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突然起きたり変わったり…
好きなバンドが解散してから1週間が経ちました。
…嘘でしょ。まだ受け入れられてない。
とか言いつつ、この1週間普通に仕事をして生きていた。自分が薄情者なのかなと思うほど変わらぬ日常。
奇跡が起こらなくても充分だなんて思えないよ、あの日が最後の日だなんて思えないよ。
起こってくれよ、ふらっと、しれっと、またバンドやってくれよ。
中学生の頃、塾サボって隣町のドデカBOOKOFFで全巻集めたスケダンで知って、地元のTSUTAYAがまだサブスクの波に飲まれてない時に旧作一本無料の葉書と引き換えにCD借りて、誕プレのウォークマンに取り込んで聴き始めて、大学生の頃にはひっそりと書いていたnoteに何度も登場させるくらいには好きになってて、初めての北海道、初めてのフェスで聴けて、バンT買えてとりあえず満足して、BUMPと同じ感じでいつかライブ行けたらなーって思ってて社会人になってから全く行動しなかったのホンマにクソ。
去年はBUMPの次に聴いてたのに、去年はBUMPのライブには行ったのに。
なんて情けねえんだ。当たり前だと思ってたんだ。
だから俺は「にわか」なんだろうな。
いやー、突然起きたり変わったり、にわかに信じがたいよ本当に。全然上手くねえよクソがよ。
でも、自分が薄情者と思えるほどには、当たり前の毎日を送れるほどには、たとえ解散しても支えになってくれているくらいには、たくさん助けてもらった。
そんな大馬鹿野郎による大好きなバンドの曲紹介の回にしたいと思います。いつか、またピロウズのこと書くって言ってて書いてなかったから、いつかいつかって言うのをもうやめにしたいから、頑張ります。
定番曲から。
ハイブリッドレインボウ/the pillows
「昨日まで選ばれなかった僕らでも明日を待ってる。」
何にも掴めないどころかさ、誰からも選んでもらえなくて、この世の全てから見放された気になっちゃう時ってあるじゃん?
そんな俺たちでも明日には期待したいじゃん。俺らにだって明日を待つ権利はあるじゃん。現実から目を逸らして、都合の悪いことには目を瞑って、そんで気づいたら朝を迎えてるじゃん。今日も頑張って生きたじゃん。不条理に抗う訳でも、理不尽から逃げた訳でもなく、ただそこにいるだけでも悪くないじゃん。そんな風に言ってくれている気がする。それを伝えるためにサビで叫ぶように俺らに問いかけてくれている気がする、そんな歌。お前の限界はこんなもんじゃねえだろ、まだ途中だよ、青臭いかもしんねえけど、とりあえずさ、明日を待とうよ一緒に、伝わってるか?って。
BUMPもカバーしてて、BUMPファンの人もこの曲は知ってたりするから架け橋みたいな曲で嬉しくなっちゃう。BUMPバージョンはささやくようにサビを歌うんだけどさ、ピロウズは歌い上げるように届けてくれるんだよ、聴いてみて。
お次は同じくピロウズのスケアクロウ
「たかが千粒の涙が零れれば済むことさ、ただそれだけさ」
泣いていいんだよね、カッコ悪くねえから、泣くことは。いいよ、泣けばいいじゃん、誰に笑われたって。沢山泣いてさ、スッキリさせちゃおうよ。重く受け止め過ぎだよ、現実も涙の意味も。言葉にしようとしてできなかった気持ちだとかなんとか考えてる暇もなく出てくるもんじゃん、出てきちゃったもんに無理に蓋しなくていいじゃん。
それで腐っちゃったらどうすんのさ、あんなに綺麗だった光景も見れなくなっちゃうんだよ、好きなものも汚れていっちゃうような感じがしちゃうんだよ。そんなの嫌じゃん。いいんだよ、流しちゃおうよ、洗濯して汚れが落ちるように綺麗に全部が流れてくかは分かんないけど、多分その時に残ったものは自分が大切にしてることなんじゃない?
まぁ、そんな事とか周りの目とかはとりあえず気にせず涙流して、カラッカラになった身体に上手い飲み物とか歌とか流し込んでリフレッシュしようなー!みんなたちー!!自分の涙を否定すんなよー!!ダメだ、臭いこと言ってる自覚があるからこそちょけちゃった。ごめんよ、皆を茶化してるんじゃないです、ひとえに俺の弱さです。
お次も同じくピロウズのストレンジカメレオン
「たとえ世界がデタラメで、タネも仕掛けもあって、生まれたままの色じゃもうダメだって気づいても、逆立ちしてもう変わらない、滅びる覚悟はできてるのさ」
なんか仕組まれてるんじゃないかと思うくらいには不都合な世の中で、ありのままの自分じゃ誰も受け入れてくれないんだよなー、あー、もういいや、このままいなくなっても…みたいな諦めまくってる歌。
社会に適応できない、上手くいかない、ダメ人間ってレッテル貼られてる気分になる時、なんか一緒に落ちていってくれるような、別に意思の疎通なんてできやしないそこにあるだけの植物みたいな無機質な剥き出しの暖かさを感じさせてくれる。
一人で世界を諦めんのはなんか寂しいけど、一緒に諦めるんなら、まぁいっか、こんなのも悪くねえんじゃねえかなって、諦めたはずなのになんか気づいたら一歩踏み出してる。世の中どうにもならんし、どうでもいいことの方が多いけど、俺が俺でいられなくなることの方が嫌だなって思わせてくれる。
これもまたカバーされてて、ミスチルがカバーしてる。
余談ですが、俺の中学の同級生でミスチルが大好きな友達と温泉行ってる時にピロウズの解散を知って、その時にピロウズの曲を色々教えて飲み行って元バイト先のカラオケバーで歌ってたら「え!?この曲ミスチルがカバーしてるぞ!?」ってなってちょっとだけピロウズの解散を悲しんでて、影響力すげえなマジでって改めて思わされたね。
更に余談を付け足すと、前にnoteに書いた時、彼女と関ジャム見てる時にピロウズの名前出てきて〜みたいなこと言ったと思うんですが、その当時の彼女とも別れました。それでも当たり前の日常を過ごせているのは確実にピロウズの曲のおかげだよ。ありがとう。
受験期とか、勝負の時は必ずピロウズの曲を聴いて支えてもらってた。ダメだった時も、良かった時も、ずっと支えてくれてた。本当に本当にありがとう。出会えて良かった。
…マジで解散発表の日、一人夜泣いたもん。
だってさ、こんなに支えてくれてて好きなバンドが解散するなんて初めてだったんだもん。
いつか行けたらって社会人になってから一回も行ってないくせにね。忙しさを言い訳にして、当たり前に慢心して、マジで悔しい。にわかでごめんなさい。
他にも、サードアイとか雨に唄えばとか、名曲だらけなので聴いてください。俺が下手に語るよりさわおに叫んでもらった方が100倍元気出るんで。
勢いでピロウズ以外にもちょっとだけ紹介します。
とっておきの唄/BUMP OF CHICKEN
「誰でも見かけほど強くないし、自分で思うよりも泣き虫だから、『一人で大丈夫』なんて絶対言わせない、嫌がってたって無理やり連れていくよ」
いいよね、自分の弱さを自覚してるところ。
それに何の根拠もないのに絶対だなんて言い切っちゃうんだぜ?
やっぱり、台詞なんて臭いくらいがちょうど良いんですよね。口にすると小っ恥ずかしい様なことも平気で言えちゃう。そんなところがカッコいい。
こんな風に心のどっかで外に出してくれって思ってるけど素直になれなくて塞ぎ込んでる時、それどころか感情に支配されてうざってえから近寄んなよってオーラ出してる時も絶対見放さないでくれる存在、最高ですよね。
何にもない日を記念日にしようとか言われた日にゃもうサラダ記念日も廃業よ。
何でもない日にも小さなドラマがあるって気づいてしまうなんて、お前の観察眼はどうなってんだよ。ファーブルも博士号返しちゃうよ。
何言ってんだマジで。
無理やりですが、記念日繋がり?でお次の曲です。
燃えるゴミの日/クリープハイプ
「海の日に海に行くようなその素直さが何より誇りです」
なんか、こういう誰にも見せない美学みたいな、自分だけの秘密、モットー、ポリシーみたいな軸を持って行動してる人すごい好きなんだよね。
何かをしない理由を探しちゃうよりかは、なんとなくなんかしようー、でもなにがいいかなー、あーまぁたまには流れに身を任せてみるのもいっかー、ってな感じに自由な人には敵わない気がする。
別に動機なんてなんでもいいんだけどさ、自分の中の直感を信じて、その直感に対して、誰に見せる訳でもなく誇らしく思えるって素敵なことだよね。
他人に流されてるようで実はちゃんと軸があって、軸を腕で表したら手の部分は柔軟なんだけど肘からブレッブレな訳じゃないというか…その上更にそれぞれの指でまた魅せるという離れ技をやってのけ、たまに不可抗力でブレた時も美味しくしてくれる周りがいるような人の良さを感じる。俺もそうありたい。
はぁーなんか、勢いで書いてて全然まとまってない気がする。
でも今のありのままの気持ちを書いたからヨシとしちゃおうかな。
じゃあ、また。
初ライジングで聴いたピロウズのバンTはヨレヨレになっても着続けてやるー!!
(ナンバガも、フジファブリックも解散や休止してて、あの年のライジングのエグさを痛感してます…)