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残すとか、残さないとか。

2月です。
ご近所の白木蓮のつぼみがだいぶ膨らんできました。
2月といえば、結婚して26周年、パートナーの誕生月が2月、そして、パートナーをなくして2年半になります。
だから、というわけでもないのですが、なんとなくこの辺りでいろいろなことに区切りをつけておきたいという気持ちがあります。
物理的な区切りだったり、精神的な区切りだったり、時間的な区切りだったり。

それらは、どれも「一人で生きていく」ためのひと区切りです。

これからの人生、子供たちが一人前になった後の人生を一人で生きていく、というのは、私の中ではもう確定事項です。確定と言うからには、この先変更になりません。変更する気はありません。
のんびりと、気楽に、お一人様生活をしていくつもりです。

幸い、お仕事のほうが週休二日から実質週休五日に激減したので(あと2ヶ月この状態になるのは完全に想定外ですが)、まずは物理的な区切りから手をつけていきましょう、というわけで何をするのかというと、なんのことはありません、要は片付けです。断捨離です。ついでに年末できなかった(やらなかった)大掃除もやっていきます。

我が家は、パートナーを筆頭に、家族全員が「捨てられない」性分の持ち主です。遺品整理の時は、部屋のあちこちに押し込められた大量のレジ袋に辟易しつつ、大切にとっておいたらしいパンフレット、チケットの半券、食玩、OSのバージョンが変わって遊べなくなったPCゲームのディスク、今となっては何に使うのかわからない様々なコード類、いるのかいらないのかわからない書類の処遇に頭を悩ませました。今もまだ悩ませ続けています。
どう考えてもいらないものはともかく、好きで集めていただろうものたちを「処分する」というのは、とても心苦しいことでした。

私自身の持ち物を見直してみても、もしかしたらまた読み返すかもしれないから、聴くかもしれないから、痩せたら着るから、あとで整理するから、などなど様々な言い訳をしつつ手をつけずに残してあるものが多々あります。
和室を半分に仕切った3畳ほどの自室が、そういうもので埋まってしまっているのが現状です。
全くもってパートナーのことをどうこう言える立場ではありません。
これを、いずれは子供たちが遺品整理として片付けることになるわけです。

子供たちには私と同じような思いをさせたくないし、手間をかけさせたくありません。
つまり今回の片付けは、区切りで、断捨離で、さらに自分自身の終活でもあるのです。

終わり良ければ全てよし、立つ鳥跡を濁さず。
となれば、何を残して何を残さないのか。わかりやすいところから手をつけていくことにします。

本、CD、衣類、紙類(実はこれが一番多い気がします)、使わない食器、靴、そして出先で気軽に買って増やしてしまったビニール傘。
これらを処分するだけで、我が家の収納部分は7~8割が空きスペースになってしまうかもしれません。

物を減らすということは、自分の周りに置いておく物、使う物、子供たちのために残すものを厳選する、ということでもあります。
出来るだけシンプルに、かつ使いやすいように物を整理する事は、あとどのくらい続くかわからない今後の生活のためにも必要な事だと思いました。

最終的に残すのは、思い出くらいでいいかな。
お金も、できれば。

そんな気持ちが強い今なら、我が家を支配するラスボス、捨てられない性分に勝てるかもしれません。
気が変わらないうちに、さくっとやっていきましょう。


大掃除も、忘れずに。



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