【写真について知っているいくつかのこと Vol.16】写真を貼る#2 by KISHI Takeshi
こんにちは。カロワークスのKISHIです。写真についてのあれやこれやを綴るシリーズ…という当初のコンセプトはどこへやら…!
前回に引き続き、今回もスキャニングした写真を貼る回です。
撮影メモ:
渓谷の石段を降り、谷底から空を仰ぐと、夕陽が山陰の向こうに隠れた。
向こうの橋の上を、一台の車がゆっくり通り過ぎていった。
" 2020年, 11月, 渡良瀬川"
…つい先日、東京で緊急事態宣言が出されるギリギリ直前に、仕事で地方出張に行ってきました。
見知らぬ土地を訪ねると、目にする物事すべてが新鮮に感じられ、やはり旅は良いよなぁ…と実感することひとしおです。1日も早く、安全な状態で旅を楽しめる日が来てほしいものです。
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そんな旅の道すがら、Youtubeをうすぼんやりと眺めていたら、気になるミュージック・ビデオが流れてきました。
パーフォレーションや粒子のざらつき、不安定な露出、秒間のフレーム数の少なさ…。アナログフィルム的な描写のシミュレーションに気合が入っているなぁ~!と思っていたら、このMV、実際に8mmフィルムで撮影されているのだそうな。2021年に黒白フィルムで撮影された映像を見るとは…!
MVの中にはプロボクサー、車椅子バスケの選手、自閉症のイラストレーター、LGBTの国際カップルなど、現代の社会の中で自らの道を進む人たちが登場します。
その姿と、現代の映像表現の中では明らかに”異質”な黒白のフィルム映像、そして黒木さんの歌とが重ね合わされ、観る者に訴えかけるメッセージを発しているように思います。
写真のみならず、映像でもアナログ的な描写が表現の選択肢として残り続けて欲しいものです。
さて次回もnoteでお会いしましょう!
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