独身女のひとりごと
親友がプロポーズされていた。
プロポーズされたとさらっと話した彼女に、私は心から拍手を送ったつもりだし、おめでとう!と素直に発したつもりだが、やっぱり心のどこかで、置いてかれてるなと感じてしまう。
気づいたら、私の周りは既婚者だらけになっていた。
先日、友人の結婚式に一緒に参列した独身の友達が、学生の頃から長年付き合い続け、結婚秒読みと思っていた彼氏に、結婚は考えられないと言われ、別れたと言っていた。
彼女は少し焦っている様子で、既婚者の友達に良い男性を紹介してほしいと言っていた。
彼女の場合、その彼と結婚する気満々でいたから尚更だと思うが、私は彼女を見て、独身の女って焦らないといけないんだな…と思わされた。
休みの日する事が無いという彼女に、「筆者ちゃんは休みの日何してるの?」と聞かれ、何も考えずに「一人でお笑いライブ見に行ってる」と答えてしまった。
完全に結婚できない女の返しである。
後になって気づいたが「私もやる事なくて暇だよ〜。一緒に街コン行こうよ!」とかが、彼女の求めていた返しだったのかもしれない。
逆に、こんなに焦ってなくて結婚から程遠い人間いるんだ!!と、精神的に落ち着く材料になってくれたら幸いだ。
私は別に結婚したいと思っていない。
…というより、
自分が結婚してる所が想像できないし、なんなら、真っ当な恋愛をしているところも想像できないのだ。
一人だけ彼氏というカテゴライズの方がいた事もあるが、その方を含め、誰かに対して、恋愛感情を持った事が無いのだ。
お付き合いしたその方は、私が恋愛感情が分からないという事を知ったうえで、私と付き合いたいと言ってくれたので進展したが、何度も何度も「○○さんの事が好き!」と頭の中で洗脳しても、結局友達以上の気持ちが持てなかった。
男女の関係にはなっていたが、これって所謂セフレじゃね?って気持ちになってしまい、彼に申し訳なかった事を覚えている。
街コンに行ってみた事もある。
そこで知り合った方とご飯に行ったりもした。
だけど、その人に全然興味が持てなかった。
興味を持てない人の為に使う時間は苦痛だ。
いるかどうかも分からない、興味を持てる人に出会う為に、街コンに行くのも苦痛だった。
その時間を使えば、好きな芸人さんやアイドルの動画を見れるのに、わざわざ好きな人を探しにいくのに時間を使う暇はないと思ってしまった。
面白い話を聞きたければ芸人さんの動画を、かっこいい男性を見たければ男性アイドルの動画を見れば、正直全然満たされるのだ。
彼らはプロなので、そこらの男性よりも、断然話も面白いしかっこいい。
わざわざアマチュアの中から原石を探すより、よっぽど効率的だと思ってしまう。
そんな私なので、男友達から「筆者は、一人で生きていけそうだし、一人でも十分楽しそうだから、彼氏できないんじゃない?」と言われた時、少し傷つきつつ、ごもっともだと思った。
男なんて、一人では生きていけなさそうなか弱い女にしか興味無いのだ!そんなしょうもない男の為に使う時間は無ぇ!と開きなおった。笑
勿論、素敵な夫婦、素敵なカップルはいる。
超幸せそうで最高だな〜!!とも思う。
だけど、それは彼らだから成立してる訳であって、私には当てはまらないと思うのだ。
スポーツ選手の華麗なプレーを見て、素敵!かっこいい!!と思っても、自分は観る専門でやろうとはしない人と同じである。
結婚しなくたって、人生は楽しめる。
結婚できない人は、性格に難あり、なんて言われるが、結婚してても性格クソな人間いますよね?と言い返したい。
この世には、男女から産まれた子しか存在しないので、男は女を求め、女は男を求める事が当たり前だと思う人が多いのは当然だろう。
それでも、最近はLGBTに対する意識の変化もあって、かなり寛容になった方だと思う。
私は、一人でだって人生は楽しめる事、一人で生きていけることが、決して劣っている事ではない事を証明していきたい。
女たるもの、美しくなりたいし、健康でもいたい。
それは誰のためでもなく私のために。