CES@Las Vegas【その2】CalTa出展・ピッチ以外の活動や所感です
前回は「CES@Las Vegas【その1】CalTaのTRANCITYを初出展・初ピッチ!」にて、CES及び関連イベントで様々取り組んだことをご報告させていただきました。
今回は、会場全体のことや、CES後の取り組み、今回感じた所感などを書きたいと思います。
まずは、CalTaを含めたスタートアップ企業等が出展する展示会場「EUREKA PARK」の地図から。気づいた範囲なので漏れがあるかもしれませんが、水色で囲ったところは韓国からの出展で、赤色で囲ったところが日本からの出展です。出店の多寡で一概にどうこう言えないことは分かっていますが、韓国の皆さんは国、地方自治体、大学、企業など多方面から多数のブースが出展してCESを盛り上げていらっしゃる一方で、日本はteam JAPAN TECH PROJECTと、CalTaの出展したJapan (J-Startup) Pavilionの2か所だけです。日本も、もっと出展すればよいのではないでしょうか?大企業だけでなくスタートアップも、もっと日本の技術を世界に発信すべきでは?と思ってしまいました。これを見たCalTaとしては、日本発スタートアップの一員として、来年も出さないわけにはいきません!(^^)
次に、全体を見て目に留まったものをいくつか。
CES2025に関しては多くの箇所から報告がされている(あるいはこれから報告会がある)と思いますので、全体はそちらを参考になさってください!(例えば、記事で言うとこちら)
この他、今回CalTaではNVIDIAのジェンセン・フアンCEOによるCES 2025基調講演にも参加してきました。ジェンセン・フアンCEOは、Digital Twinという言葉を多用しており、20~30回くらいでしょうか?相当回数使っていまして、例えば「今後すべての工場がデジタルツインを活用することになるだろう」とも仰っていました。これを聞いたデジタルツインを開発するCalTaメンバーの顔からは、今後に向けた気合いが垣間見えたところです。
なお、講演の内容は私がここで語るよりもよくまとまっている方のものがありますので、そちらをご覧ください!(このほか、日本のニュースでも取り上げられています。)
CES 2025: NVIDIA Keynote Speech - Summary NVIDIA基調講演要約|Ferica
次に、CESを終えたあと、CalTaはラスベガスからサンフランシスコ国際空港に飛び、サンフランシスコを周遊した後、シリコンバレーにてPlug and Play、スタンフォード大学、Japan Innovation Campusを訪問してまいりましたので、以下写真にて簡単にご報告です。
さて、最後にCESへの初出展・初ピッチを終えて、この間を振り返っての所感です。
CalTaを立ち上げて3年が経過しましたが、3年後にCESでTRANCITYを世界に向けて展示することになるとは、設立時、予想だにしませんでした。確か設立時の計画だと、今年度はようやく、民鉄さん向けに営業する頃だったかもしれません(^_^;)
全ては計画に基づくものというよりは、偶然訪れたチャンスや、人との出会いを通じて、面白そう!と無邪気にチャレンジしてきた結果です。リスクばかり考えて「これは確実にできるのか?」「計画外だからよく検討すべきでは?」と言って時間をかけていたら、今のような成長は達成できなかったでしょう。今回のCESも、英語の堪能なIMさんにご尽力いただきましたが、CESの出展と応募を決めたのは彼が来るずっと前でした。今回、彼にCESの綿密な準備、現地対応をして頂いたのですが、ジョイン頂けなかったら対応できたでしょうか… 改めて、偶然には救われていると思います。
為せば成る、案ずるより産むが易し、習うより慣れろ、馬には乗ってみよ人には添うてみよ、バットは振らなきゃ当たらない。要するに、やろうと決意してやればできる、何ごともまずは経験、というところでしょうか。そうして偶然に助けられながらも、経験を積み自分たちで体得するしかなかったように思いますが、しかしながら無邪気にチャレンジして偶然手に入れただけでもありません。実はチャレンジしたことをやり切るために不可欠な条件の一つとして、注意深さが挙げられると思っています。面白そうだ、できるだろう!と考えて取り掛かっても、成功に向けて一つひとつ注意深く悩んで進めないとうまくいきません。つまり素早く決断して貪欲に進める中では、深く考え、悩み、悩み抜かなければ、成功も成長もありません。そんな取り組みの中に、偶然が生まれるのだと思っています。
ついつい、やり切ったぞ!スゴいぞ!頑張ったぞ!なところに目が行きがちですが、その裏では注意深く考え進めたことでうまくいったり、成長するところがあると思います。或いは、注意深い周囲の方からアドバイスを受けて成功し、成長することもあるでしょう。
例えばCalTaでの日常においても、プロダクトの操作性やUIづくり一つに始まり、カンファレンスやプレスなどの情報発信、バックオフィスのキャッチアップ状況、もちろん個々のお客さまプロジェクトにも、細心の注意を払うこと。細かいことにも拘り、注意深く考えて考え抜いて答えを出すことが大切です。
今回のCESでも、たくさんの叱咤激励だけでなく、お褒めの言葉も頂きました。それは前述の通りIMさんにジョインして頂いた偶然もありますが、一方で直前まで全員が英語でスラスラ説明できるようトレーニングしたり、発表パワポを修正したり、忘れ物がないか最後まで確認しあったり、しっかり体調管理したからこそ無事に終えられたのでしょうし、それが出来るかどうかで会社も個人も成長度合いは大きく異なると考えます。
無邪気さと注意深さ。この相反する考え方を使い分け、果敢にチャレンジしたうえで拘って考え、「なぜなぜ?」「そもそも?」どうなのか、悩んで答えを出し前進することが、今後の成長にとっても大きなポイントと考えます。引き続きしっかり取り組み、さらなる飛躍を遂げたいと思います。
ということで、CES2025にまつわる様々なご報告・感想と、今後に向けて考えていることでした。