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何度も訪れたくなる町 阿久根

不思議なご縁に恵まれて、阿久根という場所を訪れたのは
2024年6月。

今年6月に東京から鹿児島に引っ越してくる際に
免許失効しているのに気づき、鹿児島で免許合宿を探すことに。

たまたま辿りついた「阿久根」という場所は
とても自然が豊かで、人が温かい。

この地に魅了されて、もう一度阿久根に訪れたい!と思い
今回ワーケーションに参加させていただきました。

■スケジュール


1日目:竹細工づくり
2日目:三笠きのこ
3日目:阿久根案内(うみまちテーブル 木原里奈さん)
4日目:フリー
5日目:竹細工づくり
6日目:三笠きのこ
7日目:三笠きのこ
8日目:自由観光・振り返り


今回のスケジュールは、上記の通りです。
(*私用で、中1日を調整いただきました)

宿泊施設は、

🪸塩屋ホステル
お部屋がとてもお洒落で、至る所にアートも飾ってある。自分で調理ができるキッチンがあり、近隣に様々な食材(お味噌・お醤油・野菜等)があるので、好きな食材を購入して作るのも楽しみ。様々なお客様が泊まっているので、共有スペースで交流ができる楽しさも。ありがたいことにお洗濯が無料で利用できる。お洒落なカフェも隣接で、優しさに溢れた素敵なご夫婦が運営されている。

🐟イワシビル
朝食が楽しみでたまらない、贅沢ないわしの丸焼きを堪能できる。
染み渡るお味噌汁とごはん、お魚、フルーツと栄養バランスもばっちり。
お部屋は隠れ家のようになっており、共用スペースには本もたくさん置いてある。本は、人生の旅のヒントをくれるものも。
ここのたい焼きが普通の思っていた、たいやきと違っていて
中はもっちり、外はさっくり軽くてとてもおいしい。

■竹細工づくり

丁寧な暮らしに憧れて
最近は、昔の暮らしの知恵に興味があり
梅干を干したり、果物やハーブを干したりする「ざる」を造る体験ができる
ということで今回お伺いさせていただくことに。

教えてくださった猿楽さんは
ついこの間、日本1周をしてきたばかりだそう。
数か月前に、私も東京から鹿児島に引っ越してくる途中を
車で旅しながら来たので
興味深々で、色々とお話を聞かせていただきました。

ざる造りは、結構辛抱強く丁寧に
黙々と細かい作業を続ける。

だけれども、猿楽さんの話がおもしろすぎて
全然作業が進まない!笑

普段は、早くても2日で1個完成できるような品物だそうなので
とても2日間では学びきれない技術でした。

静かに黙々と集中して進める作業ですが
作業場は、涼しい風、鳥の声、虫の音が聞こえ
とても心地よい環境の中で、作業に集中することが出来ます。

たった1つを作るのに、かかる時間はとても長く
丁寧に編んで、端を結んで
それでも販売される時には安く買われてしまう現実。

猿楽さんは、色々とご自身で探求もされていて
どこに販売すれば、より価値を上げて引き受けてくれるか
どんな形にすれば、より価値を上げられるかを
旅に出てヒントを得ているようでした。

時間が空いたら、お茶の時間をとってくださったり
地元の人しか知らないような海に連れて行ってくれ
年代を超えた友人のように接してくれて
とても貴重な体験になりました。

最後の日に、昔に作られた籠も見せてもらったのですが
昔の造りは、全て自然の恵みから出来ていて
何年経ってもほとんど壊れない
色などの風合いはより濃く、味わいが出てくる。

何世代にも渡って使用できるもの
使い終わっても自然に還るもの
大切に使い、循環していく資源のものを
私達の暮らしの中に取り入れていきたいと思いました。

竹ザルを編む猿楽さん

■三笠きのこ

原木しいたけや養蜂に興味があり
見させていただけるということで
今回お世話になった三笠きのこの松崎さん

ここでは、できるだけ自然とこの地域に循環することを意識して
栽培がされています。

松崎さんは、元々大学できのこの培養研究をされていたようで
きのこのできる菌の培養も実施していました。

研究者のように、温度管理や培養等、
色々と試行錯誤し辿り着いたきのこは
しゃきしゃきとした触感と味わい深い風味を感じられます。

1株のえのきができるまでに
およそ50日間という月日がかかり
その間丁寧に温度管理やその時の気候風土に合わせて
微妙の調節をし、育てています。

こちらもこれだけの手間暇をかけて、
スーパーで売られているのは約100円という破格のお値段。

私もつい安いからと手に取っていたえのきが
これほどの手間暇をかけて育てられていることに
驚きました。

1日目に、何をするかの打ち合わせをし
その場で最終日にマルシェで販売をすることが決定。

決めるスピードの速さにびっくり。
告知も宣伝もしていないが果たして当日人は来るのかと不安になりながらも
元々販売を仕事としていた私はわくわく。

2日目に、マルシェ用の乾燥きのこをパック詰めさせていただき
えのきの出来るまで、菌の培養途中、原木しいたけ、養蜂を見させていただきました。

3日目は、いよいよマルシェの日。
元々高校の部活の後輩のお店の前で何かやろうと
ずっとお話をしていたそうで
松木精肉店さんの前で販売をさせていただきました。

販売開始してからは、人通りも少なく
本当に売れるのだろうか。。
と心配になりましたが
松崎さんから教わったのは「待つ」売り方。

すると、みるみるお客さんが来て
購入してくださったり、たくさんの差し入れを持ってきてくださったりと
あっという間に商品も完売してしまいました。
(生のえのきの販売は追加で持ってきました。)

この「待つ」売り方が成功したのは
普段、松崎さんのお人柄や三笠きのこの商品に魅せられて
来てくださったお客さんばかり。

松崎さんの地域や人を想う気持ちが
お金という資本経済とは違う形の循環でまわっていました。

ここの松木精肉店さんも
「とても良いやつなんだよ」と松崎さんが言うだけあって
わざわざ熊本から毎回購入に来ているんだよと言ったお客さんや
皆さん車でわざわざ購入に来ている人ばかり。

大量生産大量消費が一回りしたこれからの経済は
作り手の人の魅力と、自然や人を想う気持ちから出来た
こだわりの商品がより求められる時代なのかもしれません。

■うみまちテーブル木原さんのアテンド

1日阿久根をアテンドしてくださったのは
うみまちテーブルの木原さん

何故かどんぴしゃに私の「好き」が詰まっていて
終始ときめきっぱなしの1日でした。

1箇所目は「より処 ’’きてん''」
ゆかりさんをお伺いしました。

阿久根の人口が減っている危機感をもっていたご夫婦
何かしなければと思っていた時に
地域おこし協力隊からの元タバコ屋のリノベーション計画の話が来た。

その時がきっとゆかりさんにとってのタイミングだったと言う
流されるように地域の人の拠り所となる場を創ることになった。

一棟貸しの宿や、もやい市(マルシェのようなもの)、場所貸しなどを
している。

私が色々と人生に迷って焦っていると
「うんうんわかるよ、それぞれのタイミングがあるからね」
などと声かけをしてくれて
この優しい笑顔と温かい雰囲気に誘われてみんな来てしまうのだろう。

2箇所目は、「まわりさんち」

ワーケーション初日の夜に
ちょうど「雨の日食堂」を実施していたまわりさん

私が好きそうな食のイベントをやっていると
地域おこし協力隊の方に紹介していただき
更に他のオンラインスクールでも繋がっていて紹介いただいていた

「食」と「デザイン」
これが私の今年のキーワードで
デザインには、元々あった形を新たに別な形で伝えたり
受け取り手の受け取りやすいような形に変えたりと
すごい力を秘めている
iphoneやaoyama flower market等
様々なイノベーションを起こしたのはデザインの力だ

まわりさんの作る食は
人を想う優しい気持ちと研究者のようなこだわりが詰まっており
デザインもとても素敵で
それは、まるで高貴な芸術作品のよう

素材を丁寧に生かしながら
一緒に作り食べるという体験をさせてもらいました

素材の扱い方が本当に勉強になる

まわり/菜食菓子店ローズマリー on Instagram: "【雨の日食堂の夏メニュー、ふたたび】 阿久根市に住む三人で、夏の夜に間借り食堂を開きます。 しっとりと中華風定食はいかがですか? 6/21夏至の夜が好評でしたので、7・8月にもう一度同じメニューで開催することにしました! 秋分からは和喫茶の予定ですので、中華風定食はこれでおしまい。 よかったら食べにいらしてください。 ————————— ・うみまちテーブル @_kiharaya_ ・餃子のはま田 @gyoza___no___hamada ・菜食菓子ローズマリー @mawari_rosemary ✴︎日時 7/21(日) 二部制・予約制 ①18:00~19:30 ②20:00~21:30 ✴︎場所 港町珈琲焙煎所をお借りして。 (阿久根市琴平町148) @porttown_coffee_roasters ✴︎メニューと料金 夏の中華風定食 ¥3,500 (現金をご用意ください) ⚫︎自家製ドリンク(赤紫蘇ジュースまたはクラフトコーラ) ⚫︎前菜3種(玉子の味噌漬け、季節野菜の揚げ浸し、さつま赤鶏の蒸し煮 胡麻ダレ) ⚫︎水餃子(2種類) ⚫︎中華粥 ⚫︎豆花とジャスミンティー ————————— ✴︎ご予約の方法 うみまちテーブル @_kiharaya_ または 菜食菓子店ローズマリー @mawari_rosemary いずれかへDMをください。 ・お名前 ・人数 ・ご希望の時間帯(①18:00~19:30または②20:00~21:30) 各回先着8名とさせていただきます。 #阿久根 #阿久根ディナー #うみまちテーブル #餃子のはま田 #手づくり餃子 #菜食菓子店ローズマリー #鹿児島豆花" 103 likes, 2 comments - mawari_rosemary on June 28, 2024: "【雨 www.instagram.com

3箇所目は、「うとさんち」

畑でかじったとうもろこしに感動し
この感動をもっと伝えたいと
ご自身達が「楽しみながら農業を続けていくには?」
と問いを立て、現在の販売方法に至っている。

奥さんの風香さんは
とても発信力があり、商品の売り方や魅力を
自身の感動体験を交えながら伝えている。

ご夫婦のそれぞれの得意分野で役割分担が明確にされており
エネルギーを感じる明るさについつい話を聞き入ってしまった。

さつまいもをいただき、
塩で茹でただけなのだがとても甘くおいしかった。

常に悩みながらも進化をし続ける
ご夫婦の取り組みに今後もわくわくが止まらない。

おまけ

それ以外にも

シーカヤックで湧き水の出る場所に連れてってもらい
帰りには焼けるような夕陽が見れた

ともまちコーヒーは
ほとんど人が通らない場所に
車がいつも満車
集まった人通しで知らない人とも会話が始まる

夕飯を食べたあまみは
温かな家族3人が経営されている
町の人の和み場
おいしいごはんを食べながら
ここも地域の知らない人通しの会話が始まる

港町珈琲焙煎所では
様々なイベントをやっていたり
美味しいコーヒーやケーキで
洗練された空間でほっこりできる

産直まるじゅでは
地元の野菜や手作りのお弁当などが並ぶ
ヨモギ餅と煮物を購入しお昼ご飯に

阿久根駅は最後に色々なお土産を見てまわれるし
カフェもあり、地域の様々なイベント情報もここで収集できる
中はゆったりと落ち着けるスペースがあり
本を読んで何度かゆっくりと読む時間をとることができた

さいごに

地域おこし協力隊の方の移住率約9割と
阿久根は自然が豊かで人が温かく
おもしろい人が集まっている心惹かれる場所

駅の隣にある事務所まちの灯台阿久根では
様々なイベントや仕事をこなしながら
ご自身で事業をやられている人も多い

今回のワーケーションは、色々と温かな気遣いをいただき
より魅力を発見し、阿久根が益々好きな場所に

「おかえり」と言ってくれる地元の人がいるのも
嬉しい

阿久根で出逢った人が空き家紹介するよ!
といって1か月家賃3万円を提示してくれた。

うーむ、これは友人とかと共同で借りて
お互い好きな時に滞在し管理をし
ひいては友人と旅行気分で一緒に滞在することもできるなぁ。。
私の両親や兄弟、友達も呼べるなとも思ったり。

行きたいイベントが多すぎて、2~3週に1度行っています笑

たくさんありがとうございました!


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