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早春キャンプ【和歌山・天野の里】
3月4日、紀州かつらぎ熱中小学校第一期最後の日、授業をおこなってくださった(株)スノーピーク代表取締役会長兼社長執行役員 山井太(とおる)先生、そして熱中小学校代表理事 堀田一芙先生もご一緒に、校舎「ゆずり葉」のグラウンドにてキャンプを楽しみました。
広い広い天野の里の夜空に、まるでお祭りのように電球が連なり、あちらこちらのテーブルには橙色のランタンの灯が。
バーベキューの炉には熾火が燃え、早春の夜気をほのかに温めています。
グラウンドの端に張られた大小さまざまなテントは一群れのシルエットとなり、闇に沈んでいました。
アウトドア部と山喰部(ジビエ)が中心になって用意してくださった、一夜限りの華やかな時間と空間。
以下はライター部によるその夜のレポートです。
それぞれの感性でのキャンプ時間、お楽しみください。
焚き火は見つめるもの
20時からの予定でしたが、少し遅れて焚き火が始まリました。
8ケ所のテーブルに囲まれた中央で、思っていたより小さな焚き火でした。でも、よく乾いた薪で、赤い炎が燃え上がりました。
春先の寒い日で夜も深くなって、さらに冷えてきましたので、すぐに人の輪が出来ました。
風が強く炎は、右に左に速い動きでしたが、暖かくなってきました。体も心もほぐしてくれます。
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アウトドアを愛する人達に、焚き火についてうかがいますと、
楽しい 好きです イイね と答えが返ってきました。
そして、言葉におさまりきらない 何かがあるようです!
私自身は、早春の焚き火は見つめるものだ と感じました。
次は風のない時の、
やさしい焚き火を見たいですね!
(ライター部 大崎美恵子)
焚き火の前では……
夕暮れのひととき焚き火をして過ごす、なんと贅沢な時間でしょう……。
まだまだ寒さが残る天野の里でしたが、暗闇にゆらめく炎を見ているとリラックスし、誰もが優しい表情になっているように思いました。
炎のオレンジ色は集まった人たちの心まで暖かくする力があるのでは、とも感じました。
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「焚き火はずっと見ていられる……何もせず、何も語らずがいいんよ」
と、言った方がいました。きっと自分に問いかけるような気持ちで火を見つめ、次第に悩みもリセットされてゆくのでしょう。
普段は出来ないような話も焚き火の前では自然と口に出てしまい、さらにお酒のおかげで気分上々。いつもよりもっと自然体でいる方々も……。
みなさん焚き火で癒され、何時間でも其所に居たい気持ちであるようでした。
(ライター部 池田亜矢子)
料理は人柄をあらわす
授業が終わり、ランプがともる「ゆずり葉」のグラウンドに……
これから始まるキャンプごはんへの期待が高まります。
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楽しみにしていた、キャンプごはんです!
アウトドア部の方々を中心に、ご用意していただいたのは、
「うわぁ〜」「美味しそう」と、歓声があがるものばかりでした。
それぞれのテーブルで、好きなドリンクを持って
乾杯!
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ナッツとベリーのクリームチーズや
アボカドのわさび和え、カプレーゼ
それに、
差し入れのドライフルーツとナッツのクリームチーズを
クラッカーでいただきます。
フルーツの香りと、天野の蜂蜜の香りが
クリームチーズに良くあってとまらない美味しさでした。
おつまみには、スパイシーなカレー枝豆。
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そして、紀州かつらぎ熱中特製ベーグルバーガー。
地元のベーグル屋さんの香ばしいベーグルに
めつげらいさかもとさんのフライッシュケーゼと
地元農園さんのお野菜を使ったバーガーは、
一度食べたら忘れられないお味でした。
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BBQでは、ジビエやかつらぎ町産豚のスペアリブ
きのこのアヒージョや、ホイル焼き。
まだ3月初旬、火をおこしてるとはいえ
天野の夜は冷えました。
そこに、ジビエソーセージと地元農園さんのお野菜の、
あったかぁいポトフ。
冷えた身体に、ぬくもりが広がっていきます。
温めて配っていただいた2種類のベーグルもほかほかで、
お腹いっぱい〜と言いながらも
ペロリといただきました。
熱々のはちみつジンジャーや、
ハンドドリップの珈琲も用意していただいて、
お酒がダメな私でも
楽しめました。
皆さんと、色々なお話をしながら
地元産の食材をふんだんに使った食事は
心と身体にやさしさが
染み渡っていく感じがしました。
「料理は人柄を現す」と言いますが、
まさにそれを感じたキャンプごはんでした。
家に帰ってから、お土産に購入したベーグルと
以前いただいた天野の蜂蜜で
キャンプごはんを再現して、余韻に浸っておりました。
ご準備いただきました皆さま、
本当にありがとうございました。
ごちそうさまでした。
(ライター部 貞廣清美)
もの思うキャンプの夜
昨年の秋、かつらぎ熱中小学校生徒募集中の文字をSNSで見つけた瞬間、これ面白そう、と直感しました。私にはこれと言った特技は無いけど、熱中小学校に行ったら何かあるかも?って思い、応募しました。
6回の授業を受けてゆくにつれ、どんどん楽しさが増し、有名で偉大な業績のある先生方や地元の企業家、町の首長のお話を伺って夢を描くことが出来、ワクワクして聞き入っていました。
色んな人のお話を聴くこと、知らない世界を聞くことの楽しさに気付いた半年間でした。
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そして部活。当初の部活説明を聞いて、ライター部に入りたいって、また直感的に決めました。直感は当たっていました。初対面の皆さんとお会いして、少しずつお話し出来て、今回のキャンプでのゆずり葉の夜は修学旅行気分で、遅い時間までおしゃべりで盛り上がりました。
私が探していたものは、「人との関わりの中で心が豊かになること」だったのだと、しっかり確信できたキャンプの夜でした。
(ライター部 森田真智子)
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それぞれのキャンプレポート、いかがでしたでしょうか?
同じ日、同じ時間を過ごしても、感じることは人それぞれ。
日々にまぎれていつかは消えてしまう、その時かぎりの思いを記事として残せることが、ライター部の醍醐味だと思います。
「紀州かつらぎ熱中小学校」第一期はこのキャンプにて無事終了です。
4月から新たに第二期が始まります。また新しい出来事、新しい人との出会いを良い記事として残せますように……。
(ライター部 大北美年)