塩の真実-⑩高血圧との関係
「塩の摂り過ぎは高血圧になる」というのが世界的な常識となっています。
特に日本人には高血圧の人が多く、身近な病気になっていて「高血圧だから塩分を控えなさい」と良く言われます。
本当なのでしょうか?
高血圧については、日本臨床内科医会のHPに詳細に書かれています。これを読むと、確かに塩が血圧を上げる要因であることは、正しいと思われます。
しかし、全ての塩がそうだとは限らないと考えています。
今回は、高血圧と塩の関係について、私の考えを述べてみます。
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特に日本人は、世界的に見て高血圧に悩む人が多いと言われています。
そこで、日本人の高血圧の人の割合が世界比較でどの程度なのか、ネットでデータを調べてみました。すると、ドンピシャのデータが存在しました。次のサイトです。国際統計格付センターの世界ランキングの項目の一つとして世界・成人の高血圧の割合ランキングが表示されていました。情報源は、2008年 世界保健機関(WHO)によるもので信頼性はかなり高いと言えます。
まず、同サイトに掲載されている次の画像を引用させていただきます。
この図を見ると、ロシアとヨーロッパの国々において、成人の高血圧の割合が偏差値60~70、もしくは70以上となっていて、大変高いことが分かります。
この理由は、おそらく比較的寒い地域に該当するので、肉体を温かくするために血圧が高めになることと、そのために塩分を他の地域よりも多く摂る人が多いからではないか、と推測されます。
次に高血圧の割合が多い国々は、アフリカの一部、中央アジア、ブラジル、そして中央アジア以外のアジア諸国では唯一日本が入っています。
一方で、中国やオーストラリア、アフリカ諸国、南米諸国は高血圧の割合が世界平均以下になっており、北米のカナダ、アメリカ、そしてお隣の韓国は世界的に最低クラスの割合となっています。
ちなみに、同サイトには189カ国について高血圧の成人の割合による偏差値ランキングが高い順に並べれています。その中から主要国の順位を書き出してみると次のようになります。
1位:エストニア
2位:クロアチア
3位:ウクライナ
24位:ロシア
25位:ドイツ
39位:日本
44位:イギリス
51位:フランス
91位と92位の間:世界平均
116位:中国
138位:オーストラリア
157位:メキシコ
158位:アメリカ
183位:韓国
189位:パプアニューギニア
日本は39位とアジア諸国ではトップクラスの高さとなっています。隣国の中国よりも圧倒的に高く、世界で下から7番目に位置する韓国とは雲泥の差なのです。
私は、この表を見て、摂取する塩の種類の違いの結果、高血圧の人の割合に差が出ているのではないかと考えました。
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これまでの塩の真実の記事で、岩塩や、日本で主流のイオン交換膜方式、煮沸した平釜方式で出来た海塩は質が落ち、天日塩が一番健康に善いと主張してきました。
岩塩は長い年月をかけて出来たもので、ミネラル成分を多く含むものもありますが、風化しているため体内に入って溶けにくいのではないかと主張してきました。イオン化しにくく塩分の役割が不十分ではないかと考えられます。
一方、イオン交換膜法や最近の日本で多い長時間煮詰めて作った平釜式の製塩は、高熱で成分が変わってしまい、熟成も出来ないので体内に入ってから善くない塩だと主張してきました。岩塩以上に健康に良くない可能性もあると思っています。
最も善いのは天日塩であり、特に韓国産の非加熱長期熟成天日塩が最高の塩であると書いてきました。
非加熱長期熟成天日塩である善い塩は、多くとっても高血圧になりにくく、それ以外の塩は高血圧になりやすのではないでしょうか。
今回の189カ国について高血圧の成人の割合による偏差値ランキングをよく見てみる、そのことが裏付けられているように思います。
ヨーロッパで多く使用されるのは岩塩です。
日本は、39位とアジア諸国ではトップクラスです。日本で使用される食用の塩の8割はイオン交換膜法で出来た塩であり、残りは煮詰めた海塩で、ほんの一部が岩塩です。天日塩は極少しかありません。日本人に高血圧の割合が高い理由はここにあるのではないでしょうか。
また、平均以下である116位の中国は岩塩が主流ですが、30%近くは天日塩を使用しているようです。
138位のオーストラリアと157位のメキシコは、天日塩の生産量が世界トップクラスです。
158位のアメリカでも一部ですが天日塩を使用していますし、にがり成分をたくさん含んだかん水を多く使用します。
そして、御隣の韓国、今でこそ天日塩の比率は50%程度ですが、30年以上前は天日塩が80%を占めていました。そして何よりも非加熱長期熟成天日塩の概念は、韓国にしかないと言っても過言ではありません。キムチをたくさん食べ、塩分を摂る量は日本人とは比較にならない韓国に高血圧が少ない理由はこれしかないと思いませんか。
日本と韓国との高血圧の割合は、塩の違いにあると思いませんか?
悪い塩をたくさん摂ると高血圧になりやすく、善い塩はたくさん摂っても高血圧にはなりにくいのではないでしょうか。
我々日本人は、塩の本質をもっと考えるべきだと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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