【 実例 】警察と弁護士、人権110番 SNSの誹謗中傷に対して 力を貸してくれた公的機関
━━━━━━もしも、ネットリンチやネットいじめにあったら、あなたはどうしますか?
ご覧いただき、ありがとうございます。
まずはじめに、政府広報オンラインの抜粋をお読みください。
さて、この記事では僕の実体験を綴ります。
僕自身が誹謗中傷に晒された思いとして、大きかったのは困惑です。当時は、はたして被害者は誰なのかと逡巡し、鬱屈した思いを感じていました。しかし、公的な第三者の介入によって、自分の考え方に転機が訪れます。具体的に言うと、以下の3点です。
名誉の回復に向けて行動できると知った
解決に尽力くださる方々を認識した
受けた被害の正当性の無さを理解した
今後の指針を固めるために公的機関への相談は、とても有意義だったと考えております。
さて、本記事では僕の受けた誹謗中傷案件について、警察や弁護士、公的機関に頼った実体験を綴ります。
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⚠重要⚠
有事の際は警察や弁護士、専門機関にご相談ください。これは、あくまで個人の体験談です。弁護士や有資格者の見解ではありません。発生した不利益や事件に対し、一切の責任を負いかねます。
また、本記事の引用やURL、本文の転載をお断りします。コメント欄への入力はお控えください。
では、ご納得頂いた方のみご笑覧ください🤣
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さて、ここであらためて、僕が受けた被害について、警察と弁護士から頂いた力強い言葉を紹介します。
警察から
「(僕の受けた加害は)悪事である」
「あってはならないこと」
「匿名性が高いからと言って、何をやってもいい訳では無い」
弁護士からは
「発信者情報開示請求から、損害賠償を求めるという案」
「加害者の経緯を重んじたり、共感をする必要はない」
と頂戴しています。公的機関に報告した具体的な被害については、本記事では割愛いたします。
ネットで誹謗中傷を受けたら?僕が取った12の行動
主な行動は政府広報オンラインに推奨されている、この2つに分類されます。ちなみに、誹謗中傷とはこちらです。投稿者に自覚がなくても、発言内容によって対象になることがあります。
【下準備編】 まず、何をした?
僕の3週間の奔走は【 下準備編 】と【 相談先編】に分けて記述します。まずは、下準備編からです。
①ログの保管を行った
該当する投稿のスクリーンショットとURLの保存です。数が多かったこともあり、見かけたら、脊髄反射で電源+音量小ボタンを押していました。以下の3点が基本の提出物です。
誹謗中傷の内容
(誹謗中傷投稿の日時)
誹謗中傷投稿のURL
僕は200枚のスクリーンショットとURLを保管しました。特に、僕のブログやポストが多く引用され、誰に対して言ったかが明確な投稿が集まりました。
②目的を決めた
これは、ほとんどの専門員に聞かれました。
大きく分けて、方針はふたつです。
・書き込みを削除したいのか
・書き込んだ相手を特定するのか
どちらを選ぶかによって対応が分かれます。親告罪には何ヶ月以内の告訴が必要と期限が設けられたものがあり、慎重かつ、スピーディな判断が求められました。
③誹謗中傷の内容をまとめた
出来事やURL、スクリーンショットはまとめておきます。主張や説明のベースを文章で作っておくと、コピペで提出できるので便利です。また、メリットとして相談時間の短縮が挙げられます。
例えば、名誉毀損は②で取り上げた親告罪です。自分主体の告訴が必要になります。そのため、相談相手には状況を正確に把握して頂く必要がありました。
④助けを求める場所を選んだ
さて、いよいよです。弁護士、及び、警察などの公的機関に《 HELP 》を求めます。目的にあった相談先について 大見出し 「あなたを助けてくれる連絡先」 で紹介します。
実際に行った順番は、①②③④同時でした。
結構、忙しいです。
盆と正月が一緒に来たみたいでした。
🍵閑話休題 🍵
調べて分かった、なるほどポイント!
リンチは犯罪?ネットリンチと炎上の違いは?
Q.リンチは犯罪ですか?
A.コトバンクでは、れっきとした犯罪と書かれています。あってはならないことです。
ネットリンチの目的には、間違った正義感の発散や言語弾圧、優越感への陶酔、ストレスの発散、村八分からの回避などが挙げられていました。どんな経緯があれ、犯罪は犯罪です。
Q.ネットリンチと炎上の違いは?
A.ネットリンチとは
・炎上とは
僕の場合は批判ではなく、明らかな悪口や根拠の無いでたらめが横行したため、ネットリンチとして申請をしました。
Q.なぜ、リンチはダメなのか?
A.人を傷付け、命を奪うからです。リンチが起こした悲劇を例として挙げます。
・福田村事件
関東大震災で「朝鮮人が井戸に毒をいれる」などのデマが回り、妊婦を含むまったく無関係な数十名の香川県民が、讃岐訛りを理由に殺害された。
・木村花さんの事件
テラスハウスに出演していた木村花さんが、ネットでの誹謗中傷を苦に亡くなった。訴状によると、「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」など、心無い言葉も投稿されていた。
・スマイリーキクチさんの事件
女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人に、事実無根な人間がでっちあげられた事件。本人の否定も黙殺され、誹謗中傷を受けた。男女19名が検挙され、真実が浸透したことで沈静化の傾向にある。
https://twitter.com/smiley_kikuchi
Q.ネットの誹謗中傷は、罪になるの?
A.代表的な罪として、3つが挙げられます。刑法から引用します。
Q.公然性と同定性って何?
相談の中で、公然性と同定性が満たされていると、解決に動きやすいと伺いました。
公然性とは・・・
同定性(同定可能性)とは・・・
同定性は現実の人間とアカウントが結びつく状態と伺いました。顔や住所や職場などが晒されてしまい、どこの誰か特定されている状態だそうです。 例えば 《SNS》で《声優》に《襲撃予告》をすると、イエローカード3枚が揃い、退場と言う例が挙がりました。
しかし、同定性についてはお話くださる方によって、かなり幅があったように感じています。
【相談先編】もしも、ネットリンチにあったら?あなたに力をくれる連絡先
実際に協力いただいた相談先を紹介します。
手軽度は、僕の気持ち的な手軽度です。
Xヘルプセンター
手軽度★★★★★
目的 投稿の削除
誹謗中傷ホットラインから教えて頂きました。訴えたアカウントにXのセキュリティポリシーに違反の疑いがある場合、このようなメールが送られてきます。ケースを作成し、調査がなされます。
例えば、引用ポストで事実無根な決めつけをしながら激しく罵ったもの、相手の死や危害を願うもの、暴力の肯定などは対象でした。一方で、個人的な感覚では 「これがセーフで、大丈夫そ?」 と驚くものもありました。そこはプロの判断です。信頼してお任せします。
誹謗中傷ホットライン・違法有害情報相談センター
誹謗中傷ホットライン
手軽度★★★★☆
目的 投稿の削除
違法有害情報相談センター
手軽度★★★★☆
目的 投稿の削除
誹謗中傷ホットラインと違法有害情報相談センターは、ネット上の誹謗中傷(嫌がらせ)の書き込みを削除するにはどうすれば良いのか、書き込んだ相手を特定するにはどうしたらいいのかの相談に乗ってくれました。
本名やメールアドレスの登録が必要です。サイトへの削除依頼は、個人の要請より強い影響力を持ちます。公然性と同定性の提示ができる投稿の削除依頼はひとまず、ここで!
法務省人権相談
みんなの人権110番
手軽度★★★★☆
目的 相談
TEL 0570-003-110
人権問題についての相談を受け付ける相談電話です。いじめ、ハラスメント、ネットの誹謗中傷に対応します。電話はかけた場所の最寄の法務局につながり、法務局職員又は人権擁護委員が対応してくれました。
インターネット人権相談
手軽度★★★★☆
目的 相談
相談フォームに氏名、住所、年齢、相談内容等を記入して送信すると、最寄りの法務局から後日、メール、電話又は面談により回答してくれます。情報をまとめてから相談できるので、ご解答がスムーズでした。
余談ですが、人権相談のPRキャラクター「人KEN まもるくん」 と 「人KEN あゆみちゃん」の
前髪は「人」の字になっています。ほっこりしますね😊
警察に助けを求める
インターネットホットラインセンター
手軽度★★☆☆☆
目的 通報
警察への情報提供ができます。
とのことです。僕に関しては自殺の誘引に関する情報に該当があり、通報しました。
警察相談専用電話 #9110
手軽度 ★★★☆☆
繋がりやすさ ★☆☆☆☆
目的 相談
受付時間は、平日の午前8:30~午後5:15です。回線が激的に混んでいます。朝一でやっと繋がりました。みなさん、人生苦労してはるやん・・・?
もし#9110が混んでいたら、管轄署の相談室に直接、助けを求めるのもいいかもしれません。例として 警視庁総合相談センター (03-3501-0110 )などがあります。
僕の場合は、相談員に通報に値すると言われ、ケースの受理と保管を管轄の警察署に申し出るように勧められました。
管轄の警察署
手軽度★☆☆☆☆
目的 相談 被害届の提出 など
住まいの管轄の警察署です。家に近い○○○警察署に連絡しました。今まで110番への通報に対し、敷居を高く感じていましたが、管轄の警察署で相談できると知り、為になりました。
ここで、#9110の助言に沿って申請しました。警察が本名や住所などと共に、実在の案件として記録を残しています。報告書には、具体的なポストやブログの内容もご記載くださいました。40分ものお時間を取った上、その後もURL追記のため、お電話をかけて下さり、真摯に対応頂いたように感じています🙏
弁護士に助けを求める
弁護士
手軽度★☆☆☆☆
満足度★★★★★
目的 法律相談
情報開示請求 損害賠償請求など
弁護士は法律の専門家です。
こちらのサイトで易しく説明されています。興味のある方はご覧ください。
僕は30分の法律相談の予約を取りました。対面ではなく電話相談を選び、仕事の休憩時間に話をしました。正直に申し上げて、電話を頂く直前までは不安がありました。
しかし、実際に終えてみると、朗らかな時間だったと感じています。僕の担当弁護士は優秀な方で、無駄なく答えを下さり、話はトントン拍子に進みました。また、不確かな要素への明言を避け、言葉を選ぶ姿に信頼が置けました。博識な方で、少しだけ趣味の談笑にもお付き合い頂きました(笑)
法律相談の最大の収穫、それは今後のビジョンの明確化です。カウンセリングを受けた感覚に近いかもしれません。スッキリしました。
法律相談の主な内容は、情報開示請求と損害賠償請求の流れ、条件や準備物、価格、期限の確認でした。さらに、自分の被害について質問し、以下の有益な知識を得ました。
弁護士への依頼というと、重苦しいイメージを抱きがちですが、最近はチャット形式やLINE対応などが増えました。昔よりも、身近な相談先になったと感じます。今後も必要に応じ、弁護士と相談しながら対応を進めて参ります。
発見! 安価で出来る法律相談
調べたところによると、法律相談の相場は 30分¥5500ほどの価格でした。無料相談を看板にした法律事務所もありますが、その先の依頼を前提とした場合がほとんどです。
しかし、気軽に相談できるスペースもあります。法律相談の窓口は誰にでも開かれていました。
まとめ
もし、誹謗中傷にあっても、助けてくれる場所はたくさんあります。さらに、目的に合わせた相談先を選べました。ここで、僕が実際にお力を借りた公的機関などをまとめます。
【投稿の削除申請をする】
・SNSのヘルプセンター
・誹謗中傷ホットライン
・違法有害情報相談センター
【相談をする】
・みんなの人権110番
・インターネット人権相談
・#9110
・警察署内の相談室
【通報する】
・インターネットホットラインセンター
・警察署
【法的措置を取る】
・弁護士(法律事務所)
他にも、日弁連の人権救済や警察のサイバー犯罪相談窓口など、差し伸べられた手は少なくありません。事務的な対応はありましたが、意地の悪い窓口はひとつもありませんでした。
被害に向き合うのは辛いですが、状況が伝わるように話をまとめ、冷静に話したことで、真摯にご対応頂いたように感じています。
さて、誹謗中傷案件の根本的な解決には、莫大な時間と資本、気力が必要です。生半可な気持ちでは取り組めません。しかし、名誉の回復や決着を目指したければ、誰であれ、その道を選べると分かりました。
実在の証拠があれば、当然ですが、与太話として否定されることは一切ありません。SNSと反し、社会で人が人に対して取るべき当たり前の接遇を受けられ、とても安心しました。今回の名誉の回復に向けた行動は、僕にとって、荒らされた常識を正常に戻すメンテナンスだったように思います。
最後に 被害に心を傷めておられる方へ
辛いお気持ち、すこしだけ分かります。
ここで相談員から頂いた言葉を広げます。
情報は2024年現在のものです。繰り返しになりますが、こちらは一般人の体験談です。
有事の際は専門機関を頼ってください。
みなさまが健全なSNS生活を送れますよう、心より願っております😊 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
補足 今回は、サジェスト検索を参考にした閲覧数の調整をしていません。(つまり、SEO記事作成の基本、ワード+「あ~ん、が~ぼ」で検索したワードを参考に見出しをつけていません)
なんやらかんやらで、編集箇所が出てくると思います。ご承知おきください。