2024凱旋門賞
創設当初は人気があるレースとは言えなかったものの、1965年にSea Bird、1971年にMill Reefが勝ったことにより当レースの人気に拍車がかかった。それ以降はRainbow QuestやDancing Brave、Kings Bestの兄弟で産駒にGalileoやSea the StarsがいるUrban Sea、エルコンドルパサーに勝ったMontjeu、日本で繋養されているバゴなど名だたる名馬が揃う。TreveやEnableの連覇は記憶に新しいところでしょう。
日本関連では1969年にスピードシンボリが日本調教馬初参戦。それ以降はメジロムサシ、シリウスシンボリが挑戦したものの惨敗。約1年の欧州遠征を敢行したエルコンドルパサーは不良馬場の鬼であるMontjeuに屈した。マンハッタンカフェ、タップダンスシチー、メイショウサムソンといった活躍馬は惨敗し、怪物ディープインパクトでさえも勝つことは出来なかった。2010年から現在までほぼ毎年のように日本馬が参戦しているものの現在まで日本調教馬が勝利するには至っていない。
2019年〜2023年まで近5年の勝ちタイムは以下の通り。
稍重馬場とはいえ水分の影響を受けなかった昨年のレースは比較的速いタイムが出ましたが、ロンシャン競馬場は重馬場以上で露骨に時計を要す馬場へ変貌しやすい。ロンシャン競馬場は自然を生かしたコースとなっており、日本のように路盤改修などはしておらず、向正面やコーナー、直線で路盤が全く違う場合が多く、粘土質のところもあれば砂利が敷いてあるところなど様々。さらにこのコースは起伏が激しく、場所的な問題から馬場状況は他の欧州の競馬場と比較してタフになりやすいことが特徴。だからこそ雨の影響を受けると馬場状況を保ちにくくなり、元よりタフなコースが多い欧州競馬の中でもよりタフになってしまうコースがロンシャン競馬場とも言えるでしょう。
今年は現時点で重馬場の予報。ペネトロメーター3.6程度の予報ということで、おそらくは重馬場に近い馬場となりそう。金曜時点で日曜ロンシャンの天気予報は雨予報となっており、一時雨が降らない予報となる場面もあったものの、日曜昼の時点では朝から雨が降っている様子を確認しています。
過去6年のロワイヤリュー賞、カドラン賞、凱旋門賞の決着タイムは下記の通り↓
土曜のロンシャン競馬場で行われたロワイヤリュー賞、カドラン賞は水分を含む馬場であったものの、決着タイムは昨年よりも若干遅い程度。雨が降った影響を加味すれば、2分30秒よりも遅い決着タイムを想定したほうが良いかもしれません。
※
雨の影響が残らない場合、雨の影響が残る場合の2つの状況を想定した印を下記に掲載します。
どちらの予想印を採用するかは後ほどX(旧Twitter)に投稿しますが、判断材料としては、良馬場を希望しているファンタスティックムーンが当日の朝の2レースを見てからスクラッチ(出走回避)の判断を公言しています。
またフランスギャロップからペネトロメーターの公開があるはずで、それを見てから判断することになると思います。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?