《写真の保存修復を考えてみた vol.27》~写真保存修復の道具(メジャー編)~ by タケウチリョウコ
今日3月22日の誕生花は「ムクゲ(木槿)」です。花言葉は「尊敬」だそうです。
年度末で忙しい毎日ですが、日頃からお世話になっている仕事関係の方々、家族、友人への尊敬の気持ちを忘れずに、穏やかな気持ちで過ごしたいものです。
もうすぐ4月ですね〜
こんにちはタケウチリョウコです。
本日は、写真の保存修復時に使用するメジャーに注目をしていきます。
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メジャーは写真の観察や修復処置の事前調査など、様々な場面で使用します。
直接、写真に触れないよう使用する事が望ましいですが、取り扱う過程で触れてしまうこともしばしば…。
そのため、「素材」「長さ」も様々ある中で、筆者はphoto1のものを使用しています。
多くのメジャーやノギスは、その正確性を担保するために金属製のものが多いです。しかし写真資料を傷つけてしまう可能性があるため、プラスチックや木製のものを選ぶようにしています。
メジャーの素材はガラス繊維とPVC樹脂で伸縮が少なく、写真に触れても傷つきにくいものを選んでいます(photo2)。
さらに配慮している点は「測るもの」なので、その正確性です。JIS規格一級品であるかもチェックするポイントになります。
photo2で紹介しているメジャーはJIS規格一級品のもので、服飾や裁縫用売り場で見つけたメジャーです。
写真修復に必要な道具を探していると他分野の道具を知る良い機会になります。
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それでは、またnoteでお会いしましょう。
タケウチ蛇足memo
トップの写真は曽祖父のポストカードコレクションからです。
EDITH JOHNSON wolves of the northで検索をしたところ1924年に公開されたウィリアム・ダンカン監督の「北国の狼」という映画のポストカードらしいことが分かりました。
そして、さらに検索してみると…ニューヨークにあるメトロポリタンミュージアムのコレクションページにたどり着きました。https://www.metmuseum.org/art/collection/search/778071
全く同じものがMetにあるんだ!!祖父はどうやって入手したのだろう?!っと気になり始めました。
今までご紹介したポストカードコレクションは、全てウィーン万博でのお土産写真とばかり思っていたのですが…。
どうやらウィーン以外にも海外旅行に行ったのかもしれません…。(時代的に海外旅行は難しいと思うのですが…。)
はたまた、国内でも海外と交流できる場所に積極的に出入りしていた過去があったと考えられます。
写真やポストカードの来歴も気になるところですが、曽祖父についてもじっくり調べたいものです…。