
お初にお目にかかります。
お初にお目にかかります。
京都市で自由研究教室oranjeという、小中学生といっしょに「自由研究」をする教室を運営している とみなが と言います。
初投稿なので、今回は自己紹介というか、「何やってんの?」ってところをつらつら書いておきます。
2016年oranjeは、探究学習をひっさげはじめましたが、いまでは探究学習至上主義ではありません。
教室をはじめたきっかけの一つは、学生時代に訪ねたオランダの小学生の「成熟したすがた」です。
シンプルに、「大人びているなあ」と思いました。
そして、そんな教育(子育て)をしたいと思い開業に至りました。
(だから、"oranje"はオランダ語だったりして。)
そもそも自由研究ってなんだっぺ?
さて、自由研究といえば、"夏休みのあれ"かと思います。
「それを年中ぶっ通しでやるってなんだっぺ?」
という反応が当然と言えば当然と思いますが、
イメージとしては大学生が書く卒論の方に近いかもしれません。
近いというより、夏休みの自由研究を大学生の卒論ちっくに進めていく、ということです。
いやいややった夏休み~
"夏休みのあれ"では、
どっかで見たような実験を「やってみた」とか「つくってみた」といった程度に「こなす」作業の方が多いと思います。そもそもネタも思いつかなかったりする。
(こんな教室やってる自分もそうでしたが、、、)
もちろんそうでない方も一定数いるでしょうが、学校で宿題発表すると「え~」という声があちこちから聞こえてくるので、そういう意見が過半数を超えているのではないでしょうか(私見)。
研究室の仕事だった卒業論文~
一方、大学の卒論では、配属された研究室の先生から「A、B、Cどれやる?」くらいの感じで研究テーマが決まることもしばしば。
(そうじゃない研究室もあるといろんな方から聞いてびっくりしました)
学部生がおいそれと「これやってみたいです」と思い付きを披露してまかり通るほどゆるいものではありませんし、それこそ「やってみた」だけではいけないのが論文というもの。
そして場合によっては、
来る日も来る日も実験をしないといけなかったり、
何千何万と集めたインタビューやアンケートの集計・分析をしないといけなかったり。
そんなのが卒業論文なわけで、仮説をたてて検証して結果を出すというサイクルを回さなくてはいけません。
これはある程度"ちゃんとした"ことを証明するためにすべきことです。
でも、これは半分研究室の仕事だったりするので、もちろん自分の発想やこだわりや気持ちみたいなものは入る余地がほぼありません。
だから、
これらのいいとこどりをしたらけっこうおもしろいよね、
そして、自分をそのまま出したものが誰かの「おもしろいやん」になれば、それはもうこの上ない幸せだよね、
と思って、
「よし、oranjeでは自由研究をしよう」と思いました。
ずばり自由研究とは。
つまり、oranje的な自由研究は、
「自分のすきなことやこだわりや発想をとにかく盛り込み、その一方で科学的な見方・考え方はしっかり押さえた活動をする」
ということになります。
もっとざっくり言うと、自由研究の"自由"とは、自由にテーマを決めていいよ、ということです。
誤解を恐れずに言えば、(でも、語弊があるといけないけど)
「好きなことをすきなようにやればいいよ」
です。