巨人、まさかの2連敗で崖っぷち—打線の沈黙が響く



JERAクライマックスシリーズ セ・リーグファイナルステージ第2戦で、巨人はDeNAに1-2で敗れ、シリーズで1勝2敗となった。リーグ覇者としての誇りをかけた戦いにもかかわらず、打線が沈黙し続け、阿部慎之助監督も打開策を見出せない状況が続いている。

特に、シーズンで3番を任されていた吉川尚輝の欠場が大きな痛手となっている。代わりに3番を任されたオコエと中山がいずれも無安打に終わり、打線の機能不全が目立った。初戦の完封負けに続き、この日も1得点しか挙げられず、阿部監督は「まず一個勝てるように」と、次戦に向けて奮起を促した。

また、期待の若手・秋広優人を2軍から緊急招集したが、代打で三振を喫し、チーム全体が打破できない状況に「いなそうだね(笑)」と冗談交じりに苦笑いを見せた。7回2失点で好投した菅野智之についても「精いっぱい頑張ってくれた」と称賛するも、援護が乏しい現状には歯がゆさを隠せない。

今後の展望:再起を賭けた巨人の戦い

巨人が次の試合に勝てなければ、リーグ覇者としての威信が問われる事態に陥る。打線が目覚めなければ、DeNAの勢いを止めることは難しい。しかし、逆境に強い巨人には、これまで数々の修羅場を乗り越えてきた歴史がある。阿部監督が「俺が代打でいきたいくらい」と語るほど、自らの勝負勘に懸けている姿勢が、チーム全体に伝われば、まだ挽回のチャンスはあるだろう。

勝負の分かれ目は、中軸打者の復調と、若手選手の一発で流れを引き寄せられるかどうかにかかっている。

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