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【ONE PIECEバウンティラッシュ】DFの環境落ちパターン〜花魁おリンの場合〜
作成日:2024/07/28
更新日:2024/11/01
超フェスDF覇権の「終わり方」
2023年元旦に実装され、7月のキッド&ロー登場までの約半年間、バウンティの環境を支配した赤DF超フェスの「鬼ヶ島怪物決戦 花魁おリン」。
現在は彼女に代わりセラフィムスネークが(ジャブラ、ブルーノによりかなりしんどくなったものの)環境を支配していますが、このDF環境がどのように終結するのか、更に、この最強DF自体が環境で使い物にならなくなるタイミングはいつなのかを、おリンの盛衰を事例として考えてみます。
強力な裏GTキングの存在
よろけ無効の敵無視奪取がない時代、敵無視回復&超過を持つおリンが強力だったのは当たり前ですが、裏に同属性の機動力抜群GTキングを編成できた事も環境を支配する上での強みでした。セラフィム全盛期のロジャーとのコンビを想起させます。
おリンから旗を抜ける可能性があるのはキングくらい、というより敵方のおリンに取られる前に試合開始時に真ん中のC旗を抜く切り込み要員としてキングは重宝されていました。
当時はキング同士でC旗合戦を制するコツも攻略動画で発信されていましたね。
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対策フェス限の登場
おリンの明確な対策キャラが初めて出たのは青ATフェス限のクラッカーです。
クラッカーは2023/2/28登場のため、おリンから約2か月後のタイミングで現れました。
クラッカーは状態異常80%短縮を備えたキャラであり、敵から状態異常を付与された場合に体力回復、攻撃力上昇の恩恵があります。
更にスキル1がダメージ減少無視のため、ダメージ減少の豊富なおリンのタフネスも突破できるキル性能を引っ提げていました。
おリンが対面でほぼ勝ち目のないキャラが出てきたのです。これは今のセラフィムに対するジャブラの関係に似ています。
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おリンの需要は変わらず
ですが、環境DFをキルできる対策ATが出たからすぐに環境が変わるわけではありません。
おリンは当時まだ、敵無視で超過回復できる唯一無二の強みがありましたし、対策ATにやられてもAT単独で旗を抜き切るのが困難だからです。
つまり、試合における需要が低下したわけではありませんでした。
これはジャブラと同時にブルーノという対策GTが出てきた後でさえも、引き続きセラフィムが多く使われている状況を見ればわかりやすいと思います。
セラフィム環境はおリン環境とは異なり敵無視超過DFは複数いますが、DFの中で一番色んな敵から色んな旗を守りやすいのはセラフィムなので、需要はそこまで低くならないのです。
おリン環境における対策GT
ちなみにおリン環境ではキドロ登場まで環境入りする程の対策GTは出ませんでした。
厳密に言えば討ち入りウソップが2023/5/29に青GTとして出てはいますが、おリンから旗は抜けても他の環境キャラがしんどい点であまり使用されなかった印象があります。
また、機動力という点でキングより見劣りし、更におリンと色も違うため、「安定して試合で勝つにはおリン&キング」という状況を覆す程の存在とはなりませんでした。
現在のブルーノはセラフィムと同じ属性ですし、機動力もあるため、リーグ戦でもかなり採用されていますね。
ウソップはスキル1で新しい状態異常「睡眠状態」を付与でき、睡眠中の敵はお宝エリアへの干渉が不可能となり、事実上、敵を無視して旗を取る事が可能となりました。
また、エリア内で味方がおらず、敵がいる場合、奪取速度が100%増加とかなりのスピードでゲージを減らせる強みもありました。
このように、性能だけなら完全におリン対策のGTでした。
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対策フェス限の流れ
ここまで見たように、DF環境は、まず対策フェス限のATやGTが数ヶ月後に出てくる流れとなります。
早ければ1か月後、どんなに遅くとも5か月後、つまり次回の周年イベントが始まる前には出てくるようです。
ちなみに4.5周年のニカ環境でもニカ実装の次月には対策フェス限のアルベルと人獣クイーンが出てきました。5周年の白ひげ環境も、ロジャーさえあのような白ひげ特化型の属性と性能で出ていなければ、本来は同じ流れとなったはずです。
ジャブラとブルーノもセラフィム登場から1か月後には出ています。
超フェスGTが新しく出た後
そして2023/7/23に念願の「おリンを倒せて旗も抜ける」超フェス青GTキドロが登場します。上記のクラッカー、ウソップの強みを組み合わせた上位互換のような存在だといえます。
キドロの強みは改めて詳述しませんが、対策フェス限の強みを兼ね備えた上位互換として実装されたのがポイントだと思います。
ニカの次の超フェスであるエース&ヤマトもATであるため旗は抜けませんが対策フェス限であるアルベルの上位互換でした。セラフィムも機動力の点でロジャーの対策フェス限だったノーランドの上位互換です。
対策フェス限は上位互換の超フェスが現れることにより需要を失い環境落ちします。
そして重要なのは、おリン一強という意味でのおリン環境はこれで終わりましたが、DFとしての需要は失われなかったことです。
新しい超フェスDFのニカが出るまでは当たり前でしょうが、ニカ登場後もニカにはないゲージ回復の速さが、特にチャンピオンシップのような同一キャラを複数人が使用できないルールの試合などでは重宝される場面がありました。ニカの対策フェス限に比較的強気に出られた点も大きいです。
このように、同じ超フェスDFのニカとの棲み分けがうまくできていました。
白ひげ登場後は流石に需要が低下しますが、全くDFとして役割を果たせないわけではありませんでした。
奪取妨害の可否が最重要ポイント
おリンの命運が尽きたのは黒ロジャー実装のタイミングです。
状態異常耐性もなく、奪取中のロジャーを剥がせる攻撃手段もほぼないため、DFの役割を最低限果たすことが不可能となり完全に環境落ちしました。
セラフィムが環境落ちする場合も似たようなパターンになると考えられます。つまり、DFとしての役割を果たせないGTが環境にあふれだしたら需要は完全に0となるでしょう。
環境DFの「消費期限」の切れ方は、単純に自分をキルできるATや自分から旗を抜けるGTが現れたり、あるいは上位互換のDFが現れるだけでは足りず、もっと重要なのは、環境GTの奪取を妨害できなくなる点にあるみたいです。
旗取りゲームであるバウンティにおいて旗は結局奪取されるものであり、また、チームブーストは基本奪取により貯まるものですから、守るより攻めるプレイが有利な仕組みである以上、抜かれること自体はやむを得ません。問題は敵が奪取する可能性を少しでも減らすことです。
お宝ゲージを回復するのはあくまで手段の一つであり、奪取行為を妨害してその可能性を少しでも減らすのがDFの本質的な仕事といえます。
ロジャー登場後のニカが生き残れたのは、スタイルチェンジという強みもありますが、抜かれることはあれど妨害手段までは奪われなかった点が重要でした。
この奪取妨害という本質的な仕事を奪われた時が、セラフィムの命運が尽きるタイミングといえます。
セラフィムは対策GTであるブルーノの奪取行為を妨害できないわけではありません(エリア外の通常攻撃によるダウン誘発)。
また、明日発表となる新しい超フェスがセラフィムを倒せて旗も抜けるキャラだった場合も、妨害できる手段が残されていれば生き残れるでしょう。
願わくば妨害手段すら奪われて完全に環境落ちして欲しいものです。恐らくすぐその状況には陥らないでしょうが。
(2024/11/01 追記)
上記の「明日発表となる新しい超フェス」は覚醒ルッチの事です。確かにセラフィムを倒して旗も抜けるキャラではありますが、ジャブラ程のキル性能はなくロジャー程の奪取性能もない、圧倒的な性能ではなかったため、セラフィムでも奪取妨害自体はある程度可能なキャラでした。
余談 状態異常環境の理不尽
私がセラフィムを毛嫌いするのは石化という対策する恩恵の低い状態異常を付与してくる存在だからです。
例えばロジャーの気絶状態付与なら、気絶短縮メダルが多くあり、また、気絶付与はロジャーに限らず色んなキャラが持っているため、対策するメリットもそれなりにあります。
しかし石化状態はハンコック系のメダルでしか短縮できず、また、ハンコック系のキャラしか持たない状態異常です。
つまりセラフィム一強時代ならまだしも、中途半端にセラフィムが環境キャラとして生き残られても邪魔でしかないわけです(笑)。
補足するなら、状態異常短縮メダルは特定の状態異常のみ短縮ではなく「全ての状態異常を短縮する」メダル特性に切り替えるべきです。
そうしないとロジャー&セラフィムのはびこる現環境のように複数の状態異常付与キャラが多用される場合、状態異常耐性のないキャラはメダルにステータスを振れない不公平な状態が生まれてしまうからです。
もしこれが実現できればセラフィムがいてもそれほどストレスにはならなくなります。脱線しましたが何とか改善してほしいものです。