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50代女性②
今日は、ひとり暮らし応援隊のおばちゃんについて書く。おばちゃんなんて失礼なんだけど、私にとっては親戚のおばちゃんと同じくらい親近感があって落ち着く存在なので、呼ばせてください…。
職場に何人かいたひとり暮らしをする若者に時々パンを焼いてくれた。このパンがとっても美味しい。さらに、作り方や応援メッセージ付きだ。
同業者数名でお話し会をした時には、ピザを焼いて持ってきてくれた。これもたまらなく美味しかった。
私も誰かにお裾分けできるような料理を作れるようになりたいと思った。
表面的には、パンやピザなど物だけをいただいているように思うが、それとセットで「幸せなひととき」もプレゼントしてもらっていた。
翌朝、いただいたパンを食べた。ちょっとお高いコーヒーなんかいれちゃって。朝食を食べるなんて日常の出来事なのに、パンのおかげで非日常を味わうことができる。
「毎日よく頑張っているよね。自分。」
「私もこんなパンを作れるようになりたいな」
自然と自分と対話をしていた。
大好きな方だったが、私の異動があり、疎遠になってしまった。
しかし、2年後、私が退職することになりご挨拶の葉書を送った。すると、優しい文字で書かれたレシピ集と素敵な布巾が贈られてきた。
2年経って、ひとり暮らしを卒業することになっても応援隊でいてくれて嬉しかった。もう一緒に仕事をすることはないが、私の心に残り続ける大切な存在。
ありがとう。