから後半のエレクトロな感じに移行し始めたアルバム、『Futurama』が一番好きです。
もしくは、約300曲にも及ぶストックの中から厳選された19曲を収録したと言われている1stアルバム、『スリーアウトチェンジ』も捨てがたい。
SUPERCARはラストライブをもって、終焉しました。
その後、色々な企画CDが発売されたりしましたが、
(企画CDもレアな内容で面白かった…ファンにはたまらない企画モノです。)
SUPERCARの復活ではないと思っていますし、寂しいですが今後復活するようなことはないでしょう。それでも僕は良いと思います。
良いと言い聞かせてるところもありますが、惰性で続けて何となくSUPERCARっぽいものを作るのであれば、復活なんかして欲しくありません。
SUPERCARはひとつの完成を迎えた、儚くも素敵なバンドだと僕は思っています。
今も僕の中では、
新鮮なほど彼らの音楽は流れています。
名曲は今も流れてるよ
目の前と向き合うと
それさえも色あせていくと思ったら
負け