福祉崩壊の危機:岡山県内3施設に行政処分、不適切な拘束や虐待、金銭着服が明るみに
【福祉崩壊の危機:岡山県内3施設に行政処分、不適切な拘束や虐待、金銭着服が明るみに】
岡山県は16日、県内の3つの福祉施設に対し、不適切な身体的拘束や虐待、さらには金銭着服などの不祥事が発覚したとして、行政処分を発表した。信頼されるべき福祉の現場での深刻な問題が次々と露見し、県民に衝撃が走っている。
1. 長船荘(瀬戸内市)— 3年以上にわたる不適切な身体拘束
事態の概要:
瀬戸内市の特別養護老人ホーム「長船荘」では、職員24人が60~90代の入所者8人に対し、約3年以上にわたって不適切な身体的拘束を行っていた。
• 具体例:
• シーツで車いすに入所者を縛りつける
• 手に靴下をかぶせ、おしめを触らせないようにする
• 入所者が鼻に指を突っ込む様子を撮影し、他の職員に共有(心理的虐待)
処分内容:
2024年1月から6カ月間、新規入所者の受け入れ停止。
施設の対応:
「虐待に対する認識が不十分だった」と釈明。すでに問題を起こした職員の半数以上は退職済みだが、監督不行き届きは否めない。
2. ときわ園(津山市)— 2100万円超の金銭着服
事態の概要:
津山市の養護老人ホーム「ときわ園」では、2018年4月から2024年7月にかけて、職員が入所者から預かった金2100万円以上を着服していた。
処分内容:
2024年1月から6カ月間、新規利用者の受け入れ停止。
施設の対応:
職員は2024年9月に懲戒解雇。6年以上にわたり着服を見抜けなかった管理体制が問われる。
3. ぽれぽれ(和気町)— 障害者支援施設での身体的虐待
事態の概要:
和気町の障害者支援施設「ぽれぽれ」では、2024年2月から6月にかけて、職員3人が利用者2人に対し身体的虐待を行っていた。
• 処分:
• 1月から3カ月間、新規利用者の受け入れ停止
• 職員の1人は傷害罪で執行猶予付きの有罪判決を受け、懲戒解雇
最悪の未来:福祉の信頼崩壊と監視体制の限界
これらの事件は、福祉施設の運営体制そのものが根本から揺らいでいることを示している。介護人材不足の中、現場の過重労働やストレスが背景にある可能性も否定できないが、それが虐待や不正の正当化にはならない。
もし、このまま改善策が取られなければ、福祉サービスの質は一層低下し、施設利用者や家族の不信感が広がり、福祉業界全体の崩壊すら招きかねない。
批判的なコメント
1. 市民A:
「老人や障害者を守るはずの施設でこんなことが起こるなんて、信じられない。再発防止どころか、すぐに監査を強化すべきだ!」
2. 福祉業界関係者B:
「問題職員の処分で終わらせるのではなく、施設管理者や行政の責任も追及すべき。こうした事件が後を絶たないのは、業界全体の監視体制が甘い証拠だ。」