間違っていても指摘しない
子どもと話していて、その中で間違いを発見したときってどうしますか?
我が家には7歳と3歳の男の子がいます。
夫婦の間で、子どもの間違いを指摘するかどうかの対応に違いがあったので面白いと思いました。
私はだいたいあまり間違いを指摘しないタイプ。
全く指摘しないわけではなく、重要なこと、しつけ、身だしなみ、命にかかわることなどに関しては、「それは違うよー」と訂正しますが、
たわいのない間違いの場合は、間違っていても指摘しません。
そのうち本人が気づくし、それも勉強だと思っているからです。
一方、夫はすぐに子供の間違いを指摘して訂正するタイプ。
この間も、私が指摘せず放っておいたことを、すぐに子どもに教えていました。
私があまり間違いを指摘しないのは、幼少期に親からあらゆることを指摘されていて、それがあまり心地よくなかったからです。
言ってくれてありがたいし、恥をかくまえに言ってくれることもあったので、悪いことばかりではありませんが、あまりにも「これは違う」「あれは違う」と指摘されてばかりだったのでとても嫌でした。
母親は、「間違う」ことへの嫌悪感が強かったのだと思いますが、それを受け継いで私も「間違ってはいけない」「間違うことは悪いことだ」というような思考が自然と芽生えていったように思います。
でも、親から間違いを指摘されるばかりより、他人に言ってもらうとまた違った感情でその指摘を受け止めることもできました。
また、自分で間違いに気づくこともあります。
親から指摘されてばかりだと、自分で気づく機会が減るということも感じていました。
そんな経緯があって、自分の子どもにはあまり間違いを指摘しないようになりました。
例えば、7歳の子はマーベルヒーローにハマっているのですが、ブラックパンサーというヒーローの本名を聞き間違えて覚えていました。
本当はティ・チャラなのですが、ギ・チャラと呼んでいました。
私は違うことに気づいていましたが、そのままにしていました。
夫がそのことに気づいたときに、夫に教えられて「ティ・チャラ」であるという事実を発見し、息子はそのことを私に教えてくれたので、私は「へぇー、そうなんだ!」と驚いて答えました。
あまり間違いを指摘しないで放っておく私の態度は、夫に比べると誠実でないかもしれない、と夫を見て思いました。
本当のことを知っているのに、教えないのは「うそつき」なのか、と。
もう少し、子どもが間違っているときはそのことを教えてみてもいいのかも。