スターバックスについて思うことね
ここ最近、チェーン店系列のカフェにはそんなに行く機会がなかった。
昔、新卒で外回りの営業職をやっていた頃は、休憩&サボり で頻繁に利用していた。
下手すれば場所を変えて1日2〜3回の頻度で行っていた事もあり、懐具合を考えるとあまり客単価の高い店には行けなかった。
だいたいマックの100円コーヒーで1時間粘るか、ベローチェもよく行っていたな。あとはドトールとエクシオールカフェのロイヤルミルクティーなんかも好きだった。
そう
10年前はスタバなんて滅多に見かけなかったしあっても小心者の自分は、お洒落で高級そうな雰囲気に尻込みして、なかなか入る勇気など無かったのだ。
それは10年たった今でも大きくは変わらず、池袋・錦糸町や郊外のスタバは平気で入れるが、
六本木・赤坂・虎ノ門あたりのスタバなんてMacbook pro片手にコーヒー飲みながらバリバリ仕事してます感出してる意識高い系リーマンなんて見ると、その瞬間ビビってしまう。
またあの英単語がズラリと並んだメニュー表が言いづらく、注文がしにくい。
確か初めてスタバ入った時なんて、あまりに意味が分からず
「コーヒー、中(ちゅう)で!」
なんて注文した記憶がある。
その後、抹茶フラペチーノが好きになり、週一位のペースで飲んでた時期もあったが、相変わらず他のメニューはよく分からず、注文するのに尻込む。
僕が今までスタバで注文したことのあるメニューといえば
・ドリップコーヒー
・フラペチーノ
・ソイラテ
せいぜいこの3つだと思う(フードは除く)。
そんな小心者・偏屈な僕が、
最近スターバックスを好きになりつつある。
その理由を考えると、だいたい以下の事が挙げられる。
①店内が清潔、静か
②ドリンクメニューが美味しい
③作業的なものをする時に集中しやすい環境
④「スタバにいる私」的な感覚を味わえる
①は僕が行ったことのあるスタバの店舗でだが、
他チェーン店のカフェと比べて店内は比較的静かだと感じる。たまに周りの迷惑を考えないやかましい馬鹿客がいることもあるが、馬鹿客の絶対数が少ないように感じる。
流石に土日は子供連れ客などで若干賑やかにはなってしまうが、他チェーン店に比べればまだマシな方かなと思う。僕はカフェを利用するのは、友人とゆっくり話すときや、読書をするときなので店内で子供が走り回るような環境は正直勘弁して欲しい。
また飲食後の片付けはセルフだが、飲み残しの容器を残していく客もほぼ見かけない。
こういうところは30オーバーおっさんの僕より、オシャレ女子の方が敏感に感じることではないか。
②は僕が飲んだ僅か3つのドリンクでのことだが、チェーン店としては充分な美味しさだと思う。やはりこれも他チェーン店と比較しての感想。
ちなみにスタバって何となく高そうなイメージがあるかもしれないが、ドリップコーヒーのショートサイズで280円なので特別高価なわけではない。ベローチェやサンマルクカフェ辺りに比べたら、若干は割高かもしれないけど。
またスタバのフードでは、チョコチャンククッキーやチョコレートブラウニーが好きだ。逆にサラダラップやサンドイッチは好みではない。
余談だが、チェーン店系列のカフェのフードで一番好きなのはダントツで、サンマルクカフェの「チョコクロ」だ。
小ぶりのクロワッサンの中にチョコレートが入っており、1個200円位。焼き立てのものはかなり美味で、平気で2個位食べてしまう。食べた後に甘ったるくなった口の中をブラックコーヒーで流すのが至福。
自宅近くや通勤ルートにサンマルクカフェが無いためなかなか買える機会がないが、会社近くにでも出来たら週3ペースで朝食に買ってしまうと思う。
③については、①で述べた事とも関連してくる。
店内が比較的静かなため、読書や物書きには最適だ。実際、今これを書きながらスタバにいる。Mac Proで仕事に没頭しているいかにも仕事出来そうなオフィスガールなんて隣の席にいた日には、スマホゲームに熱中しているオッさんなんて相当肩身が狭くならないだろか。
これは図書館で勉強している時の感覚と一緒で、そのような空気感があれば大抵の人間はそれに流される。周囲の空気につられて自分自身の集中力もアップし、作業に没頭する。
連鎖反応だ。
まあ、たまにそんな空気も読まずに自分の世界に没頭してゲームに熱中している者もいるがね。それも一つの才能なのだろう。
最後の④は、これが現在国内でスタバが繁栄している一番の理由なのかとも思う。
マックやミスドでは、ちょっと味わえない高級感。前述の通りコーヒー一杯の値段からすればバカ高いわけでもないが、この「ちょっと贅沢している雰囲気」は他チェーン店との差別化になっている。
僕はスタバと同じシアトル発祥のタリーズコーヒーはあまり入ったことがないのだが、過去に行ったときは、スタバに入ったときのようなこの心地良い緊張感・高揚感は感じなかったと思う。
「やつら(客)はラーメンを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだよ。」
漫画「ラーメン発見伝」に出てくるこのセリフは、かのホリエモンも語っていたが飲食店の商売の本質を非常に良くとらえていると思う。
僕自身コーヒーを飲んで
「これは◯◯店のコーヒーだ!」
なんて断言出来るような、繊細な舌は残念ながら持ち合わせていない。
②で書いたことと相反するようで申し訳ないが、スタバのちょっとだけ高級感のある店内でコーヒーを味わって、
「あ、このコーヒー美味しい…」
なんて感覚(錯覚?)に陥っているのが正直なところだろう。
この「スタバにいる私」的な感覚は、おそらくスタバで働いている店員さんにも通ずると思う。
現在都内の飲食店は深刻な人材不足に喘いでおり、コンビニなどは日本人の店員がいるのが珍しいくらいだ。
現代の意識高い系大学生の中で、コンビニ・飲食店のアルバイトはまず選択肢の中に入らないのだろう。
ところがこれがカフェ、特にスタバになると話しは別だ。
調べたところスタバの時給は特別高価ではないが、オシャレな大学生・若者が楽しそうに働いているのを見かける。
これはディズニーのアルバイトと同じで、スタバで働くということが一種のブランド的なものになっているのだろう。
そしてそんな意識高い系の若者が働くお店は、接客マナー・スキルも上がっていく。
これが「スタバで働いている私」的な感覚の強さだ。
これからもスタバが、この意識高い系のアルバイトを雇い続ければ、接客スキルが急激に落ちることは考えにくい。
結果お店は一定のサービスを維持し続け、クレーム等も生まれにくいだろう。
そんな日本国内最高峰のチェーン店カフェ、スターバックスにて色々書き綴ってみたが、
結局僕が何を言いたかったかと言えば