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先進国に潜む相対的貧困層の子供達

こんにちは。卒業というものが目前に迫ってきているのを感じて自分が将来本当にしたいことはなんだろうと考えることが多くなった旅する太陽です。

今日は、「相対的貧困層」についてお話したいと思います。
以前、子供達の未来って…という記事で少し触れさせていただきました。もし、読んでいない方がいたらそちらも読んでいただけたら嬉しいです。


ワークショップへの参加

10月一週目の日曜日、愛知県に滞在していたため、こちらのワークショップに参加させていただきました。

興味がある方はぜひ上のQRコードから!

次の週にはカンボジアに戻る予定だったため、本当にタイミングよく参加することが出来たのですが、ここでは、今の日本に住む相対的貧困と呼ばれる層に分類されてしまう子供達のためにどのように居場所を作ってあげられるのか、実際にスピーカーの方からお話も聞けて、これからのキャリアについてのお話もできると思い参加するに至りました。

このワークショップを通して、私が感じた感想をお話しできたらいいなと思います。

このワークショップではグループになってスピーカーのお話についてどう思ったか、そして自分はどんなことをしていきたいと思ったかについて話し合う機会もあったのでそれも踏まえてお話ができたらな、と思います。

絶対的貧困と相対的貧困

私は、自己紹介の記事でもお話した通り、昔から”発展途上国”という国に興味がありました。海外に出れば自分の知らない世界が広がっているんだ!とワクワクしたのを覚えています。
そしていつしか、発展途上国に住む子供達が何不自由なく教育が受けられる環境作りをしていきたいと思うようになり、そしてそれが自分の夢になっていました。いわゆる絶対的貧困層と呼ばれる子供達の助けになりたい、と思うようになったのです。だから、その一歩としてカンボジアという国を選んで進学したはずなのに、結局マネタイズの難しさや私だけではどうしようもできない虚しさだけが残っていき、私の本当にしたいことはなんだろうと考え始めていました。

そんな時、海外留学を経験した子達で集まってその経験談などを共有し合うお話し会に参加しました。そして、そのお話し会を聞きにきていた1人が学習支援の管理者をしていた子でした。
そして彼女から、日本に住む相対的貧困層について聞きました。

恥ずかしながら、初めて耳にしたものでした。自分が生まれ育った国なのに何も知らなかったんだと恥ずかしくなったのを覚えています。だから、今から知っていこうと思い学習支援の子供達と交流をさせてもらったり、今回のワークショップにも参加させていただきました。
話を聞いているだけで私の知らない現実を突きつけられました。

  • ノート一冊すら買うの難しい

  • 給食費が払えない

  • 服が買えない

  • ご飯食べていくのもやっと

などなど。
そして、この問題に直面している子供達はこういった悩みや家庭問題を相談できる場所を失い居場所を無くしてしまっているそうです。
日本人の特徴かもしれませんが、他人に弱いところを見せたくない、という心理が小さい頃から強く働いてしまうそうです。だから、必死で元気に見繕って誤魔化す子が多いそうです。

私の家庭は子育ては高校卒業までと言われていたので、大学でかかる費用は自己負担ですが、それまでは何不自由なく生活をさせてもらってきました。

卒業後は、お金について色々言われることが多くなったので、大学費用を払ってもらっている友達や仕送りやお小遣いがある友達が羨ましく思ったこともありましたが、相対的貧困層について調べれば調べるほど、自分の家庭は恵まれていたと感じるようになりました。

冷蔵庫には常に食材があったし、教科書も制服も新調させてもらっていたし、衣食住に不自由することがありませんでした。

これらの事実を知っていくと、私が目を向けるべきは、発展途上国に住む子供たちだけで良いのだろうかと思うようになりました。

ワークショップを終えて

今回のワークショップで感じたことは、相対的貧困層の子供達にもやりたいことや考えがちゃんとあること。
そして子供達にはそれを吐き出せる場が必要であること。
そしてそしてもっと世の中に人に先進国に潜む相対的貧困層の子供達の現実について知ってもらう必要があること。

貧困について詳しく研究している人でも、毎回焦点を当てるのは絶対的貧困層と呼ばれる子供達のみだそうです。大きく問題として取り上げられるのは彼らばかりだからです。
私も実際、発展途上国のために何かしたい、とばかり言っていて、先進国の実情について焦点を当てていなかったので、これが世の中の人々の現実だとすごくわかります。

そして、この事実を知ってもらうことのアウトリーチが難しいこともよく知っています。

私は、発展途上国の子供たちも先進国の子供たちも自分のやりたいが実現できる事業に関わりたいとこのワークショップを通じて強く思いました。だからと言ってどのように将来設計をしていけばいいかはまだ不明ですが…。

教師を目指す上で忘れないようにすること

グループワークでは、教員を目指している子が多くいて、今後子供と関わる上でどうすればいいのか知りたくて来た、と自己紹介では言っていました。

彼女たち曰く、各家庭には各々事情があるので、それをわかっているつもりでも何気ない偏見や考えで傷つけて心を閉ざしてしまう場合があるかもしれない。そうさせないために、自分の生徒には一人一人と向き合いたいし、彼らの居場所にまず自分がなれるようにしたい、とのことでした。

40代でまだまだ若いと言われる日本ですが、将来を生きていくのは今の10代から20代の世代です。常に将来を考えなくてはいけないのは、若い世代なのです。私たちの世代が大人に任せるのではなくて、自分たちで考えていかなければならないのです。
今では、なかなか子供でも積極的に発言する子が少ないそうです。自分のやりたいも大きな声で言えない世の中だそうです。他人と一緒という現実に安心感を覚えるそうです。
だから、誰でも好きなように自分の好きなことを叫べる世の中にしたい、そうゆう環境を作りたい、そしてそれは一人一人の意識を変えていかなければならない、これが私のグループで出た意見でした。

まとめ

お恥ずかしい話、最近になって日本の未来について考えるようになりました。そしてその未来を生きる若者の”やりたい”を簡単に叶えられない現実があることも知りました。自分の周りには、気づかないだけでたくさんの問題が隠れているんだと知りました。大きく世の中に取り上げられていることが全てじゃないことを知りました。
そして、それを私1人の力でどうにかなる問題ではないことは承知の上ですが、なんとかするために手助けがしたいと思うようになりました。

今のこの世の中は、私の知らないことで溢れています。まだまだ経験も知識も不足しているので自分なりに増やしていけたらなと思います。

それではまた〜

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