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2024BRM1005近畿600km守山 潮岬 (その2)

10/5(土)開催のBRM1005近畿600km守山 潮岬レポートのその2です。
その1はこちら。


和歌山突入~PC2~宿まで(~350km)

和歌山県までたどり着いたところで一旦新宮市内に予約してあった宿にチェックインのため立ち寄ります。

チェックインしたものの、すぐに出発してここから潮岬まで行って帰ってくる旨を告げて再出発。
潮岬までは往復で約100kmといったところなので恐らく日付が変わるくらいに戻ってくる見込みです。

ここからは本州最南端の潮岬に向け、真っ暗な中のライド。R42は信号も交通量も少なくほぼノンストップで走ることができます。
21:10に295.2km地点、PC2のローソン串本町串本店に到着。実に200kmぶりのPCです。遠かった~。

計画ではPC1~PC2間の295kmを約11時間と見積もっていましたがほぼ計画通りの時間で来ることができました。PC2の仮想クローズ時刻は翌日の1:40なので、貯金は4時間ほど。

この後はいよいよ本州の先っちょ、ちょっとだけ飛び出した半島にある潮岬の灯台へ向かいます。変な形をしていると思ったら、元々島だったところが砂洲によってつながったためということらしい。街灯もほとんどなく、真っ暗闇の道をGarminの地図表示だけを頼りに進みます。

フォトコントロール2、303.2km地点の潮岬灯台に22:00頃に到着。
真っ暗闇の中、門の「潮岬灯台」という文字が入るように写真を撮ります。

真っ暗闇の中、海を怪しく照らす灯台。
ちなみに赤い光は自転車に付けてある尾灯の光です。

潮岬灯台で写真を撮った後は、後はホテルに帰るのみ。早く戻らないと温泉の営業時間が終わってしまうため一目散に来た道を引き返します。
日付が変わる少し前に再び新宮市内のホテルまで戻ってきて温泉へ。

ありがたいことに、自転車も部屋に入れさせてもらえました。サイコンやライトなどを充電しつつ2日目の再出発に向けて就寝です。
350km地点に宿を取ったため、残り250kmをグロス15km/hで走るとして朝5時半に再出発すればいい計算になりますので稼いだ貯金を全て就寝時間に充てる計画です。
次のPC3の仮想クローズ時間まで余裕が無くなりますが今年から足切りルールが無くなったのでこの計画でも十分勝算はあるはず。私はブルベ参加が今年からなのであまり実感できているわけではないですがこのルール改定のおかげで600kmでは大きく走り方が変わる気がします。

2日目出発~PC3まで(~464.3km)

2日目の朝がやってきました。新しい朝だ。

清算などは前日のチェックインの時に全て済ませてありますのでチェックアウトはカードキーをポストに入れておくだけ。楽で助かります。

出発時は既に空が若干明るくなってしまっており日の出の写真を危うく撮り逃すところでした。

また、せっかく新宮まで来たので熊野速玉大社にも少し寄り道。

2日目も無事走り切れますように…
少し走って和歌山県に別れを告げ、再び三重県へ帰還。

しばらくは熊野灘沿いのR42を、海を見ながら走ります。イメージは御前崎あたりの遠州灘と重なりますね。まぁ同じ太平洋ですので当然と言えば当然ですが。

途中のローソンで2日目の朝ごはん。ここはイートインがあったので助かります。

潮岬から三重県の紀伊長島までは、往路と復路が重なっていますのでだいたいどれくらいの勾配なのかとかがイメージしやすいため気分的には走りやすいです。
とはいえ、熊野から尾鷲に向かう峠は反対から登ってもやっぱりキツーい!

清滝大橋という橋から山のほうを見てみると滝が見えました。こういう景色に巡り会えるのはブルベのよいところですね。

この清滝が見えるあたりから、約5kmが復路の前半における山場です。

この坂を登り終えてしばらく進むと、尾鷲へ。

尾鷲市に入るあたりで、サイコンの示す走行距離がついに400kmを越えました。この時点の時刻が9:00ですので、出発から27時間経過。貯金はプラマイゼロです。

尾鷲を過ぎ、紀伊長島あたりを走っていると見かけた看板です。この辺りでも熊野古道につながっているんですね。それにしても始神峠とは、中2的なかっこよさがありますね。

紀伊長島までは往路をそのままトレースするコースでしたが、ここからは往路とは異なるルートになります。あとどれくらいで何があるかイメージしやすかったこれまでと違い、今どのあたりか分からない上に、延々とアップダウンが続くき、気温も上昇してきて疲労が溜まります。途中でたまらずコンビニにピットインしてアイスをいただきます。

その後も登ってはトンネル通って下り、というのを何度か繰り返してやっとの思いで464.3km地点のPC3、ローソン南伊勢南島店に辿り着きました。

2日目は宿を出発してから誰とも会うことなく、みんないったいどこ走ってるの…と不安だったのですが、このPCで久々に何人かのブルベ参加者の方に会うことができました。やはり同じブルベを走っている人たちに会うとなんだか元気をもらえますね。

PC3の仮想クローズ時刻が12:56ですが到着したのが12:39で、休憩をそれなりにしたこともあり出発する頃には借金生活に。

また、1日目はずっと曇っていたので気にならなかった暑さも、ここに来て南国伊勢志摩の陽気を見せつけるかの如くぐんぐん気温上昇中。この夏に暑さ対策でいつも使っていた、背中にロックアイスを入れるためのネットを、もう10月ということもあってこの日は持ってこなかったため、代わりに凍ったペットボトルを背中に入れて暑さをしのぎます。

PC3~PC5まで(~529.6km)


PC3を出た後は、南伊勢町から度会町へ抜ける県道22号で少し峠越えがありました。頂上のトンネル手前から望む太平洋を見下ろす景色はまさにご褒美!

度会町に入った後は、一之瀬川という川沿いに緩やかな下り勾配が付いた道を快走して脚を回復。次のPC4までは40km弱なのであっという間に到着です。

ポストしたコンビニ店名、間違っていますね。正しくはローソン多気相可店です。ここではこのブルベ2パック目の大内山牛乳と、カップのお茶漬けをいただきます。

PC4のすぐ前には、巨大な工場が。シャープの多気工場です。多気工場というと、中小型の液晶パネルの生産拠点だったそうですが近年では半導体などに転用するなどで生き残りを図っているようです。諸行無常ですね。

529.6km地点、PC5のセブンイレブン津市久居西鷹跡町店に到着。ここを過ぎると最後のPCコンビニになるため最後の休憩ポイントになります。

PC5~Finishまで(~603.9km)

PC5を出発した後は、再び往路を反対に走ります。津と伊賀の間にまたがる長野峠は来るときはなんてことない道でしたが、海抜の低い津市側から登ると500km走った脚には結構きつい坂でした。

長野峠を登っている間にあたりは真っ暗になり、伊賀を走る頃には二回目の夜がやってきました。このあたりは往路と同じ道のはずなのですが、暗くなってしまったこともあり正直よく覚えていませんでした。
道の駅あやまの前の坂を登ってしばらくすると、長かった三重県を抜けついに滋賀県に突入です。

伊賀と甲賀ってすぐ隣同士だったんだなぁと思いながら甲賀の街を走ります。長野峠あたりからずっと一人で走っていましたが北杣橋のあたりで、一人ランドヌールの人に追いつきました。
8月に滋賀の友人のところに行った時も通ったK13に合流し、しばらくは市街地の信号峠の洗礼を浴びます。ゴール手前で信号峠に削られるのはブルベあるあるですね。
そんなこんなで、20:38にFinish地点のセブンイレブン栗東宅屋店に到着し、コーヒーを買って時計を止めます。とてもとても長い行程でしたが、無事制限時間内でFinishすることができました。

コンビニでレシートをもらった後は、ゴール受付会場へ移動。駐輪場に自転車を停め2Fの受付会場へ。

今回集めたレシートとブルベカードです。このブルベカードとフォトコントロールの写真を確認してもらって、無事認定完走です。スタッフの方も遅くまでお疲れ様でした~。

走り終えた後のサイコンのサマリーです。なぜか走行距離が10kmほど多めに。平均の出力が100W以下とか…

終わった後はひとっ風呂浴びて終了。

これにて初の600kmブルベ挑戦は終了!お疲れ様でした。

終わりに

300kmまでと1番違ったのはお尻の痛みですね。サドルの問題もあると思うのですが、皮膚が擦れて痛みが出たのでクリームなどを使ってみることで対策したいところ。
心配していた眠気については宿を取って睡眠をそれなりに取れたので、2日目も睡魔に襲われることなく意識をしっかり保ったまま走ることができました。これが400kmとなるとオーバーナイトが必要になってきますので、その辺りが400のほうが辛いと言われる所以ですね。

とりあえず挑戦初年度である今年のブルベはこの潮岬600でおしまいです。SR取得はなりませんでしたが、概ね無事完走できたブルベが多かったので準備を整えれば来年以降にSR挑戦できそうです。とは言え、今年走ったブルベは完走できそうな難易度の低いものを中心に選んでいますので、獲得標高のえげつない山岳ブルベでどれくらい走れるのかと言う点は課題ですね。AR中部さん、お手柔らかに…

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