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【全文無料】ロストミライドンのすゝめ

こんにちは、初めまして!
ぶんぶんと申します。
ロストミライドンで勝った人です。

【自己紹介】
大学時代ポケモンサークルに入っており、ポケモンカードゲームもその中で始めました。
BWレギュレーションのレッドコレクション発売くらいからやっているので、大体10年くらい遊んでいるみたいです。

長くやっていても特に結果らしい結果も残せておらず、エンジョイ勢だぜ!なんて自虐もしていましたが、先日行われましたシティリーグS3にて優勝することができました。
32人規模の会場、参加者も23人しかいなかったのですが、ちゃんと嬉しいものですね。
使用したロストミライドンのデッキが、これまでにないタイプだったのもあって多少話題になっているので記事を書かせていただきます。

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この記事を読むにあたり、前提として知っていていただきたいことがあります。
このデッキは私が組んだものではありません。
埼玉県さいたま市与野にあるカードショップ【Card Forest】のHikafu店長が組んだデッキとなります。
よって採用枚数の項目について、どうしてそのカードを入れるに至ったかの思考プロセスが抜けており、実際使ってみての感想がほとんどとなります。ご了承ください。
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【この記事を読むのにおすすめの人】
①ミライドンで勝ちたい人
②アグロで対戦相手の顔面をひっぱたきたい人
③練習時間が確保できなくてもある程度の勝率を維持したい人

①について、私がそもそもこのデッキを使おうと思ったきっかけが『ミライドンex』で勝ちたい!ということでした。シティリーグ前週になっても納得できるデッキがなくて
【Card Forest】に遊びに行った際、Hikafu店長に「ミライドンで勝てるデッキなにかありませんか?」と言ったら教えてもらえたことがこのデッキとの出会いとなります。
ミライドンのピンク背景が好きなので飛びつきましたが、それまでいくらか考えていたものの、私個人ではミライドンを勝たせるところまで持っていけませんでした。
詳しいデッキの生い立ちはHikafu店長が書いてくれると信じています。

②はこの後詳しく解説していく予定です。

③は、そもそも私がポケカをやる時間をあまりとれていなかったことに起因します。デッキレシピを聞いた日も、時間がなくて買い物だけして現物1回もプレイせず帰ってしまったんですよね・・・。
次の週の日曜日にはシティリーグだったので、ろくに対戦時間の確保もできず、カードを揃えて平日夜に一人回ししてました。20回くらい。
土曜日にジムバトルで3戦対人でプレイしましたが、次の日にはもう本番!だったので、実際回した時間はそこまで多くなかったと思います。
そんななかでも勝ち切れる、というのはなかなかない強みだと思うので、忙しい社会人必見!な内容となります。

【環境把握】
まず、私はポケモンカードゲームを相手の場に適切に840ダメージ(VSTAR-VSTAR-VSTAR)を載せることができれば勝利することができるものと捉えています。
もちろん840ダメージは1番損な載せ方で、それを660ダメージ(V-V-V)にしたり、630(非V-V-VMAX)にしたりというところはプレイヤーの腕の見せ所ですが、
ゲームが長くなるにしたがって要求される最終的なダメージ量は増えていくと思っています。
またその解決策として、“早い”デッキが有効であると強く考えていますので、大抵のレギュレーションで早いデッキを好んで使っています。(ロストマーチ、鋼フュージョン等)

環境全般については、SM初期ぐらいからずっと、かつてないほどの高速環境が続いていると考えています。
基本的に2-2-2でサイドを取っていくゲームは、先行4ターン目~6ターン目、後攻3ターン目~6ターン目には決着がついてしまいます。
そのような環境では、サポートやワザを使うことができない先行2ターン目、後攻1ターン目は致命的で、そのまま相手に寄り切られる試合がほとんどです。
結果私は、最近のポケモンカードゲームは「初手で事故ることができず」「3ターン目以降は先行/後攻どちらであっても終盤戦」であると思ってます。

その捉え方で現在の主流デッキをデッキパワーで並べてみると、下記のようになります。(Tier表という言い方は使用率の要素が含まれますので避けます)
S:ミュウVMAX、ロストバレット、一撃ルギア
A:ロストギラティナ、ロストミライドン
B:その他

同列は左から順に強いかな、と思っています。個人的にロストデッキはバレットのほうが好きです。ギラティナで2枚持っていかれるのが嫌いなので。あとエネの色が好きじゃない。
と書いてたら私より何倍も実績を残している後輩がロストギラティナ優勝してるので何も言えなくなりました・・・。上手い人はちゃんとうまいです。

またプレイヤー全体の使用デッキの傾向について、私のシティリーグが行われた週で言うと『ドラピオンV』の採用率の高さからミュウVMAXデッキの使用者が減り、
その分デッキの強い時間(バリュー)を中盤に持ってくるミッドレンジや、後半にもってくるコントロールが増えたというイメージです。
ロストミライドンが結果を残すことができたのはこの環境に刺さったからだと思います。

【デッキ解説】
ロストミライドンは、バリューを前半に集めたうえで息切れしにくくしたアグロデッキです。
キーカードは言うまでもなく『ミライドンex』。このカードは現環境、序盤最強の場持ち性能を持ちます。
実は先行2ターン目、後攻1ターン目に『ミライドンex』をきぜつさせることができるカードは『メロエッタ』『ミュウVMAX』『ミライドンex』『ルギアVSTAR』しか存在しません。
このうち『ミライドンex』を除く3枚は『ボスの指令』以外のサポートを使用しなければならないため、『ミライドンex』を狙ってきぜつさせることはとても困難です。
またそもそも、こちらが先に攻撃できるターンにしかベンチに置かないので、先に2枚とられてゲームのテンポをとられてしまう、という展開はとても少なくなります(スタートした場合を除く)。
『こだわりハチマキ』の対象外であるHP220のポケモンは序盤戦で圧倒的に場持ちがよく、この強みを理解した上で押し付けることが基本の戦い方となります。

デッキの使い方としては、
・序盤戦を『ミライドンex』か『ウッウ』で制してテンポをとる
・中盤は攻撃しながら『はなえらび』『アクロマの実験』『トレッキングシューズ』『ポケストップ』で山札をできる限り薄くする
・終盤『ともだちてちょう』『エネルギーリサイクル』『エレキジェネレーター』『エレキダイナモ』を駆使してなんやかんや〆る

こんな感じです。ロストギミックの安定感と『エレキジェネレーター』の爆発力で結構なんとかなります。
ポケストップは毎ターン打ってください。山札が3枚以下になると『エネルギーリサイクル』→『エレキジェネレーター』が必ず2枚ヒットするようになるので、そこ目指して引き切りましょう。

【採用カード】
・キュワワー 4
スタート用。『はなえらび』は使える時は積極的に使っていきます。

・ウッウ 2
このデッキでワザを使って攻撃していくカードは6枚しかないのでロストしないように気をつけましょう。
主に小物対策の採用だったのですが、シティリーグ本番では見事な見せポケに。多分サイドを1枚もとっていない。
先に110先に乗せておく強さは皆さんご存じと思ういます。VMAX相手に110+220=330というのは常に意識しておきましょう。

・ミライドンex 3
上述のとおり場持ちのいい雷220打点持ちのポケモン。
当然ですがタンデムユニットも序盤にデッキからポケモンを減らすことができたり、終盤山札をチェックしたりするのに使えて便利です(まあここは覚えろという話ですが)。
ポケモンカードゲームで一番弱いのはデッキに眠ったままのポケモンだと思うので、それをなくすことができるのはいいですね。

・メリープ 2
・モココ 2
メリープのHPは60にしました。逃げエネ1はえらい。サイド落ち確認では優先し、キュワワーやかがやくゲッコウガに逃げエネを張っておくのは余裕があったらやっていきましょう。
シティリーグ中、3回メリープを『げっこうしゅりけん』で2枚どりされたので進化して満足するんじゃなくてちゃんと『エレキダイナモ』まで使ったほうがいいです。
実際最終戦は1枚ダイナモしておいたおかげで『ライチュウV』で『はくばバドレックスVMAX』を倒せました。

・ライチュウV 1
VMAXをワンパンできる唯一の希望。
エネルギー効率がいいので、使う試合が結構多いのは意識しましょう。2エネで後ろのエネ参照できるのは強い。

・かがやくゲッコウガ 1
ミライドンのお友達。モココとも仲がいい。
『げっこうしゅりけん』と『ロストマイン』で1撃ではではきぜつしないので『ダイナミックスパーク』用のエネルギーはこのポケモンに貼っておくといいです。

・レベルボール 4
・ネストボール 4
・ハイパーボール 2
特に多い、足りないとは思いませんでした。
詳しくはデッキを組んだ人にききにいきましょう!

・ポケモン入れ替え 2
・いれかえカート 2
本番ではいい塩梅に引けました。序盤はもちろん、ワザを使った『ミライドンex』が何かの間違いで気絶しなかった場合等使いどころが多いので残りの枚数は常にチェックしておきましょう。
『あなぬけのひも』のほうが強い場面が全体通して2回ありましたが、たらればだと思うので好みでいいと思います。

・トレッキングシューズ 4
デッキが56枚になるカード。まさしくアグロデッキのお供ですね。いつも4枚入れてる気がする。

・エレキジェネレーター 4
雷タイプのデッキを組むなら4枚以外はないです。
このデッキでは最終版の〆で『ライチュウV』『ミライドンex』に使う可能性があることを認識しておきましょう。
2枚ほど残せたらいいですね。あとロストはできるだけしたくないですが、優先度が低いタイミングは存在するので、判断を誤らないようにしたいです。

・ともだちてちょう 1
学園祭プロモいいでしょ!
2018年の学祭で後輩たちの学年で配ったものなんですよね。公式さん、今年もやらないかなあ・・・。
例年だと多くの大学で秋に学園祭があり、ポケカの対戦ブースも設けられることが多いので、皆さん是非遊びに来てください!
ポケモン好きなサークル員が待っています。特に、明治大学ポケモン研究会並びに明大祭をよろしくお願いいたします!
このデッキではそうですね。できるだけロストしないようにしましょう。

・エネルギーリサイクル 1
前述のとおり山が薄くなってきて使うのがベストですが、その前にリーサル持っていけそうな場合は使ってしまっていいです。
『ともだちてちょう』『クララ』にも言えますが、このカードをロストする際はこれがなくても勝ち切れると確信したときだけにしましょう。

・ポケストップ 3
毎ターン回しましょう。

・アクロマの実験 4
ロストゾーンは4枚でいいんですけど山札薄くするためにいっぱい打つことになるカードです。

・ボスの指令 2
サイド落ち確認では優先してみておきましょう。

・クララ 1
ウッウを2枚戻すことで1-2-1-1-1を押し付けることもできます。上振れがすごいですが、ロストバレットにはそのくらいやらないと厳しいです。

・基本雷エネルギー11
このデッキ唯一の後悔、というか煮え切らないポイント。
ミライドンに似合うエネルギーはなにか、ずっと考え続けていますが、本当に難しいです。ホロンの爆発感、アクマグの内に秘めた力強さ、渦エネの動きのある感じ。
今回はホイール代わりと、爬虫類系の首の部分をイメージして渦エネにしましたが、正直渦エネは大抵のデッキに似合ってしまうので、もっと考えて決めるべきだったかもしれません。
発色がはっきりしすぎているのもなにか違う気がする・・・。ミライドンと一緒に冒険していた身としては、アクマグを推したかったかなあ。
手元に枚数がなく、お財布へのダメージもえぐいことから甘えてしまいました。こだわりぬくべきでしたね。
採用枚数などについては特に文句がないので製作した人に確認しに行きましょう!『エレキジェネレーター』は1枚は当たるイメージです。

【デッキ相性】
〈有利〉
ロストギラティナ、ミライドンレジエレキ

〈五分五分〉
ミュウVMAX

〈不利〉
ロストバレット、一撃ルギア

ミラーで負けない覚悟がある場合、ミュウVMAXやロストバレットを使ったほうが勝てるとは思います。
あまり疲れずに連戦していきたい場合はロストミライドンもどうぞ。

【当日の記録】
≪予選≫
1戦目 vsミライドンレジエレキクレッフィ 〇
最近流行の『クレッフィ』入り。このデッキを使っての対人戦4回目でした。
実はこのデッキは『クレッフィ』がいると『ウッウ』が機能停止するので『ミライドンex』で倒しに行かなければなりません。
試合では『エレキジェネレーター』が先2で当たって倒せたはず。
中盤はミライドンがミライドンを倒しあうゲームのどこかで見た展開。
終盤『レジエレキVMAX』を育てられるとつらかったですが、その展開にはならず最後は置物『ミライドンex』を倒して勝利。

2戦目 vsロストギラティナ 〇
互いに1マリガンだったのですが、こちらの7枚が『エレキジェネレーター』2枚『基本雷エネルギー』2枚『ボスの指令』1枚『ボール系』2枚とかだったので『キュワワー』スタートには面食らったと思います。
もうばれてるしいいかーと思い先1から『ミライドンex』を展開しましたが、これは早かったですね。相手が『ギラティナV』を出してくれなくなったかもしれないので。
今回は相手の回りがよくなく、毎ターン1枚ずつ『ギラティナV』をだしてきてくれたので3匹きぜつさせて勝利。

3戦目 vsはくばパルキア ×
このデッキ最大の弱点であるVMAXポケモンを2匹倒しきるには上振れなければならないという制約に負けた試合でした。
普通に下振れて負け。後々当たること考えて『ライチュウV』をみせなかったことだけが救いか。

4戦目 vsグレンアルマバレット 〇
お相手下振れていたものの、めっちゃ面白いデッキでした。ロストバレットに対しての勝ち筋の作り方が素晴らしかったです。
こちらの回りのほうが強かったので勝利。おもちゃ箱デッキは今後組んでいきたいですね。

予選は3-1で6位通過でした。

≪決勝トーナメント≫
5戦目 vsアルセウスギラティナ 〇
後1ターン目初手の『はなえらび』で『エレキジェネレーター』『アクロマの実験』を選ぶ地獄。長考すみませんでした。
『アクロマの実験』を選ぶも結果前の『アルセウスV』はきぜつできず・・・。『エレキジェネレーター』だと止まってたのでしょうがないのですが・・・。
先2のお相手の『ジャッジマン』でお相手自身が厳しくなってしまったようで勝利。『ジャッジマン』うたれることまでは想定していたので先1やりきるべきだったなと反省。

6戦目 vsいちげきルギア 〇
この日がお誕生日だったとのこと。おめでとうございます!
弱点つけるのに『ルギアVSTAR』には有利が取れないという・・・。しかも『ウッウ』で倒せない闘ポケモン。無理・・・。
ただしこの試合に関しては相手サイドのラスト2枚がエネルギーというサイド落ちに助けられ、前に出したポケモンを逃がすことができずにテンポもらって勝利。運勝ち!

7戦目 vsはくばパルキア 〇
予選3戦目の人。やっぱり当たりますよね・・・。ほぼ先ほどのマッチの再現で進んでいくも、お相手の『ジャッジマン』が下振れたおかげで1ターンもらうことができ今度は準備が間に合いました。
最後は山札に2枚/約10枚残った基本雷エネルギーをエレキジェネレーターでぶち抜いて無傷の『はくばバドレックスVMAX』を360ダメージで気絶させて勝利!流石に震えました。

ということで、このデッキを使い始めて10戦目でシティリーグ優勝できました。いいデッキだ。
辛い対面をほとんど踏んでいない点やそもそも当日事故っていない点など運に助けられた部分もありましたが、十分面白いデッキだと思います。
環境にアグロデッキがいなさすぎるのでそこに一石を投じる意味でも使ってみてもらえたら嬉しいです。

この記事については所謂投げゼニ制とさせて頂きます。
購入いただけた場合、私の手元のホロンアクマグエネルギーが増えたり、【Card Forest】さんに還元されると思います。

最後になりますが、いつも強くて面白いデッキ案を下さるHikafuさん、ありがとうございます。
これからも【Card Forest】へちょくちょく遊びに行かせていただきます。

ここまで読んでいただいた皆さん、誠にありがとうございました。
ポケカ強くなりたければ【Card Forest】へいってちゃんと買い物して店長と話しましょう!(ダイレクトマーケティング)

以上です。ありがとうございました。

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