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ワノ国の歴史と“ひとつなぎの大秘宝”

 ベガパンクの演説が載ったONE PIECEの110巻を読んだので一つ気になった事を記します。110巻では出てきませんが、ワノ国誕生の歴史についてです。

 スキヤキは「空白の100年」よりも前に存在したであろう旧ワノ国に「壁」が作られたと言います。出ていく場所がないのだから雨水が国に溜まると、まるでごく自然な現象が起きたかのように話していますが、確証は持てません。地面に落ちた雨は普通、染み込んで消えるか蒸発するはずだからです。

雨水って溜まるものなのか?

 可能性としてはこの時に降った雨が尋常ではなく多量で激しいものだった事が考えられます。地球が誕生した時代にはそうした豪雨が海を形成したそうですが、約800年前のワノ国にも未曾有の豪雨が降り注いだのかもしれません。

 この壁を作る行為こそが鎖国であり、鎖国は外敵からワノ国を守るためであったことはスキヤキもおでんもモモの助も述べています。そうすると現ワノ国のように壁とほぼ同じ高さに居住地を建設するのは少し不合理にも思えます。完全に壁に隠れた場所の方がより安全ではないでしょうか。

“巨大な力”とは恐らく世界政府?

 それができなかったのは前述の豪雨(仮)のせいでしょうから、つまり旧ワノ国の民は時系列として先に壁を作り、雨が降った結果やむを得ず居住地を移した事になります。降雨自体はその外敵との争いとは無関係のように思われます。

 防御壁は岩石そのものですから石工の一族である光月家が建築したと見るのが最も無難です。しかし人間業をはるかに超えるような巨大な壁をどうやって築き上げたのかは未知数です。外敵から身を守るためとは言いますが、膨大な時間と手間がかかりそうなものです。もしかしたらジョイボーイの率いる「巨大な王国」の高度な文明をワノ国も利用できたのかもしれません。

 スキヤキはワノ国に眠る古代兵器プルトンを起動するには防御壁を破壊する必要があると言います。そもそも防御壁を破壊するのにプルトン並みの破壊力を持つ攻撃手段が要りそうなものですが、いざ開国せよとなった時に、あの防御壁は誰がどのようにして壊すのでしょうか。

 象主(ズニーシャ)なら頑張ればできそうかもしれません。あるいはポセイドン(しらほし)の力で統率した海王類の軍団が一斉攻撃すれば可能性はなくもないです。もっと単純に考えたら、プルトンを起動して内側から壁を破壊するのが手っ取り早い気がします。

 ベガパンクの演説は要領を得ない点が一つあり、古代兵器が復活する危険性がある事と“ひとつなぎの大秘宝”を手にする事の関係性について説明が不十分であるところです。メタ的に言えばそこに触れたらラフテルに着く前に“ひとつなぎの大秘宝”の正体が判明してしまうから隠しているのでしょうが、演説の雰囲気というかベガパンクのテンションからして、“ひとつなぎの大秘宝”は古代兵器を復活させるかあるいは古代兵器と連動して効力を発揮する代物である可能性が高いです。“ひとつなぎの大秘宝”を入手する事と、古代兵器を起動させる事は恐らくほとんど同じ事なのではないでしょうか。それゆえにベガパンクは危惧しているわけです。

コアラによる演説の要約でも
古代兵器と“ひとつなぎの大秘宝”の関係は
今ひとつ謎のまま

 ロジャーは自分たちの“ひとつなぎの大秘宝”発見を「早すぎた」と述べています。古代兵器との関係性から考えると、まだポセイドン(しらほし)が生まれていなかった事が一因であるように思われます。ポセイドンが起動しなければ“ひとつなぎの大秘宝”は効果を発揮しなかったのでしょう。

人魚姫の力がなければ
“ひとつなぎの大秘宝”を見つけても
意味はなかった?

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