見出し画像

【セルフケアmemo】乳がん検診

乳がん検診に行ってきた。といっても検診センターではなく、年に一回、総合病院の乳腺外科を直接受診する。今回も異常無しだ。

空気は冷たいけれど気持ちのいい朝で、病院まで20分程歩き、予約の30分前に受付し、マンモグラフィーを撮影して、1番に診察室に呼んで頂いた。ここまではいい感じだ。

マンモグラフィーの画像を私に見せながら医師が言った。
「何にも無いんですけどね〜〜ほら」持て余したような嫌な言い方だ。どうして検診で要精密検査となるのかと言っているのだ。何も無くていいのだ。ただ「異常無しです」とひとこと言ってくれれば「ありがとうございました」と診察室を出ることができるのに。1分で済むのに。

この医師の言いようには慣れたつもりだったけど、この朝はどういう訳か我慢できなかった。「このような診察はもうやめたいと思います。この検査は私に必要ですか?」
医師はPCのモニターに向かって、キーボードを操作しながら「1年か2年に一度は必要です」と言った。そして「じゃあ後は検診で」と続けて終了した。

人間ドックで乳がん検診をオプションで選択しても、必ず「異常陰影」「要精密検査」の通知が送られてくる。私は乳腺が濃い(?)のでマンモグラフィーで撮影した画像がほぼ白くなる。これを異常としているようだ。通知を受け取ると人間ドックを受診した検診センターの系列の総合病院の乳腺外科を予約して受診することになる。どこでも好きな所に行けばいいのだけれど、地方で乳腺外科を受診しようとするとあまり選択肢はないし、職場に近くて午後から出勤できるので、この病院一択だ。
乳腺外科を受診すると、マンモグラフィーを改めてもう一度撮影する。そして診察の医師に「異常ないです」と言われる。
これを何年か繰り返して、医師が「直接こちらに来たらどうですか」と言った。それからは乳腺外科を直接受診し、診察の後で看護師から12ヶ月後の予約票を渡されて「受診する月の3ヶ月前から予約できます」と言われて終了、というのを繰り返してきた。

閉経して3年程して、いつも異常が無いので(無いのが良いのだ)、検診に戻した。外科の待合室で病いを得て深刻な方々の中で受診を待つのが居た堪れないのだ。医師もそれでいいと言った。そしたらやっぱり異常陰影で要精密検査の通知が来た。乳腺外科の予約の電話をしたら、電話口に出た看護師が私のカルテを見て「また来たらフォローする」って書いてあると言った。あっけなく外来受診に舞い戻り、やがてコロナ禍を経て今に至る。

20年程前、初めて乳がん検診でマンモグラフィーを撮影した時は、まだ医師の触診がセットだった。その時の医師が触診をしながら私に呪いをかけた。
行政はマンモグラフィーは2年に1度を推奨しているけれど、これは財政の事情です。乳房を全摘出するか部分切除で済むかは腫瘍のサイズで決まります。2年の内に3cm以上になったら全摘出ですよ。よく考えて検診してね。
別によく考えなくても、しこりが1cmを超えるサイズになれば、セルフチェックで気付けるのだ。でもその頃の私は、新聞の書評欄で紹介されていた乳がんの闘病記を読んで、乳がん検診は毎年受けなければと思うようになっていた。乳房が痛むので病院を受診したけれど、診察した医師から「乳がんは痛くない」と言われ、様子見しているうちに手遅れになった人の闘病記だった。その本は人に譲ったのでもう手元に無い。

がんが老化現象だとすれば、本当に検診が必要なのはこれからでしょう。最近の乳がん検診はどうなってるのかと思い、noteの記事を検索してみた。

この記事を読んで、今更ながら自分の不手際に気付いた。検診センターで異常だと判断された、その画像を持たずに乳腺外科を受診していたのだ。乳腺外科で改めて撮影するにしても、先に撮影した画像と比較する必要がありそうだ。
とりあえず次は2年後にしようと思う。

人間ドックについては、過去の記事で書いた。

この記事の中で参考にした本と、最近はこの本も参考にして、自分と医療のかかわり方について考えようと思っている。


いいなと思ったら応援しよう!