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Photo by
piccolotakamura
片想いの男の子の気持ちになってみた
今日もつまんないな。
僕は授業を聞きながら好きな女の子のほうを眺めるのが習慣となっていた。
はじめは好きなのがバレたらどうしようと遠慮気味に見ていたのだが、最近は1日中みているようになっていた。
なかばヤケクソである。
なぜかってあの子には彼氏がいるからだ。
好きな子に好きな人ができたと報告されて、その後彼氏ができたと報告された時は絶望感しかなかった。
しかし、好きなものは彼氏がいようがいまいが変わらず好きなものである。彼氏ができたからといってその人の人間性が変わる訳ではない。根が善の人はいくら変わっていったとしても善で、根が悪の人はいくら変わっていっても悪だと思っている。
最近分かったことなのだけど、自分は『人間は変わることはない』というドライな考えを持っているんだなと。
そういう意味で僕はその子のことをおそらく中身を含めて芯のところを好きだったんだと思う。いや、芯のところが好きかなんてわからない。こうであってほしいという願望が創り出した勝手な想像上の人格が好きだったんだ。
好きな人に好きな人ができて、その後彼氏ができて、結局自分はどうしたかったんだろうか、、
彼氏と別れさせたかったんだろうか、片想いの時点でじゃまをすればよかったのか、彼氏と別れるまで待てばよかったのか。
好きという気持ちが彼氏ができても変わらなかったのは、もともと彼氏がいなくても自分と接する量がほぼなかったからだと思う。会話していなくても、おはようって言われた、やったーって思ってたり。
2次元の女の子のように一方的な思いだったんだ。そういうことにしたほうが気が楽でもある。向こうからは空気のような存在だったんだろう。
結果、学校卒業とともに連絡先がわからなくなり終了。